トーベ・ヤンソン、アンデルセンなど、北欧を代表する人気作家は数多く存在しますが、デンマーク出身のイブ・スパング・オルセンも、これまで多くの子ども向けの名作を手がけてきました。
今回ご紹介する「くまのピエール」は、1971年に発表した彼の代表作の1つ。
アンデルセンの童話シリーズでも挿絵を手がけたオルセンのイラストは温かみがあり、デンマークの暮らしも垣間見ることができるので、子どもの読書感想文におすすめです♪
「くまのピエール」あらすじ
ピエールは、スティーヌの家で暮らす小さなくまのぬいぐるみ。
はじめて見た月を、硬貨と間違えて取りに行こうとしたり、雪玉のなかに閉じ込められてしまったり、バイクのタイヤを坂だと思ってひたすら登り続けたり……。
勘違いから、いつもおかしなハプニングを巻き起こすピエール。
これは、そんなおとぼけ屋のくまの、ゆかいな日々のお話です。
オススメポイント♪
特筆すべきは、やはりオルセンが手がける挿絵の柔らかさ。落ち着きがないくまのぬいぐるみピエールがイキイキと描かれ、みているだけで楽しくなります。
また、デンマークの通貨、トロルの話、そして大自然に囲まれた日々の暮らしも描かれているのもポイント♪
そして、全ての漢字にルビが付いているので、小学生低学年のお子さまでも読むことができます。
くまのぬいぐるみピエールが巻き起こすハプニング、そしてスティーヌとの心温まるストーリーに、子どもたちも夢中になるはずです♪
イブ・スパング・オルセン〈Ib Spang Olsen〉
1921年デンマーク・コペンハーゲン生まれ。王立美術大学でグラフィックアートを修めた。子どもの本のイラストレーション、アニメーション、陶器デザイン、ブックデザイン、ポスター・アート、舞台装置など活動の範囲は広く、デンマークを代表する芸術家として知られる。1972年国際アンデルセン賞、1976年にデンマークのインダストリアル・グラフィックデザイン賞受賞など、多数の受賞歴がある。絵本作品に『はしれちいさいきかんしゃ』『つきのぼうや』(ともに福音館書店)などがある。2012年没。
刊行概要
■作家:イブ・スパング・オルセン 作 / 菱木晃子 訳
■年齢の目安:小学校低学年から
■ページ数:104ページ
■サイズ:22×16cm
■価格:定価 1,540円(本体 1,400円)
■発行年:2022年
■出版社:こぐま社
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