トーベ&ラルス・ヤンソン原作・絵、当麻ゆか訳による『ムーミントロールとムーミンやしきのひみつ』が徳間書店より発売中。
この絵本は、ムーミン谷に欠かせない「ムーミンやしき」をテーマに、ムーミンパパの視点から描かれる物語です。
ムーミンシリーズの原点に立ち返りながら、トーベ・ヤンソンが描いた世界観を新たな角度で楽しめる一冊として注目されています。
ムーミンパパの視点から、お話を描きなおした絵本
ムーミン谷のキャラクターたちが初めて登場したのは、1945年発表の童話『小さなトロールと大きな洪水』です。
そこから広がったムーミンの世界は、世代を超えて愛され続けています。
今回発売された『ムーミントロールとムーミンやしきのひみつ』は、そんなムーミンシリーズの原点に立ち返りつつ、ムーミンパパの視点から描かれた新たな物語です。
ムーミンパパが主人公となり、自身の冒険や試行錯誤の末に「ムーミンやしき」が誕生した経緯を語るこの物語は、ムーミンシリーズに親しんだファンには新鮮な発見を、初めてムーミンに触れる読者には心温まるストーリーを届けてくれます。
あらすじ
ムーミン谷にあるムーミンやしきは、あたたかくて、安心できるところ。でも、さいしょから、ムーミン谷にあったわけではありません。
ムーミンパパが建てたムーミンやしき。さいしょは森の奥で作られ、船の上に移され、さらに島の岸辺に…と、ムーミンやしきは、場所を移していたのです。そのうえ、嵐で、島の岸辺から流されてしまい、ムーミンパパは、ムーミンママやムーミントロールとはなればなれになってしまいます…。
ムーミンパパは、どうやってムーミンママやムーミントロールと再会できるのでしょう? そして、どうしてムーミン谷にくらすようになったのでしょう?
ムーミンのおはなしえほんシリーズの最新作
本書は、親子で楽しめる「ムーミンのおはなしえほん」シリーズの最新作です。
同シリーズは、トーベ&ラルス・ヤンソンのオリジナルイラストを用い、読み聞かせに適したシンプルなストーリー構成が特徴となっています。
シリーズには他にも『ムーミンママのたからもの』や『ムーミントロールと火のようじん』などがあり、子どもたちがムーミン谷で繰り広げられる温かな物語に触れることができます。
このシリーズを通じて、トーベが伝えたかった「多様性」「自由」「成長の大切さ」といったテーマを親子で楽しむことができるのも大きな魅力です。
繊細で温かなイラストが魅力、親子で楽しめる一冊
本書のイラストは、トーベ・ヤンソンとその弟ラルス・ヤンソンによるオリジナル作品が使用されており、その温かみと繊細さがムーミンの物語をさらに引き立てています。
嵐の中で奮闘するムーミンパパや、波間に漂うムーミンやしきなど、物語の重要なシーンが鮮やかに描かれ、視覚的にも読者を引き込む魅力があります。
ムーミンの世界は、単なる冒険や家族愛の物語ではありません。
トーベ・ヤンソンは、多様性を受け入れることや、自由に自分らしく生きることの大切さを描くことで、現代にも通じる普遍的なメッセージを届けています。
書籍情報
タイトル:ムーミントロールとムーミンやしきのひみつ
原作・絵:トーベ&ラルス・ヤンソン
訳:当麻ゆか
定価:1760円(税込)
発売日:2025年1月17日(金)
判型・ページ数:A4変形判・26ページ
発行:徳間書店
ムーミンファンならぜひチェックしたい『ムーミントロールとムーミンやしきのひみつ』。ムーミンパパの冒険や試行錯誤を通じて描かれるこの物語は、家族や仲間との絆の大切さをあらためて感じさせてくれる一冊です。
トーベ・ヤンソンとラルス・ヤンソンによる温かなイラストと共に、新しい視点で描かれるムーミンの物語を、ぜひ親子や友人と一緒に楽しんでみてください!
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。