北欧に行った際に、図書館や、本屋、バーやパブなどに"ボードゲーム"が置かれているのをよく目にしました。図書館では小さい子供達から大人までボードゲームに興じる姿を目にすることができますし、北欧各国の首都には、ボードゲームで遊べるバー、パブ、カフェなどもあります。北欧の長い冬を室内で快適に過ごす方法として、読書が盛んという話は紹介しましたが、ボードゲームも盛んだということを現地で知りました。そこで、今回は"お家で子供と一緒に楽しめる、北欧のボードゲーム"をご紹介します!シンプルだけど頭を使うゲームも多いので、知育にも良さそう!
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|🇱🇹野いちごを集めて渡す 楽しみながら"ありがとう"の気持ちを育む!「クマさんとかぞえよう」
プレイ人数:2~4人
ルール難度:★
プレイ時間:20分
対象年齢:3歳〜
製作:LOGIS(ロジス)/リトアニア
まずご紹介するのはこちらの「クマさんとかぞえよう」。小さいお子様でも簡単に遊べる単純なルールだけど、優しい気持ちを育むことができるボードゲームです。
【「クマさんとかぞえよう」準備】
まずは、中央に付属品の箱を設置し、その中に赤い野いちごを入れます。そして写真のように箱を中心カードを裏返しにして4方に並べていきます。並べる際は水が描かれたカードを中心に並べて、あとは適当に並べてOK。野いちごを通す紐をプレーヤーの数分配り(上記は4名で遊んだパターン)これで準備完了です。
【カードをめくり、でた数字分野いちごを紐に通す】
プレーヤーは、1枚ずつ盤面のカードを外側からめくっていきます。めくって出た数分、中央の箱から野いちごを自分の紐に通していきます。「+2」であれば、2個。「+5」であれば5個を自分の紐に通します。「0」の場合は、何も紐に通さず、次のプレーヤーに順番が回ります。
【"-"が出たら、自分の野いちごを他のプレーヤーにあげる】
最初のうちは、「+」や「0」のカードのみなので、ほとんどのパターンで紐に野いちごが溜まっていきますが、終盤(表に水が描かれているカード)になってくると、「-」のカードが出てきます。めくったカードが例えば「-2」と書かれているカードだった場合、クマさんが向いている方向のプレーヤーに、数字分の自分の野いちごをあげることになります。全員がカードをめくり終えたあと、一番野いちごを持っているプレーヤーが勝ちとなります。
【「どうぞ」「ありがとう」の気持ちを育む】
単純なボードゲームの「くまさんとかぞえよう」の最大のポイントは、終盤の"-"が書かれたカード。説明書には書いてはありませんが、他のプレーヤーに自身の野いちごを渡す際に「どうぞ」、そして野いちごをもらったら「ありがとう」と必ず言うルールを加えると、自然と人への優しが育めるはずです。最後ゲームが終わった際に、一番野いちごをあげたプレーヤーに特別賞を設定すると、さらに面白いかもしれません。
|🇱🇹どんな物が歯に良いか悪いかを遊びながら学ぼう!「デンタデイ」
プレイ人数:2~4人
ルール難度:★☆
プレイ時間:15分
対象年齢:4歳〜大人
製作:LOGIS(ロジス)/リトアニア
こちらは「デンタデイ」というボードゲーム。「くまさんとかぞえよう」よりは対象年齢が上になるボードゲームで、パッケージのデザインが描く通り、「歯」について学ぶことができます。
【「デンタデイ」準備】
盤面を広げ、プレーヤーの駒(赤、青、黄、緑の4種)を決め、各駒を"歯ブラシ"が描かれたマスに配置したら準備完了(同じマスにプレーヤーが重なってはダメ)。
※上記画像は4人でプレーしたパターンです
【サイコロを振り、止まったマスと同じ色のパーツを集めていく】
プレーヤーは順番にサイコロを振り、その目だけマスを進めます。各マスには「オレンジ色」の肉や魚、「白色」の牛乳やヨーグルト、「緑色」の野菜や果物、「茶色」のパンやパスタ、そして「赤色」の飴やチョコレートが描かれています。「オレンジ」「白」「緑」「茶」のマスに止まれば、その色と同じパーツを1つ貰う事ができます。ただ「赤」に止まってしまうと、"虫歯のチップ"を1つ貰わないといけません。
【同じマスに止まると押し出す、虫歯のチップが溜まると"歯医者さんへ"】
何回かプレーを続けていると、必ず起こるのが、他のプレーヤーと同じマスに止まる事。「デンタデイ」のルールでは、同じマスに2つ以上プレーヤーが重なってはいけません。最初にいたプレーヤーが1つ先のマスに押し出される形になります。その際に押し出されたープレーヤーは、次のマスに描かれた食材と同じ色のパーツを貰う事になるので、次のマスが「赤」だった場合、虫歯のチップをもらわなければいけません。
そして「虫歯のチップ」が2つ溜まってしまうと、中央に描かれている「歯医者の椅子」に強制的に移動となります。歯医者にかかってしまった場合は、自身のターンの際にサイコロを振り、中央部分から脱出するまで、どのパーツをもらう事ができませんが、歯医者ゾーンが終われば、虫歯チップは0になります。
虫歯チップをなくす方法は、もう1つあります。それは盤面に描かれている「歯ブラシ」マスに止まる事。そうすると虫歯チップを1つ減らす事ができます。
【虫歯0でバランスよくパーツを集める!】
「デンタデイ」では、虫歯チップが0で、各パーツを2つずつ揃えたプレーヤーが出たらゲーム終了となります。自分が早く集める、もしくは、他のプレーヤーを上手く集めさせないようにすると言うのがゲームの目的になりますが、ポイントとなるのは"サイコロ"。
通常のサイコロは1~6の数字が振られていますが、デンタデイのサイコロはちょっと違います。1~5までは普通のサイコロと一緒ですが、もう1つの面には「1~3」が描かれています。つまり、その面になった場合、「1~3マス好きな数だけ進める」のです。自分が取りたい色に進んでもいいし、他のプレーヤーの邪魔をしてもいい、ちょっとした戦略が、このサイコロによって生まれるのです。
【歯にとって良い食べ物、良くない食べ物】
このゲームを進めると自然に頭に入ってくる「歯に良い食べ物」そして「歯に良くない食べ物」。「デンタデイ」は、子供にとって嫌いな「歯医者」もしっかり盤面に描かれているので、楽しみながら歯の大切さを学ぶ事ができます。
|🇱🇹最後にゴールするのが勝ち!「ゆっくり行こうぜ!」
プレイ人数:2~4人
ルール難度:★☆
プレイ時間:15分
対象年齢:4歳〜大人
製作:LOGIS(ロジス)/リトアニア
次に紹介するのは、カタツムリが描かれたボードゲーム「ゆっくり行こうぜ!」。プレーヤーがカタツムリになって進める、こちらもシンプルなボードゲームです。
【「ゆっくり行こうぜ!」準備】
まずは、野菜が描かれた4つのパーツを繋げ、プレーヤーは自身のカタツムリをそれぞれ決めます(オレンジ、黄色、緑、水色)。そして手札をそれぞれ伏せた状態で2枚ずつプレーヤーに配り、残りのカードは伏せた状態で盤面よこに置いておきます。これで準備完了。
【めくったカードに描かれた野菜のマスに進む、カタツムリカードに従う】
カードは大きく分けて2つ。盤面に描かれた同じ野菜が描かれたカードと、カタツムリの絵柄が描かれたカード。野菜のカードをめくった場合は単純で、自分がいるマスの先、一番近い同じ野菜が描かれたマスに飛びます。
カタツムリが描かれたカードの場合はちょっと特殊です。カタツムリが寝ているカードであれば、プレーヤーは動きません。数字のみが書かれたカタツムリカードの場合は、自分がその数分先のマスに移動します。"赤い矢印"と数字が描かれたカタツムリカードの場合は、一番後ろにいるカタツムリ(自身も含む)を強制的に、その数分マスを進めます。
先ほどご紹介した「デンタデイ」と同様、この「ゆっくり行こうぜ!」も同じマスに2人以上のプレーヤーがいる事ができないため、同じマスになってしまった場合、先にいたプレーヤーが押し出されます(先に「人参」のマスに他のプレーヤーがいて、次のプレーヤーが「人参」をめくってしまった場合は、さらに次の「人参」のマスに移動しなくてはいけません)。
【盤面から落ちてしまうとゲームから退場】
盤面の野菜が描かれたパーツから落ちてしまうと、そのプレーヤーは退場となります。パーツから落ちてしまうシチュエーションはいくつかあります。自身が引いてしまったカードで、そのままパーツから落ちてしまう(最後の「人参」のマスに他のプレーヤーがいて、自身がその直前で「人参」のカードをめくった場合は、次に止まれる「人参」マスが無いため退場となる)。他のプレーヤーに押し出されてしまう。そう、このゲームの勝者は、最後までパーツにい続ける事ができたプレーヤーなのです。
自身のプレーヤーがいかに進まないか戦略を練るのですが、他のプレーヤーから押されてしまったり、引いた野菜のカードが随分先で先まで飛ばなくてはいけなくなったり、なかなか自分の思い通りに行かない歯がゆさが「ゆっくり行こうぜ!」の醍醐味。そして、普通は先にゴールしたプレーヤーが勝ちと言うゲームが大半のところ、「ゆっくり進む」事が大事と言う概念を教えてくれるのも興味深いです。
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|🇫🇮ムーミン好きにはたまらない!?空想力を育てる「ストーリーキューブ ムーミン」
プレイ人数:1~12人
ルール難度:★
プレイ時間:20分
対象年齢:6歳〜大人
製作:The Creativity Hub(ザ・クリエイティビティ・ハブ)/北アイルランド
最後に紹介するのは、ご存知の方もいらっしゃるかもしれない様々なバージョンが発表されている「ストーリーキューブ」のムーミンバージョン。想像力、言葉の構築力を養ってくれるゲームです。
【ストーリーキューブとは!?】
「ストーリーキューブ」はとてもシンプルなゲームで、9つのサイコロにはそれぞれ象徴的なイラストが各面に1つずつ描かれています。プレーヤーは、そのサイコロを1度に振り、出たイラストをつなぎ合わせて"ストーリー"を創ります。とても単純ですが、9つのサイコロ、各面に6つのイラスト。この組み合わせのパターンは、実に1,000万パーターン以上になります!
【創ったストーリーに正解は無い!慣れればどんなストーリーにもできる!】
とは言っても、やってみるとなかなかストーリーを創り上げるのが難しい。そこがこの「ストーリーキューブ」の醍醐味でもあります。ポイントは、まずデタラメでも良いから最後までストーリーを創り上げること。何回かやっていくとコツがわかってきます。そして、複数人でプレイする際に気をつけたいのが、この「ストーリーキューブ」には「正解がない」とことが大事なのです。
つまり、どんなストーリーでも正解なので、「つまらない」とか「このストーリー良くわからない」と言う批評はせずに、どんどん新しいストーリーを創って行くのです。
【ムーミンずきにはたまらない ムーミンバージョン】
今回ご紹介する「ストーリーキューブ」のムーミンバージョンでは、ムーミン好きにはたまらないイラストが豊富に描かれています。「ムーミントロール」や「リトルミイ」はもちろん、「ニョロニョロ」や「ヘムレンさん」の姿も!
LifTe 編集部で1度やってみましたが、このような目が出ました。そこで、編集部が考えたストーリーはこちら。
「ある日、ムーミンとヘムレンさんが、ムーミンの家に行きました。二人でお茶をしていると、そこにリトルミィとスニフもやってきました。リトルミィとスニフは、カゴいっぱいのブルーベリーを持ってきたので、ムーミンママがブルーベリーパイを作ってくれて、みんなで楽しく食べました」。
最初なので、ちょっと稚拙なストーリーかもしれませんが、これも正解なのです!ムーミン好きの人通しでプレイすればハマること間違い無しのゲームです。
【「ストーリーキューブにはたくさんの遊び方がある!】
「ストーリーキューブ」には、ムーミン以外にも様々なバージョンがあります。そして、9つのサイコロを1度に振って、1つのストーリーを創ると言う遊び意外にも様々な遊び方があります。サイコロを4つだけ振って「起承転結」になるようなストーリーを創っても良いですし、サイコロを振った後に、1つのサイコロの目のストーリをあるプレーヤーが創り、2つ目のサイコロのストーリーを次のプレイヤーが繋げていくと言う遊び方もできます。
つまり、遊び方にも制約がないのが「ストーリーキューブ」の特徴です。「ストーリーキューブ」のオフィシャルFacebookでは、遊び方のヒントになる投稿がたくさんアップされていますよ〜♪
|人気ボードゲームが揃うのは当たり前!あなたにぴったりのボードゲームを教えてくれる「すごろくや 神保町店」!
今回、取材で訪れたのは「すごろくや 神保町店」。清潔感あふれる店内には、世界のボードゲームがずらりと並び、コアなボードゲームファンはもちろん、これからボードゲームを楽しみたいと言う方も含め、連日賑わいを見せます。ボードゲームに関するスタッフの知識も豊富なので、明確に買いたいボードゲームをイメージしていなくても、過去どんな物が面白かったとか、こんなシーンでやりたいと言う話をすると、シチュエーションにぴったりのボードゲームをオススメしてくれます。
サンプルの用意があるゲームであれば、実際に中身を見て、確認してから購入できるのも「すごろくや」ならでは。毎週金曜日の17時からは、スタッフオススメのボードゲームを説明付きで体験できるイベントや、「お寿司を食べながらボードゲームで遊ぶ」と言う変わったイベントも定期的に開催中!今回ご紹介したボードゲームは全て「すごろくや」で取扱中なので、気になった方は是非足を運んでみてくださいね♪
【すごろくや 神保町店 アクセス】
営業時間:11:00〜20:00
定休日: 毎週水曜日、年末年始
問合せ: 03-6261-2122
住所: 東京都千代田区神田神保町2-3 神田古書センター7階
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