ノルウェーの第2の都市、そして近年では、ディズニー映画『アナと雪の女王』の舞台としても知られるようになったベルゲン。
おとぎの国に迷い込んだという表現は言い過ぎかもしれませんが、緑あふれ風光明媚な景色、歴史を感じる建築物、そして魅力溢れる美食の街でした。
|海から見たベルゲンの街並みに高揚!
今回ベルゲンへは、デンマークの北にある都市ヒァツハルス(Hirtshals)から出航するフェリー「フィヨルドライン」で向かいました。
港町ベルゲンは、ノルウェー最大のフィヨルドソグネフィヨルドの玄関口とも言われており、ベルゲンに近づいていくと、切り立った山々に家が立ち並ぶ光景を目にすることができます。
その立ち並ぶ家の外壁は白が多く、その中に淡い黄色、優しい赤が混じるパステルカラーで眺めているだけで気分が高揚します。
ベルゲンに入るまでにいくつか大きな橋をフェリーで潜るのですが、橋を下から眺める機会は、個人的にそう多くはなかったので、このような瞬間も自分にとっては嬉しい瞬間。
※橋を潜る瞬間を撮影した動画はこちら
|ベルゲン 旅のスタートは中央駅から
港に着いた後に向かったのは、ベルゲン中央駅。このベルゲン中央駅は外観が石造りで、ここも絵になります。駅にはコインロッカーもあるので、そこに荷物を預けてベルゲン散策に向かいます。
ベルゲンは見所が多い街ですが、コンパクトにまとまっているのも魅力的。ただ今回の滞在時間は3時間程度だったので足早に巡ります。
|緑豊かなベルゲン市内
ベルゲン中央駅目の前に広がるのが、この中央に湖が設えられた大きな公園。湖の中央には噴水も備えられ、ベルゲン市民の憩いの場となっています。
湖に面して多くの木製ベンチが設置されているのもポイントが高く、訪れた日は天候も良く、多くの人々がベンチで談笑しているのを目にしました。
|港町だから魚介類も美味しい!!
ベルゲンは魚介類の商いで大きくなった港町なので、せっかくだったら美味しい魚介類を食べたい!と思い、向かったのは魚市場(Fisketorget)。
北欧諸国の各都市ではこのような魚市場がある所が多いのですが、ベルゲンの魚市場も良い雰囲気。
ノルウェーサーモンはもちろん、瓶やチューブに入ったちょっとしたお土産にも良さそうな加工品も並びます。
「Fjellskål」ぷりっぷりの白身が堪らない魚介たっぷりのクリームスープ
魚市場の中には、食事ができるスペースもあるのが嬉しい所。今回は「Fjellskål」というお店へ。ここの市場でも人気店で、休日などの食事時間だと列ができるようなお店ですが、今回は平日ということもあり、すぐ席に案内されました。
今回注文したのは"魚のクリームスープ"と"ノルウェー産の生牡蠣"。生牡蠣は大きいサイズではないですが、味は濃厚で美味。
何より美味しかったのがクリームスープ。白身魚の歯ごたえはぷりっぷりで、スープにゴロゴロ入っています。クリームスープも優しい味わいで、フードを注文すると着いてくるパンと絶妙な相性。人気店というのが頷ける味わいでした。
|外観も内観も美しいスターバックスコーヒー
次に向かったのは、市場から徒歩数分のところにあるのが、こちらのスターバックスコーヒー。
スターバックスコーヒーとは思えない歴史を感じる外観、中に入ると窓から大量の光が入ることで、明るく居心地の良い空間になっています。
ブラウンチーズ(山羊の乳で作られた甘いチーズ)も食べられるのがノルウェーらしいところ。
また、ここでしか手に入らないマグカップにも注目!ベルゲンマグと称されるこのマグカップには、ベルゲン出身のノルウェーを代表する音楽家のエドヴァルド・グリーグが描かれています。
wi-fi環境も整っているので、休憩しながらネットで調べ物というシチュエーションにもぴったりな場所です。
|ベルゲンといえば世界遺産のブリッゲン地区!
スターバックスから歩いて1分程度の場所にあるのが、正面側にはカラフルな建物が並ぶ、世界遺産に登録されている「ブリッケン地区」。
13世紀から17世紀まで存続していた北ドイツの都市同盟"ハンザ同盟"の象徴とも言われる場所です。
ハンザ同盟を簡単に説明すると、王族や貴族の支配を受けず、商人たちで利益を作り、それを守ろうとした動きで、その動きに呼応して商人が多くいる都市がハンザ同盟に加わり組織体が大きくなり、繁栄を極めました。このブリッゲンもその都市同盟の1つで、14世紀に加盟をし、名産でもある干しダラの輸出で発展しました。
ブリッゲンの木造家屋は、13世紀から16世紀にかけて建設されたもので、これまでに何度も火災被害がありましたが、その度に修復され、現在ではベルゲン随一の観光地になっています。
ブリッゲン地区の面白いところは正面のカラフルな木造家屋の裏側にある、迷路のような細い路地。床も木造になっていて、当時の趣をそのままに残しています。レストランや、雑貨を扱うお店なども入っており、散策がとても楽しい空間になっています。
|教会でベルゲンの長い歴史を感じる
ベルゲンには、ブリッケン地区や市場以外にも訪れたいスポットは他にもたくさんあります。その中で1つおすすめなのが"教会巡り"。
北欧諸国は個性的な教会が多いことでも有名ですが、ベルゲンの教会は歴史を感じる教会が多い印象を受けました。
写真上部の「St.John's Church」は、住宅街の中心地にあります。高台になっているので、ベルゲンの街並みを見下ろす景観を得られるのも魅力的。
写真下部は、白い石造りが印象的な「St. Mary's Church」は、ベルゲンで最も古い建物で、1180年頃に建立されたと言われています。両方とも当日内観ができなかったのが心残り...
|街並みが美しいから歩くのが楽しい!
ベルゲンでの滞在残り時間も少なくなってきたので、「St. Mary's Church」からベルゲン中央駅まで歩きます。
このエリアは石畳になっていて、建物もパステルカラー。どこを切っても絵になるとはこのことで、キョロキョロしながら歩くのがとても楽しい場所。途中には存在感がありまくりの壁画もありました。
|北欧を感じられるベルゲン公共図書館も注目!
北欧は、日本と比べて読書率が高いことでも有名です。個人的に訪れた都市の図書館を覗くのも日課になっています。ベルゲンでは、中央駅の隣にある「ベルゲン公共図書館(Bergen Public Library)」に行ってみました。
外観からは歴史を感じ、中は洗練されている北欧らしい公共図書館。日本でも少しずつ増えてきているようですが、カフェスペースもしっかりと完備されています。チェスがおいてあるのも印象的でした。
いかがでしたか?ベルゲンという街には他にも訪れるべき場所はいくつもあります。今回紹介したのは、ベルゲンの魅力のほんの1部に過ぎません。本当に散策が楽しい街なので、皆さんも訪れた際には是非ゆっくり散策を楽しんでみてください。
|紹介したスポットはここ!
今回紹介したスポットがこちらの地図内の赤色でマッピングされた箇所です。ベルゲンを訪れた際の参考になさってみてくださいね♪
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