今年の2月にアイスランド大使館で開催されたフードイベントでは、アイスランド産のウィスキー、ミネラルウォーター、ラム、サーモンが提供されました。どの製品も特徴があって好評でしたが、ひときわ印象に残ったのはアイスランド産のアトランティックサーモンでした。

そのアイスランド産のアトランティックサーモンがいよいよ日本でも流通が開始されます。

これ記念して、このサーモンの魅力を改めてお披露目するメディア向けイベントがアイスランド大使館で7月2日(木)に開催されました。

和、洋それぞれの料理でアイスランド産のアトランティックサーモンが提供されたイベントレポートです。

大使が語るアイスランドの自然環境

まずはステファン・ホイクル・ヨハネソン駐日アイスランド大使より、挨拶と今回のイベントに関しての説明がありました。

「アイスランドの大自然で育まれるサーモンは、アイスランドが誇る海の幸の一つでもあります。アイスランドのアトランティックサーモンがここまで傑出した味わいとなるのは、手つかずの自然のなかでサーモンが育つことが大きく起因しています。特に太古から受け継がれる氷河によって自然に濾過された純粋な水によってクリーンなサーモンとなるのです。そして、環境保護も同時におこなっていることはアイスランドらしさにもつながります。良質なサーモンを養殖しながらサスティナビリティも意識しています。今回は私たちが自信を持っておすすめしたいアイスランド産アトランティックサーモンの品質の高さを肌身に感じていただければ幸いです」。

「氷のフィヨルド」で養殖されるアイスランドのアトランティックサーモン

今回日本に流通が始まるアイスランド産アトランティックサーモンは、アイスランドの北西部"イーサフィヨルズ地方"で養殖がされています。イーサフィヨルズは、アイスランド語で「氷のフィヨルド」という意味で、文字通りアイスランドの中でも特に自然環境が厳しいエリアです。

フィヨルドの海溝も深いため、海水酸素濃度がとても高く、有毒な藻類などが発生しづらい環境。そしてふ化場では数百年かけて自然濾過された天然水を贅沢に使用できる環境も整っています。

そしてアイスランドは寒流と暖流がぶつかる貴重な場所。北からは冷たいグリーンランド寒流が、南からは暖かい北大西洋暖流が流れ込んでいるのです。強い海流が流れ込んでくることによって、サーモンがしっかり運動をして成長するのでしっかりした肉質になるそうです。

また、抗生物質や薬品には一切頼らず、餌には植物性たんぱく質主体で、かつ自然由来のアスタキサンチンのみを使用しています。そのため、アイスランドのアトランティックサーモンは養殖でありながら、天然のような味わいを実現したのです。

和洋ジャンルを選ばない味わいは料理人も絶賛！

今回の試食では、和洋それぞれのパターンで料理されたものがテーブルに並びました。

洋を担当したのは、六本木で長年北欧料理を提供し続けているレストラン「リラ・ダーラナ」の遠藤シェフ。

遠藤シェフに伺うと、アイスランド産のアトランティックサーモンに対して「ポテンシャルがとても高い」と話をしてくれました。

「身が引き締まっていてかつ脂が上品なので、どんな料理にしてもしっかりとした存在感を残してくれます。手を加えなくても印象に残る美味しさを感じることができるので、これからの流通がとても楽しみです」。

また、和の料理は女性の寿司職人が握りを提供。

今までのサーモンとの比較を聞くと、こう話をしてくれました。「今までのサーモンと比較すると、身が力強くお寿司のネタとしてとても相性が良いと思います。トロのような上質なサーモンです」。

2人の料理人から見ても評価が高かったアイスランド産のアトランティックサーモンは、本当に身が引き締まり歯ごたえがあり、かつ豊潤な脂を楽しむことができます。またこの脂がまったくしつこくないのも大きなポイント。

注目のアイスランド産アトランティックサーモンは、これからスーパーなどの量販店を中心にお目見えする予定です。サーモン好きの方は是非チェックしてみてください♪