皆さんにもお気に入りの街があると思います。何度言っても新しい発見があって、何度も足を運ぶ理由がまたできてしまう。北欧もそんなところかもしれません。僕の場合は、もちろんデザインや、街並み、自然が気にいったのですが、現地で知り合った人々とまた会いたい、また触れたい、そして現地で気になった行けなかった場所に行きたい。また北欧へ行きたいという想いは募るばかり。
|森百合子さんが提案する、スウェーデン西海岸のマルメやヨーテボリ
今回皆さんにご紹介するのは、北欧の情報発信を長く行なっている森百合子さんの『3度目の北欧 スウェーデン西海岸、空とカフェの日々』。北欧の本や雑貨も置いてある谷中の「ひるねこBOOKS」さんで、発売日当日に入手しちゃいました♪
森さんは北欧を紹介する書籍を多く出版されていますが、特に有名なのは『3日で回るシリーズ』。北欧各都市を3日間で楽しく存分に観光できる方法を教えてくれる本は、「ヘルシンキ」「ストックホルム」「コペンハーゲン」「オスロ」版が出版されていてどれも大好評。
今回の新刊はアイスランドの「レイキャビク」編かなと思ったら、1転、じっくりスウェーデンの西海岸を旅するという本でした。じっくり過ごすための情報は満載で、文章もたっぷり。写真も相変わらず綺麗で構図が良いので、じっくり読んでも、パラパラめくっても楽しめます。もちろん最初から読み進めるのも良いですが、目次に振られているタイトルが、良く考えられているので、目次を眺めてピンと来たところから読み進めるのもオススメ(「行列のできるパン屋さん」「すぐ、そこにある楽園」「ランチと美味しいビールの映画館」などなど)。
個人的に嬉しかったのは、以前LifTeでも紹介した、スウェーデンミステリー小説『ミレニアム』の翻訳者ヘレンハルメ美穂さんが登場すること。ミレニアムの話が出てこなかったのはちょっと残念でしたが、美穂さんが語るスウェーデン観は、とても興味深いものがあります。
※名作『ミレニアム』が気になった方はこちらをどうぞ
|旅の仕方は自分次第
もちろん旅の仕方は自分次第です。観光スポットを効率巡るのも良いし、目的をあまり決めずに自分の勘で行きたいところに行くという方法もあります。今回の森百合子さんの書籍で面白かったのは、現地に住む人々からオススメのスポットを聞いて向かっているところ(もちろん全部ではないですが)。地元のことは、地元の人に聞けとは良く言ったもので、ガイド本にもなかなか載らないようなスポットも掲載されています。
また通ってしまう場所、また会いたくなる人って、結局自分で見つけたとか、人が紹介してくれたとか多分関係なくて、その場所や、人が持つ心地よい雰囲気が、本当のお気に入りになって、また通ってしまうんじゃないかなと思ったりもしてしまいます。心地よい瞬間や場所を見つける旅、それが本当の贅沢な旅なんじゃないかなと。そう言った気付きを与えてくれる素敵な書籍です。
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