読書でフィンランドを楽しもう!オススメ北欧BOOKまとめ


今回は、フィンランドを感じられるオススメの本をご紹介!

フィンランドが舞台になっている小説や、フィンランド最新観光ガイドブックフィンランドのことわざや慣用句が楽しく学べる本などバラエティ豊か!番外編もあり!

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『デザインあふれる森の国 フィンランドへ(ラサネン優子 著)』

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こちらは、ヘルシンキ在住でコーディネートや、ライターとしても活躍するラサネン優子さん著のガイドブック『デザインあふれる森の国 フィンランドへ』

書籍の中では、日本人観光客にとりわけ人気のある、ヘルシンキ、タンペレ、ポルヴォー、ロヴァニエミの他、フィスカルス、マティルデダル、アイノラといった、まだ日本人観光客には馴染みが薄い場所も丁寧に紹介されています。

定番の観光地から、最新のスポットまで広く紹介がされているのですが、ページデザインがとても読みやすいのが嬉しいポイント。

様々な場所を紹介するガイドブックの中には、写真が小さく多少読みづらいものもあったりしますが、本著は写真が大きく、レイアウトがスッキリしていて読んでいていて気持ちが良い。
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また、こちらの様なフィンランドのアルコール事情や、コーヒー事情などのコラムも充実しているので、読み物としても楽しめます。

アルコール事情のコラムでは、フィンランド定番のビール「カルフ」以外にも、フィンランドらしいアルコールが多く紹介されているので、観光に行った際は、スーパーなどで購入して、部屋で楽しむための手助けにもなってくれそう♪

コラムなども含めて、初めて手に取るフィンランドガイドブックに最適な書籍です。

『HAVE A GOOD SAUNA!休日ふらりとサウナ旅(岩田リョウコ 著)』

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こちらは、フィンランド政府観光局が任命する"フィンランドサウナアンバサダー"にもなっている岩田リョウコさん著の『HAVE A GOOD SAUNA!休日ふらりとサウナ旅』

目的のサウナに行くための旅「サ旅」をして、全国津々浦々のサウナを巡った岩田リョウコさんが、厳選した国内のサウナ37箇所(サウナにあやかり37)、そして聖地フィンランドのサウナも紹介した、ちょっと変わったサウナガイドブックです。

ちょっと変わったというのは、各所のサウナが紹介されているのですが、単純な設備、料金などに加えて、岩田さんがそこを訪れた時に感じたことが良質なエッセイが添えられているのです。

37個に絞るのが大変だったと言うのが充分伝わる、各施設を紹介したエッセイは、読んでいると不思議と岩田さんが体験した香り、蒸気や熱さなどが伝わってきて、壇蜜さんが「読後サウナに入った様な多幸感が得られる場合があります」とコメントを寄せたのも頷けます。
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サウナの紹介以外にも、サウナの楽しみ方や、持ち物サウナ用語、そしてサウナに関する映画や漫画などのカルチャー紹介など、知っておくとよりサウナを楽しめるページも充実しています。

昨年12月にはフィンランドの「サウナ文化」はユネスコの無形文化遺産に登録され、日本でも各メディアを通じて様々なサウナに関する情報が入る様になりました。

岩田さんが綴っている様に「ここ最近は、サウナがおじさんのためだけのものではなくなり、女性が心とカラダを綺麗にしにいく場所になりつつあります」

サウナを体験してみたい、もっと気軽にサウナを楽しみたい、そして極上のサウナに触れたい、そんな方にぴったりの本です♪

『フィンランドの不思議なことわざ マッティの言葉の冒険』(カロリーナ・コルホネン 著/柳澤はるか 訳)

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典型的なフィンランド人マッティが、日頃感じる憂鬱を描いた『マッティは今日も憂鬱』は、2016年フィンランドでもっとも売れた漫画1位となりました

日本でも翌年発刊され、日本人と通じる部分が受けて、本作、そして2作目の『マッティ旅に出る。』も大好評でした。

2019年にフィンランド本国で発売され、日本での発売が待たれていたマッティシリーズ第3弾『フィンランドの不思議なことわざ マッティの言葉の冒険』がいよいよ発売!今回は、なんとフィンランドのことわざや慣用句にフォーカスを当てた作品!
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本作には、実に80個以上の"フィンランドのことわざや慣用句"が収録されています。ページ構成は、2作目までと同様で、1ページに1つことわざや慣用句が紹介されています。

ページの上部にはフィンランド語と日本語訳、そして日本語訳のまま表現されたマッティ、そしてそのことわざや慣用句の意味がページ下部に日本語で表記されます。

フィンランドの自然、食べ物、動物など様々な物がことわざや慣用句の題材になっていて、それを表現するマッティが可愛い!

日本人でも、なるほどわかる〜という様なことわざもあれば、ちょっと意味が分からないという様なことわざや慣用句もあって、楽しく読み進められます。

翻訳を担当した柳澤はるかさんが文末に触れていますが、ほのぼのとすることわざや慣用句もあれば、読んでいる側が勇気を貰えることわざや慣用句も数多く記されています

ちょっと勇気をもらいたい、ちょっと元気になりたい、クスッとしたい。そんな方にオススメの作品です♪

カロリーナ・コルホネン (著), 柳澤 はるか (翻訳) 草思社 2021/3/2

『ホテルメドゥーサ』(尾崎英子 著)

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こちらは、『小さいおじさん』『有村家のその日まで』などを手がけた尾崎英子さん著のフィンランドを舞台にした小説『ホテルメドゥーサ』。元々「くらげホテル」というタイトルで単行本が発刊されていましたが、文庫版が発刊されるタイミングで加筆・修正され、「ホテルメドゥーサ」というタイトルに変更になっています。

主要登場人物は4人の日本人。それぞれが、それぞれの理由で"人生をやり直したい"と切に願っていた。その4人が導かれるようにして出会ったのが、フィンランドの森に佇む「ホテルメドゥーサ」。

そこには"異次元へのドア"があるという噂がある...。人生をやり直したい彼らが、ここではないどこかへ本当に行けるとしたら。彼らはどんな選択をするのか。というストーリー。

この小説は、4人の日本人それぞれの過去が章ごとに語られていく形をとります。彼らがこのホテルに来ることになったきっかけが少しずつ明るみになっていくのですが、伏線の張り方が秀逸

彼らが"予期していないところで実は繋がっている"という事が明るみになっていく部分は、良質な推理小説を読んでいる感覚なので、読み始めたら一気に読み進めてしまいました。

「ホテルメドゥーサ」が佇む場所は、フィンランドの森、そして海がある場所(トゥルクからローカルバスという表記があるのでフィンランド南西部辺り?)

そのため、フィンランドをイメージさせる描写が多く登場します。森に行ってベリーをたくさん摘み、ブルーベリーパイを作るというシーン、焚き火でマッカラを焼くシーン、白樺の枝を渡るつがいのリス、そして畏敬の念を感じさせる夜の森まで。

特筆なのは、この様な具体的なシーンに加えて、五感で感じるような自然の描写が素晴らしい点。それこそフィンランドの冷たい空気感や、森の清涼感なども文面を通してすっと入って来ます。

この本を読んだ女優のもたいまさこさんは、この本を読んで、こうコメントを寄せています。

「フィンランドの森でこの物語を読んだら、新しい自分が見えてくる予感がした」。

登場人物たちの関わりや、彼らがどの様な選択をするかという、ちょっとサスペンス的な要素もありつつ、読了感も爽やか。そして何よりフィンランドの自然を感じることができる素晴らしいオススメの小説です♪

番外編:『青の花 器の森』(小玉ユキ 著)

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こちらは、『坂道のアポロン』『月影ベイベ』などの代表作がある、小玉ユキさん著の漫画『青の花 器の森』

長崎県東彼杵郡波佐見町にある波佐見焼きの窯で絵付けの仕事をしている主人公の青子。その窯に、フィンランドで作陶していたという龍生がやってくる。

無愛想で人を寄せ付けない龍生に「絵付けされた器に興味ない」と言われ、自分の生き方まで否定された気持ちの青子だが、反発しながらも龍生の器に惹かれていく、大人の恋愛ストーリー
LifTe 北欧の暮らし フィンランド オススメブック BOOK 青の花 器の森 小玉ユキ
作品中で、とても印象的だったのが、この自然からインスピレーションを受けて作品にする、まさにその瞬間を描いているシーン

今までに様々な北欧のデザイナー達にインタビューをしてきて、多くの方が「自然からインスピレーションを受ける」と答えてくれました。その瞬間は、こういうことなんだと、このシーンを読んで個人的にすごく腑に落ちたのです。

『青の花 器の森』では、フィンランドのシーンは、実は僅かしか登場しませんが、北欧のクラフトマンシップに通じる手仕事を存分に学べることができます

波佐見焼が出来上がる工程が、実に丁寧に描かれていて、完成するまで実に多くの人が関わっているということが自然に理解できるのです。この細かい描写は、長崎県出身で、波佐見焼が身近にあった小玉さんならではの表現です。

主役2人の関係が今後どうなっていくのかという部分も大いにきになる作品。甘酸っぱい恋愛模様が好きな方はもちろん、手仕事で生まれる作品に興味がある方にもオススメです♪

小玉 ユキ (著) 小学館サービス 2018/9/10
小玉 ユキ (著) 小学館サービス 2018/9/10

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