アキ・カウリスマキ監督の新作映画『希望のかなた』公開!

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LifTe アキ・カウリスマキ 希望のかなた

本日12月2日、アキ・カウリスマキ監督の新作映画『希望のかなた』が東京・渋谷のユーロスペースほか全国で順次公開になります。

|アキ・カウリスマキが手がける”難民3部作”

第67回ベルリン国際映画祭で銀熊賞 (監督賞)に輝いた本作は、EUにおけるまだ解決の糸口さえ見えない難民問題を取り上げ、「ル・アーヴルの靴みがき」に続く“難民3部作”の第2作品目とされる。
監督のこだわりで、デジタルでの映画制作が主流の今に、撮影から編集まですべての工程でデジタルを一切介さずに作られた作品です。

説明しすぎないセリフと視覚的な演出、シリアスだけどクスッと笑わす小ネタの数々、寡黙で強面だけど心優しい人たちに心があたたまる映画です。

LifTe アキ・カウリスマキ

|アキ・カウリスマキ監督からのメッセージ

私がこの映画で目指したのは、難民のことを哀れな犠牲者か、さもなければ社会に侵入しては仕事や妻や家や車をかすめ取る、図々しい経済移民だと決めつけるヨーロッパの風潮を打ち砕くことです。
ヨーロッパでは歴史的に、ステレオタイプな偏見が広まると、そこには不穏な共鳴が生まれます。臆せずに言えば『希望のかなた』はある意味で、観客の感情を操り、彼らの意見や見解を疑いもなく感化しようとするいわゆる傾向映画(※)です。
そんな企みはたいてい失敗に終わるので、その後に残るものがユーモアに彩られた、正直で少しばかりメランコリックな物語であることを願います。一方でこの映画は、今この世界のどこかで生きている人々の現実を描いているのです。
※傾向映画とは1920年代にドイツおよび日本でおこった、商業映画の中で階級社会、および資本主義社会の矛盾を暴露、批判した左翼的思想内容をもつプロレタリア映画の事を差します。日本の傾向映画の代表作として知られているのは鈴木重吉監督「何が彼女をさうさせたか」などがあります。

 

LifTe アキ・カウリスマキ 希望のかなた2

|ストーリー

内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手をさしのべ、自身のレストランへカーリドを雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた、行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。それぞれの未来を探す2人はやがて“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始めるが…。

LifTe アキ・カウリスマキ 希望のかなた3

|スタッフ・キャスト

監督・脚本:アキ・カウリスマキ
出演:シェルワン・ハジ、サカリ・クオスマネン
原題:TOIVON TUOLLA PUOLEN/英語題:THE OTHER SIDE OF HOPE
2017年/フィンランド/98分/フィンランド語・英語・アラビア語/DCP・35㎜/カラー
配給:ユーロスペース

© SPUTNIK OY, 2017

 

渋谷・ユーロスペースでは上映を記念して、本日より1週間限定で『ル・アーブルの靴みがき』も上映。
12月2日(土)~8日(金) 連日16:40~
詳しくは
http://www.eurospace.co.jp

 

ぜひ♪この機会にアキ・カウリスマキ監督の作品を2本一緒に劇場のスクリーンで。

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