先日NHKで放映となり、話題になっている「プリンセスケーキ」。基本、外側が黄緑色のマジパンなので、日本人の我々からするとかなりのインパクトを残しますが、スウェーデンの伝統洋菓子を語るなら外せないのがこのケーキです。様々なカフェや洋菓子店で置いてあることはもちろん、スーパーでも販売していて、何かのお祝い事には必ずと言っていいほど、このプリンセスケーキを食べるのがスウェーデン流。
|プリンセスケーキの歴史
プリンセスケーキは、日本で言うところの「ショートケーキ」に存在は近いそうで、スウェーデンの人々誰もが愛しているケーキ。歴史は意外にも古く1930年代にまで遡ります。当時カール王子の娘3人の家政学の家庭教師だったイェニー・オーケルストレムが「Prinsessornas kokbok」と言う料理本に様々なレシピを掲載しました。その1つがプリンセスケーキでした。当初は「緑のケーキ」と言う名前でしたが、重版される際に王女達が好きだったたことから「プリンセスケーキ」と言う名前に変更され、いまでは国民誰しもが知っている身近なケーキになりました。
|プリンセスケーキに染まる1週間!?
国民から愛されるプリンセスケーキは、通常のお祝い事以外にも、子供が生まれた時、母の日、結婚式などでも食べられますが、1年のうちある1週間多くの人々がプリンセスケーキを買う期間があります。それは、9月の最終週。その期間は、プリンセスケーキを1個購入する度に、1部がヴィクトリア女王基金に寄付される仕組みになっているため、多くの人々がプリンセスケーキを購入するそうです。
そんなプリンセスケーキですが、LifTe編集部がお勧めするストックホルムのカフェを2つご紹介します!
|LifTe編集部がお勧めするプリンセスケーキのお店はここだ!
|Vete-Katten(ヴェーテカッテン)
こちらは、1928年創業の老舗カフェ。ストックホルム中心街で有名カフェを検索すると必ずと言っていいほどこちらがヒットします。中はカフェとは思えないほどの広さで、プリンセスケーキ以外にもサンドイッチや食事系のパンも充実しているため、いつ行っても多くの人で賑わいを見せています。
これぞプリンセスケーキと言っても良いほど王道な仕上がり。黄緑色のマジパンの下には甘さ控えめのホイップクリーム。そしてー少し酸味の効いたベリージャム。すべてを一緒に口に入れると、想像した甘みより控えめなのですっと口に入ってしまいます。
Vete-Katten アクセス
営業時間:07:30~20:00(月~金)/09:30~19:00(土・日)
住所:Kungsgatan 55, 111 22 Stockholm, スウェーデン
| Tösse(トッセ)
こちらはVete-Kattenよりも創業が古いベーカリー。創業1920年ということで、もうじき100周年を迎える老舗中の老舗です。Tösseは通称で、正式名はTössebageriet。bagerietはベーカリーというスウェーデン語で、その名の通り、ここはシナモンロールやサンドイッチがとても充実していて、朝、お昼時や夕方は多くの方がパンを求めにやってきます。
Tösseはスイーツにも定評があり、スウェーデンで人気のセムラを食べやすくした「セムラロール」を販売して多くのメディアにも取り上げられました。ここにも常時プリンセスケーキが販売されています。カットされたものとホールそれぞれ販売されていますが、タイミングが合えば黄色のホールが販売されていたりもします。
Vete-Kattenのプリンセスケーキより、若干表面のマジパンが厚めなので、甘みがちょっと強めの印象を持ちます。ただクリームも上品な口当たりなので、ぜひコーヒーと一緒にゆっくり味わいたいところ。Tösseにはイートインできる室内のスペースと、外にも数席食べられる場所があります。Tösseの目の前はお洒落なお店やカフェが並ぶKarlabagen通りなので、できれば外の席でゆっくり時間を過ごすのをお勧めします。
Tössebageriet アクセス
営業時間:07:00~18:00(月~金)/09:00~17:00(土)/09:00~16:00(日)
住所:Karlavägen 77, 114 49 Stockholm, スウェーデン
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