一目見るだけで圧倒される、苔で覆われたような少年や少女の像。この作品をつくりだすのは、フィンランドのアーティスト"キム・シモンソン"。
唯一無二の世界観は国内外でも大きく注目されています。
そして、今フィンランドの首都ヘルシンキで大きな話題になっているのが、彼がつくり出した巨大な作品。
4月29日(月)から、中心地にあるアートミュージアム「AMOS REX(アモス・レックス)」のパブリックスペースで展示されています。
フィンランドに訪れたら絶対見るべきの展覧会をご紹介♪
鬼才・キムシモンソン
あまりにも独特な世界観で、彼のことを"鬼才"と表現する人もいます。
彼の"Moss People"は、細かい繊維を作品に吹き付ける「フロッキング」という技法で作られていて、まさに苔に覆われたような雰囲気を醸し出しています。
2018年に、フィンランドのフィスカルスにある彼のアトリエを訪れて取材した際、この技法は試行錯誤を重ねた上にできた偶然の産物だとも彼は語っていました。
彼の考えでは、現代アートには美しさだけではなく、怖さ、怪しさ、おかしさなども必要なことから、この技法が完成したときに自分の世界が完成したと感じたそうです。
その後も世界各国で活躍をし続けるキム・シモンソン。彼が次に手がけたのは"Moss Giant(苔の巨人)"と名付けた巨大な作品でした。
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アモス・レックスに突如として現れた巨大な作品
4月29日からアモス・レックスでお披露目になった"Moss Giant"は、合計4点。
各作品は「放浪者」、「収集家」、「友情」、「光をもたらす者」と名付けられ、最も大きい作品は高さ4メートルを超えるという。彼がこれまで手がけた作品で最も大きいそうです。
作品には物語があります。4つの巨人は、旅の途中で森へ帰る途中、夏の間アモス・レックスのラシパラツィ広場で休憩をしているところ。
秋になると、ヘルシンキの南西に位置するキミト島にある森に帰るのです。
実際に、展示は2024年10月20日(日)までおこなわれ、その後"キミト島"の森に2025年の春以降設置される予定です。
一度見ると目が離せなくなるほど印象的なキム・シモンソンの作品。今回はパブリックスペースでの展示なので、無料で観ることが可能です。
10月20日までにフィンランドのヘルシンキを訪れる方は是非足を運んでみてください♪
「アモス・レックスで開催中のキム・シモンソン展覧会詳細はこちら」
イベント概要
開催会場:アモス・レックス ラシパラツィ広場
開催日時:2024年4月29日(月)〜2024年10月20日(日)
入場料:無料
住所: Mannerheimintie 22-24, 00100 Helsinki, フィンランド
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