渋谷のギャラリー「のこぎり」で、2024年3月11日に逝去したスウェーデンの陶芸家リサ・ラーソンを追悼する展覧会が4月12日(金)から開催。
「私のリサ・ラーソン/追悼 リサ・ラーソン」と題した本展覧会では、追悼の意を込めて、プライベートに撮影した貴重な写真なども展示予定。
会期は2024年4月12日(金)から6月2日(日)まで。リサ・ラーソン好きの方は要チェックのイベントをご紹介します。
展覧会「私のリサ・ラーソン/追悼 リサ・ラーソン」
本展覧会は、リサ・ラーソンと交流のあった個人の視点で彼女との日々を回顧するもの。
プライベートに撮影した写真や制作過程での原型、関係者の回想など、これまで未公開であった資料も紹介されます。
通常の作品展とは異なる形でリサ・ラーソンを追悼します。
展示について
リサは、人生は60歳から80歳までの20年間が一番いい時よ、と言った。それを聞いたとき、そんなに高齢になってからなの?と意外に思った。
私は彼女の「いい時期」の後半部分から始まって、その後の「年を取るのは大変だ」と言うようになった晩年に至るまで、2つの時期を通してリサと一緒に仕事をしてきた。
最初の頃の話は、今思うと夢のようだ。私はリサとFAXでやり取りしながら、二人だけで仕事を進めていた。小さな小さな仕事からスタートした。もちろんマーケティングなんてない。締切だってない。見積もりだってない。空想とプロダクツの区別が未分化な、私信に少し仕事が混ざったような、それは文通のようなやり取りだった。
その時間の1%くらいだけが記録に残り、他は全部どっかに飛んでいってしまった。この展示はその1%の記録の断片だ。飛んでいった99%は、風に吹かれてたどり着いたところで花や樹木になるのだろうか(そうだといい)。
私はリサと文通をしていたあの頃が好きだ。私が私であった時代。私がしたいのは、今も昔も、文通から始まる恋のようなことなのだ。きっと、あの頃の私は随分と今より純粋だったし、会社も、社会も、仲間も、もう少し無垢だったに違いない。
最後の数年はリサと前のように仕事を進めることができなかった。けれどリサの子供たちが彼女の体調を見計らって意向を確認してくれたり、ミーティングを設定してくれたことで、仕事を進行することができた。これは家族にしかできない献身だったと思う。彼らのお陰で、リサと私たちは最後の最後まで可能な限り仕事をすることができた。それはリサにとっても重要なことだったのだと思いたい。私は文通のような仕事でしか辿り着けない場所だってあるんだと思う。リサとその家族の皆さんに感謝したい。(展覧会サイトより抜粋)
「私のリサ・ラーソン/追悼リサ・ラーソン展」開催概要
■会期:2024年4月12日(金)〜6月2日(日)
※土日祝の予約は不要。水・木・金はWEBから事前予約が必要。
■営業時間:12:00〜19:00
■休廊日:月・火(祝祭日開廊)
■会場:のこぎり
■住所: 東京都渋谷区猿楽町5-17第一西尾ビル2階
※エレベーター無し
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