北欧の仕事をしていると、必然的に北欧の人々と会う機会が増えるものです。一緒に食事を共にする機会も増えるのですが、その際に多いのが「私ビーガンなんです」とか「私はベジタリアンなの」という会話。日本でも、もちろんベジタリアンというワードは増えてきて、ビーガンという言葉もちらほら聞こえてくる印象がありますが、北欧の人々は、よりそういった多様性が日常に近い印象を持ちます。
現地のスーパーに足を運ぶと、オーガニック製品の豊富さ、そしてベジタリアン向け、ビーガン向けの製品の充実さにも目を奪われます。日本に比べるとベジタリアン、ビーガンのマーケットが確立している北欧で、この2年間で圧倒的にマーケットで支持された商品が、以前ご紹介した「HÄRKIS(ハーキス)」。
※以前ご紹介した記事はこちら
そんなHÄRKISが和食料理店のメニューとして提供されるということで、試食会に参加してきました。
|HÄRKISを日本で販売しているのは、日本の味噌会社!?
このHÄRKISが日本で発売されたのは今年の3月。輸入販売を手がけているのは、なんと長野県に本社がある「ひかり味噌株式会社」。味噌会社としては後発ながらも、消費者の細かいニーズを商品化することに定評があります。消費者の食の多様性が進むことを見越して、オーガニック味噌をいち早く手がけ、現在のオーガニック味噌市場全体の販売数量約70%のシェアを誇るまで成長を遂げています。ひかり味噌は、海外への輸出にも力を入れていることもあり、アメリカやヨーロッパ現地でのオーガニック、ベジタリアン、ビーガン事情にも精通しています。日本よりオーガニック事情、そしてビーガンやベジタリアンなど食の多様性も進んでいるフィンランドで、多くの支持を受けているHÄRKISに出会い、日本への輸入を決めたそうです。
|「発酵と熟成」をテーマとした 本格和食料理店「GINZA 豉 KUKI」
会場は、銀座5丁目にある「GINZA 豉 KUKI」。実は、このお店を運営しているのは、ひかり味噌。日本料理の基礎となる和食を通じて、味噌の深み、そして多様性を知ってもらおうと思い、2018年10月にオープンさせたそうです。
店内は落ち着いた雰囲気で、上品でありながら優しい雰囲気を持ったしつらえ。繊細な包丁さばきも楽しめるカウンターはもちろん、個室も完備されているので様々な用途で使用できそうなお店です。
|和食との相性も抜群のHÄRKIS
今回は、今月から提供が開始される「ビーガンコース」の中からいくつかチョイスされた「本日のビーガン軽食」がお披露目されました。その中でHÄRKISが使用されたのは、「胡桃とハーキスの衣で和えた白瓜の雷干し」と「ハーキスと里芋のコロッケ」。「代替えミートという立ち位置のHÄRKISは、レシピがタコスなどの洋食というイメージを持つ方が多いですが、和食とも相性が良いというのを伝えたかった」と語るのは、ひかり味噌 代表取締役社長の林善博さん。
HÄRKISを輸入するきっかけになったのは、フィンランド、スウェーデンで見たスーパーマケットでの光景だったそうです。「どのスーパーに行ってもHÄRKISがあるんです。それもひき肉とかの隣に。商品としての浸透具合に加えて、代替えミートが本当に日常に浸透しているというのを強く感じました。最終的な後押しとなったのは、技術力ですね。食べて頂くとわかるのですが、穀物臭が本当に抑えられているので、どんな料理に合わせても他の素材を邪魔しません」。
林さんがおっしゃる通り、口に含んで一噛みしても穀物臭を感じることはありませんでした。他の素材を邪魔しないというのは勿論そうなのですが、他の素材と上手く溶け込んでいるといった印象を持ちました。
|そぼろの感覚で使える!
日本でHÄRKISは「野菜のそぼろ」とネーミングして販売がされています。ネットで「そぼろ アレンジ」と検索をかけると、本当に様々なレシピがヒットするくらい、そぼろは汎用性が高い食材です。この名前にした理由を林さんは、こう説明してくれました。「ベジタリアン、ビーガンと聞くと実際初めて見るのにハードルが高い印象がありますが、このHÄRKISをそぼろと同じ感覚で、軽い気持ちで試して欲しいという気持ちを込めました」。
日本のマーケットでまだ発売されたばかりのHÄRKISですが、今年の10月下旬からは、ユーザーの声を受け、内容量を400gに増やしたサイズを発売するそうです。これから少しずつHÄRKISが浸透していくのは間違いないでしょう。
HÄRKISフィンランド通信 更新中!
HÄRKISのオフィシャルサイトでは、HÄRKISを使用した様々なレシピが掲載されているのは勿論、フィンランドの食文化や、観光情報が記事になっている「HÄRKISフィンランド通信」が掲載されています。こちらも要チェックですよ♪
「HÄRKIS オフィシャルサイトはこちら」
「GINZA 豉 KUKI オフィシャルサイトはこちら」
|GINZA 豉 KUKI アクセス
営業時間:18:00〜23:30(LO:コース 21:30/ドリンク 23時)
定休日:日曜日・祝日(夏季・年末休暇あり)
住所:東京都中央区銀座5-9-16 GINZA-A5 4F
TEL:03-3527-5433
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