2024年冬の出張4日目の後編は、ストックホルムを巡ります。
ストックホルム中央駅から交通の便が良すぎるホテル、この時期是非試してほしいセムラの食べ歩き、そしてストックホルムの名所を散策します。
アーランダエクスプレスで市内に
スウェーデンの窓口「アーランダ空港」からストックホルム市内へ移動をします。
ストックホルム中心地までの移動はいくつか選択肢があります。
簡単に挙げると、アーランダエクスプレス(高速鉄道)、通常の鉄道、バス、タクシー。
この中で一番早く中心地に到着できるのは「アーランダエクスプレス」です。空港からおよそ25分程度でストックホルム中央駅に到着できます。
ただ、比較的安価なバスの費用と比較すると約3倍くらいかかります。早さを取るのか、コストを取るのか、その時々で変わると思いますので、その都度確認しながら利用するのがお勧めです。
ストックホルム中央駅ほぼ直結のホテル「Nordic Light Hotel」! -①
今回宿泊するのは「Nordic Light Hotel(ノルディック・ライト・ホテル)」。
なんとアーランダエクスプレスを降りてホームからわずか1分でチェックインカウンターにまで行くことができるほど近いホテル。
2017年に北欧の著名なデザイナー10名とタッグを組んで全面リニューアル。ホテルの名前に入った"ライト"の言葉が示すように、光にこだわったホテルです。
1階のロビーはモダンでスタイリッシュな空間です。照明が特に印象的で、北欧らしい間接照明が落ち着きを与えてくれます。
家具やインテリアも北欧デザインのブランドが採用されているのに加え、木材が多用されリラックス感を演出しています。
フロントから奥のレストランには大きな窓が設えてあり、たっぷりの光が降り注ぐのも気持ちが良い。
客室でも、柔らかい光を灯す間接照明、そして落ち着いた色合いのインテリアでリラックスできる空間になっています。
また、窓が大きく取られ、自然光を最大限取り入れるように設計されているため、明るく開放的な雰囲気が魅力です。
面白いのは、各部屋で体験できる光のデザイン。照明を調整することで、北欧の自然の光やオーロラのような雰囲気を演出できるのです。
この時期に訪れたら食べたい風物詩「セムラ」
スウェーデンで、新年からイースター時期までよく食べられるスイーツが「セムラ」。春を呼ぶスイーツとしても知られていますが、提供するお店ごとで少しずつ味や形が変わっているため、食べ歩きが楽しいスイーツでもあります。
毎年ストックホルムの地元新聞が主催するその年のベストセムラを決める投票も行われています。
ということで、セムラの食べ歩きへ。
地元の人々に愛されるベーカリーカフェ「Brunkebergs Bageri」 -②
まず訪れたのは、「Brunkebergs Bageri(ブルンケベルクス・バゲリ)」。
規模は大きくはないですが、温かみがある店内の雰囲気があり、20年以上観光客にも地元客にも愛されるベーカリーカフェ。
窓際の席では、通りを眺めながら一息つくことができ、忙しい街中での小さなオアシスのような空間です。
惣菜パンなども人気ですが、やはりこの時期、ブルンケベルクス・バゲリでよく注文されるのは「セムラ」。
生地がとても軽く、ふわっとした口当たりが特徴です。他の店舗のセムラに比べて甘さが控えめで、アーモンドペーストには独自のリッチなコクがあります。
また、生クリームは驚くほど滑らかで、重たくならない絶妙な仕上がり。このバランスの良さが、地元の常連客からも高い評価を得ている理由でしょう。
仕上げにパウダーシュガーが優しくふりかけられ、見た目にも美しい一品です。
ベスト・オブ・セムラ2024の3位に輝いた「Ritorno Konditori」 -③
続いて訪れたのは創業1959年の老舗カフェ「Ritorno Konditori(リトルノ・コンディトリ)」。
入り口を見ると大きく無さそうですが、中に入ると奥がとても広くなっていて多くの人がフィーカを楽しんでいました。
クラシックで落ち着いた雰囲気が特徴的なカフェで、店内にはアンティーク調の家具が配置され、温かみのある照明が心地よい空間を演出しています。
注文したのは、この黒いセムラ!そう、リコリス味のセムラ。
「リコリス(甘草)」は、スウェーデンを初めとした北欧諸国で広く親しまれている風味で、独特の甘さとほろ苦さが特徴です。
「リトルノ・コンディトリ」のリコリス・セムラは、カルダモンが香るふんわりとしたパン生地に、リコリス風味のアーモンドペーストと生クリームがたっぷりと詰められています。
甘塩っぱい味わいで、日本で食べることができる"塩大福"みたいな味わいです。伝統的なセムラとは一味違った深みのある味わいは、病みつきになりそうです♪
「リトルノ・コンディトリ」は、ストックホルムの地元新聞が主催した「ベスト・オブ・セムラ2024」で、第3位にランクインしています。
ベスト・オブ・セムラ2024 2位を受賞した「Bergstrands Bageri」 -④
3件目に訪れたのは「Bergstrands Bageri(バーグストランズ・バゲリ)」。
2019年のオープンで比較的新しいベーカリーですが、その質の高いパンとペイストリーで急速に人気を博しています。
「バーグストランズ・バゲリ」のセムラは、ベスト・オブ・セムラ2024の2位を獲得した逸品。
クリームの量が多く、ふんわりとした軽い口当たりが特徴で、甘さは控えめ。濃厚さよりもミルクの風味を際立たせているため、最後まで飽きずに楽しめます。
そして、アーモンドペーストに粗めに砕いたアーモンドがたっぷりと混ぜ込まれており、口に入れた瞬間のざくざくとした食感も大きな特徴です。
暗くなった後の街歩きも楽しいストックホルム
お腹が大分満たされたので、ストックホルムの街を散策します。
中心地にも特徴的な建築がたくさんあるので、街歩きだけでも充分楽しめます。
ストックホルムを訪れたら一度は行くべき「ストックホルム市立図書館」 -⑤
「ストックホルム市立図書館」は、スウェーデンを代表する建築家"グンナール・アスプルンド"によって設計され、1928年に完成しました。
この図書館は北欧モダニズム建築の傑作とされ、そのシンプルながらも印象的な円筒形のデザインが特徴です。
外観の温かみのあるオレンジ色の壁と対照的に、内部は広々とした空間に無数の本が並ぶ壮観な光景が広がり圧巻です。
100年以上の歴史を持つ「グスタフ・ヴァーサ教会」 -⑥
「ストックホルム市立図書館」から徒歩圏内にある「グスタフ・ヴァーサ教会」は、1906年に完成した壮麗なバロック・リバイバル様式の教会です。
スウェーデンの建築家"アグネス・クレイソン"が設計を手掛け、その大きなドームと白いファサードが特徴的で、遠くからでも目を引きます。
今回時間が遅かったため、入場することができませんでしたが、内部には、美しいステンドグラスや装飾が施され、静かな雰囲気の中で歴史と信仰が感じられる空間が広がっています。
丘の上に建つ教会「エンゲルブレクト教会」 -⑦
「ストックホルム市立図書館」から徒歩10分強の場所にそびえ立つ「エンゲルブレクト教会」。
スウェーデンの建築家"ラルス・イスレル"によって設計され、1914年に完成したもので、ストックホルムの象徴的な存在です。
教会の高い塔はストックホルム市内でも目を引く建物で、夜にはライトアップされ、その美しさが際立ちます。
『魔女の宅急便』にも登場した橋も見に行こう! -⑧
ストックホルム街散策で最後に訪れたのは、中心部にある「クングスガータン通り(Kungsgatan)」の橋。
ここは、『魔女の宅急便』に登場した橋のモデルになったことでも知られています。『魔女の宅急便』は、それ以外にも市庁舎やガムラスタンなどストックホルム市内でモデルになっている箇所がいくつかあるので、作品を観てから巡ってみるのもおすすめです♪
ベトナム料理「Saigon Baguette」 -⑨
この日の夜は、趣向を変えてベトナム料理を選択。
ストックホルム市内にもベトナム料理は複数店舗あり、ヘルシーで風味豊かな料理としてスウェーデンでも人気が高まっています。
「Saigon Baguette(サイゴン・バゲット)」はその中でも特に人気の高いレストランの一つ。
注文したのは、お店の人気メニューだという"チキンのフォー"。優しい味わいで身体もしっかり温まりました♪
※【2024年北欧旅日記5日目<前編>】に続く
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