「ヘルシンキ・デザイン・ウィーク2025」が9月5日開幕!20周年を迎える北欧最大のデザイン祭典

9月5日(金)から、ヘルシンキで開催される「ヘルシンキ・デザイン・ウィーク」が記念すべき20回目を迎えます。

北欧最大規模の建築とデザインの祭典として、デザインや建築の専門家だけでなく、一般の人々や観光客も集まり、今を映し出すテーマを共有し、新しいつながりを生み出す場となっています。




2025年のメイン会場は歴史的建築「スオミタロ」

LifTe北欧の暮らし フィンランドのヘルシンキで開催されるヘルシンキデザインウィーク2025のメイン会場となるスオミタロの外観
今年の中心会場に選ばれたのは、1909年に完成した花崗岩造りの建物「スオミタロ」。

アルマス・リンドグレーンによる設計で、ヘルシンキ中心部にありながら普段は静かに佇む建築です。

この会場に、世界中のデザイナーや建築家、アーティスト、市民、そして訪れる旅行者が集い、建物に新しい命を吹き込みます。

メイン展示では「幸福のデザイン」をテーマに取り上げます。

フィンランドは2025年時点で8年連続「世界幸福度ランキング」1位を獲得。その背景には、人々の暮らしを支えるデザインが深く関わっているという視点が示されます。

LifTe北欧の暮らし フィンランドの首都ヘルシンキで開催されたヘルシンキデザインウィークの「HDW 子どもデザインウィーク」の様子
写真は過去に開催された「HDW 子どもデザインウィーク」の様子
フェスティバルでは、講演や展示会、デザインシンポジウムに加え、毎年人気のデザインマーケット、さらに子ども向けの「HDWチルドレンズ・デザイン・ウィーク」なども実施。

世代を超えて、デザインに親しめる機会が用意されています。

ヘルシンキ・デザイン・ウィークの歩み

LifTe北欧の暮らし フィンランドの首都ヘルシンキで2005年に開催されたヘルシンキデザインウィークの様子
写真は過去に開催された「ヘルシンキデザインウィーク 2005」の様子

2005年にスタートしたこのフェスティバルは、当時分断されていたデザインと建築の世界を結びつけ、都市の暮らしの中でデザインをもっと身近にすることを目的に生まれました。

いまでは、倉庫や歴史的建物など毎年異なる会場を活用し、都市空間そのものを体感できる独自のスタイルで知られています。

LifTe北欧の暮らし フィンランドの首都ヘルシンキで毎年開催されているヘルシンキデザインウィークの創設者カリ・コルクマン
創設者のカリ・コルクマン氏は「ヘルシンキ・デザイン・ウィークは、デザインコミュニティを結集し、市民や都市とつなぐプラットフォームです。ヘルシンキが“デザイン都市”として世界に認められ続けることに貢献できてうれしい」と語ります。

LifTe北欧の暮らし フィンランドの首都ヘルシンキで毎年開催されているヘルシンキデザインウィーク ヘルシンキ市のチーフ・デザイン・オフィサーであるハンナ・ハリス
さらに、ヘルシンキ市のチーフ・デザイン・オフィサーであるハンナ・ハリス氏も「デザインは市民の日常と深く結びついています。近く開館する建築・デザイン博物館も、その長期的な投資の一環であり、未来に向けてヘルシンキをさらに刺激的な都市にしていくでしょう」とコメントしています。


ヘルシンキ・デザイン・ウィークは、街全体を舞台にデザインの力を体感できる貴重な機会。

20周年を迎える今年は、ヘルシンキを訪れる理由のひとつとしてますます注目を集めそうです。




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