| ARVVASを体験しにいく予定が・・・
映画『サーミの血』(※)を観てサーミ文化に興味がわき、北欧サーミ族の伝統歌唱ヨイクを歌う女性シンガー Sara Marielle Gaup(サラ・マリエル・ガウプ)の歌声をライヴで聴けるとあって、千葉県の柏市にあるJAZZ BAR Nardisに。
※ノルウェーのアカデミー賞とも言われる「ゴールデン・ビートル賞」を4部門受賞した『サーミの血』を紹介した記事はこちら
「映画『サーミの血』サーミ人として生まれた少女の成長物語」
しかし…当日の朝、Sara Marielle Gaup の日本到着が遅れるとオフィシャルサイトに…。残念だけど、Steinar Raknes(スタイナー・ラクネス)もノルウェーでとても著名な方で、現地で様々なアーティストとコラボをしています。彼の演奏を日本で観るチャンスは多くはないのでライブ会場へ。
Steinar が「今日は新曲をやる」と言って演奏がスタート。パワフルな低い彼のヴォーカルと、重みがあるけど柔らかいダブルベースの音色によって観客全員が一気に引き込まれます。演奏時間は1時間強で、途中何度かMCを挟みましたが、本当にあっという間の心地よい時間。彼にとってもSara Marielle Gaupがこの場にいないというのはアクシデントなはずなのに、それを一切感じさせないパフォーマンスはさすが。
余韻の残る演奏終了後に、すっかり虜になってしまったSteinar Raknes のCDを購入。帰宅後CDをかけると、演奏はダブルベースの他にギターとドラムが入り、ライブで体験したSteinar Raknes単独の、ダブルベース、そしてヴォーカルのみの演奏とはまた違った印象がありました。
ライブはよく聞きにいく方ですが、今回のような、ダブルベース、ヴォーカルのみという組み合わせは初めて。もちろんARVVASとしてのライブを体験したかったけど、このシンプルでありながら心に響く体験ができたのはとても貴重でした。
でも、次は是非ARVVASとしてのライブを体験したい!
| ヨイク Jojk とは
ノルウェー・スウェーデン・フィンランド・ロシアの極北“ラップランド”に暮らす先住民サーミ人の音楽をヨイクと呼ぶ。基本的に無伴奏の即興歌。サーミ人は、森羅万象に宿る様々な精霊を信仰しており、ヨイクは、精霊や自然界と交信を取るために歌われてきた。
| ARVVAS(アルヴァス)
北欧サーミ族の伝統歌唱ヨイクを歌う女性シンガー Sara Marielle Gaup(サラ・マリエル・ガウプ)と、現代ノルウェーのジャズシーンを牽引するSteinar Raknes(スタイナー・ラクネス)のデュオ。
Sara Marielle Gaup — vocal
1983年生まれ。伝統的ヨイクと新しいタイプのヨイクの両方をうまくミックスし、ソロ公演、ワークショップ、他のアーティストとの共演を行ってきた。国際的なサーミバンド「Adjagas」のシンガー。若手ヨイク歌手の一人。
Steinar Raknes — vocal, double bass
1975年生まれ。ジャズベーシスト、ボーカリスト、作曲家。爆発的なダブルベースの演奏スタイルで Charles Mingus と、シンガーとしては Tom Waits やBruce Springsteen と比べられる。2001年にNTNU(旧トロンハイム音楽院)を音楽修士で卒業後、ノルウェーの多くのジャズバンドと演奏し、世界中をまわっている。自身のソロ・プロジェクト 「Stillhouse」ではボーカルとダブルベースを、自身がリーダーで曲を提供している 「Steinar Raknes Quartet」ではダブルベースを演奏する。
参考:タダならぬ音楽三昧 invs.exblog.jp
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