5月1日にフィンランドでは「ヴァップ」と呼ばれる春の到来を告げるお祭りが開催され、北欧全体も長い冬が明け、本格的な春を満喫できるようになってきました。日本でもGWに突入し、夏めいた気候もありますが、春を感じさせるイベントが目白押し。
今回ご紹介するのは、駐日各国大使、そして大使夫人によるガーデニングが体験できるという試みのイベントをご紹介!
|「The Final World Gardening Fair in Okura」大使、大使夫人による10ヵ国のガーデニング
このイベントは、東京にあるホテルオークラで毎年開催されているイベントで、10か国の駐日各国大使、大使夫人が、それぞれイメージしたガーデニング(庭)を作り上げたものを展示するユニークなもの。
さらに面白いのは、ガーデニングだけではなく、各国のバラエティー豊かなアイテムが購入できる「World Market」や、参加国のハンドメイドを楽しめる「Work shop」、10か国本場の味が体験できるビュッフェ「World Dining」などまさに「世界10か国を旅する」というサブタイトルにふさわしい内容。
|セレモニーには各国大使、大使夫人と高円宮憲仁親王妃 久子殿下も!
オープニングにあたり、今回参加した10か国大使、大使夫人が一堂に会しました。今回の参加国と、大使、大使夫人のお名前はこちら(写真左から順)。
・イタリア共和国 マテルダ・ベネデッティ 夫人
・ブルガリア共和国 マニャ・コストヴァ 夫人
・チュニジア共和国 ウィーデド・ダラジ 夫人
・パナマ共和国 畑田ディアス紋奈 夫人
・ラトビア共和国 ダツェ・トレイヤ=マスィー 大使
・高円宮憲仁親王妃 久子殿下
・ドイツ連邦共和国 エリザベス・フォン・ヴェアテルン 夫人
・メキシコ合衆国 マラ・マデロ・デ・アルマーダ 夫人
・モルドバ共和国 ルドミラ・ブマコフ 夫人
・オーストラリア連邦 ジョー・コート夫人
・アメリカ合衆国 クリシー・ハガティ 夫人
各大使、大使夫人が紹介される際には、日本フィルハーモニー交響楽団により、各国の国家が演奏される演出も。そして、高円宮憲仁親王妃 久子殿下もセレモニーにご臨席され、テープカットの一幕はより一層華やかな雰囲気に。
|各国のガーデニング 注目はもちろんラトビア!
ラトビアってどんなところ?
フィンランドの南に位置するバルト3国は「ラトビア」「エストニア」「リトアニア」で構成されています。2017年には国連が3か国を「北ヨーロッパ」として分類することが発表されています。つまり、国連の基準で考えるとこの3か国も「北欧」ということ。
まだまだ日本ではそこまで知名度が高くはないですが、緑あふれる国ということもあり、ヨーロッパ諸国では注目をされているようで、英国の旅行案内サイト「First Choice」が、2012年にPinterestとTwitter上で、「世界で最も美しい国」についてのユーザー投票を実施したところ、圧倒的な票数で1位になったこともあるそうです。
ダツェ大使が語るラトビア、そして夏至祭の魅力
ヨーロッパ各地で夏至の頃に開催される夏至祭。その雰囲気をダツェ大使に伺うと「とても大きなお祭りになります。ラトビアは冬は長く、夏は短いので、夏至祭は国民全員が待ち焦がれているのです。その日は、明け方までダンスをしたり、歌ったり、焚き火を焚いたり、郊外のサマーコテージで過ごしたり、様々な楽しみ方で夏至祭を祝います」と、やはり国全体で盛り上がるお祭りだそうで、若い人の中には焚き火の上をジャンプしたりすることもあるらしく、性別、年齢問わずお祝いする雰囲気が溢れるようです。
野生の花が多いことでも知られるラトビアでは、この時期作られるものが「王冠」。女性は野生の花々で作り、男性は樫の葉で作る風習があるそうです。「この時に作ってかぶった王冠を1年間保存(乾燥)し、翌年の夏至祭で焚き火に焚べることで、その1年の邪気を祓ってくれるという言い伝えがあるんです」。自然と密接な伝統的で、雰囲気があるお祭りはダツェ大使も誇らしそう。
「ラトビアの国花は白のデイジーです」とガーデニングに設えられた彩り豊かな花々を見ながらダツェ大使は笑顔で説明を加えてくれます。この時期は少し田舎に行くと一面デイジーに覆われた大草原を見ることができるそうです。
ラトビアに残るクラフトマンシップ
自然豊かなくにラトビアにはクラフトマンシップの精神が色濃く残っています。ガーデニング会場外に設置された旅するマーケットと題された「World Market」では各国のギフトでも使えそうなアイテムが数多く販売されており、ラトビアの魅力を伝えている「Riga Collection」さんも出店しています。
オーナー川島さんは「ラトビアの魅力は自然が豊かという点と、みんな穏やかで日本人の気質と共通するものがある」と語り、そのラトビアの魅力をイベントや自由が丘の実店舗を通して発信しています。
今回は、定番のミトンや、リネンのエプロン、カーディガン、白樺で作ったコースター、きのこ型のクルミ割など、普段使いにも、ちょっとしたギフトでも使えそうなアイテムが数多く販売されています。
ラトビアのツアーも企画運営している川島さんは、ラトビアの造詣も深く、ラトビアのお話を伺うのも楽しい。
|10か国を巡る贅沢で身近な旅行
今回は北欧ラトビアを中心に取り上げましたが、各国のガーデニングも趣向が凝らされていますし、料理の側面、アイテムの側面、ワークショップの側面、様々な角度で各国の文化そして風土を体験出来る貴重なイベントです。歴史ある本イベントは、誠に残念ながら今年で最後ということですが、北欧をはじめとした海外に少しでも興味がある方は必見のイベント。もしイベントに参加するのであれば、出店者の方と色々コミュニケーションをとることを強くお勧めします。やはり会話することで、現地の空気感はわかるものですし、旅の恥はかき捨てとも言いますしね。
|アクセス
【「The Final World Gardening Fair in Okura」大使、大使夫人による10ヵ国のガーデニング in Okura】
会期:2018年5月2日(水)~6日(日)
時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)※最終日のみ10:00~17:00(入場は16:30まで)
電話:03-3582-0111
入場料:1,500円※中学生以下入場無料
会場:ホテルオークラ東京別館 地下2階 アスコットホール
住所:東京都港区虎ノ門2-10-4
|関連リンク
「イベントオフィシャルサイト」
「ラトビア共和国 オフィシャルFacebookページ」
「ラトビア雑貨の専門店 Riga Collection オフィシャルサイト」
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