2023年、冬の北欧出張は1日目。この日はヘルシンキ市内を巡ります。
早朝から営業している「アッラスシープール」、ヘルシンキ中心地にある人気カフェ「カフェエスプラナード」、「MUJI」でこの時期だけ食べられたスイーツ、フィンランドの歴史を感じることができるレストラン、そしてこの日の宿泊地となった元監獄をホテルに改装した「ホテルカタヤノッカ」などをご紹介します!
※2023年 北欧旅日記 1日目<前編>の様子はこちら
早朝に着くからこそおすすめの早朝からオープンしている「アッラスシープール」
ヘルシンキ最初の目的地は、サウナ!
まずは3年ぶりのフィンランドを存分に体験したいということで、早朝6時30分から開いている「アッラスシープール」へ。
サウナ小屋が別の場所にあって少しびっくりしましたが、心地よい時間を過ごすことができました。
ヘルシンキに来るたびに訪れるお気に入りのサウナの一つで、バルト海の海水をそのまま入れた海水プールと、温水プールがあります。
この時期の海水プールは文字通り身が凍る程の冷たさですが、海水プールから上がった後のととのい具合は半端ありません。
サウナ好きの方には、早朝ついてまず「アッラスシープール」に訪れて"ととのう"というのがおすすめです♪
人気の「カフェ・エスプラナード」で腹ごしらえ
しっかりととのった後に向かったのは、エスプラナーディ通りにある人気カフェ「カフェ・エスプラナード」。
エスプラナーディ通りは、イッタラやアーリッカなどフィンランドで人気のブランドが軒を連ねているため、観光客にとても人気のエリア。
また、通り沿いに広がるエスプラナーディ公園は市民憩いの場でもあるため、「カフェ・エスプラナード」は観光客、地元の方にも愛されているお店です。
お昼時にはオーダーが絶たないと言われるサーモンスープには、サーモン、じゃがいもなどの大ぶりな具材がゴロゴロ入っています。
優しい味わいながら塩味もしっかり聞いているので、寒い冬にはまさにピッタリのメニュー。ディルもたっぷりのっているのも嬉しいポイントです♪
ヘルシンキの新しい顔「MUJI」でこの時期しか食べられないスイーツ!
しっかり腹ごしらえをした後は、無印良品(MUJI)が入っているカンピショッピングセンターへ。
2019年にヨーロッパ最大級の売り場面積を誇るMUJIとしてカンピショッピングセンターにオープンし、大きな話題となりました。
3年以上経った今でも、地元客を中心に多くの人々で賑わいを見せています。
今回訪れてびっくりしたのが日本の雛飾り!
パネルには、「HINAKAZARI」の文字とともに雛祭り、そして雛飾りの歴史が説明されており、日本の文化を発信する場所としても機能していることがとてもよくわかりました。
そして、今回「MUJI」に訪れた理由のもう1つは、この抹茶味の「ラスキアイスプッラ」を食べるため。
年明けからイースターまでの時期に北欧諸国でよく食べられるスイーツで、フィンランドでは「ラスキアイスプッラ」という名前で親しまれています。
各店舗で趣向を凝らした味が楽しめるのも特徴の一つで、ここ「MUJI」では、抹茶味のラスキアイスプッラが提供されていました。
しっかりと抹茶を感じるなめらかなクリームは、疲れを癒してくれるほど濃厚な一品。もちろんコーヒーとの相性も抜群です♪
その後は、カンピショッピングセンターの広場にあるこちらへ。独特な外観が目を引きますが、実はここ礼拝堂なんです。
ヘルシンキに訪れると毎回行く場所なのですが、今回は改装中で残念ながら中を覗くことはできませんでした。
「静寂の礼拝堂」とも呼ばれる場所で、中に入ると街の中心地にあることを忘れるほど静かで、とても素敵な場所。
ヘルシンキに訪れたら、是非行ってもらいたい場所の一つです♪
※「カンピ礼拝堂」を紹介した記事はこちら
カンピ礼拝堂のすぐ近くにある「MOOMIN SHOP」へ。
店内の壁面はトーベ・ヤンソンが愛したと言われるトーベ・カラーで統一されていて、アイテムも綺麗に陳列されとても見やすい印象。
日本の銀座にある「MOOMINSHOP GINZA」も壁面の色など同じカラーですが、このショップをモデルにしたのかもしれません。
※「銀座にオープンした「MOOMINSHOP GINZA」を紹介した記事はこちら」
ヘルシンキ大聖堂目の前にあるセレクトショップ「オクラ」
ヘルシンキ市内の視察を終えて向かったのは、ヘルシンキ大聖堂の目の前にあるセレクトショップ「オクラ」。
陶芸家、ガラス作家、ジュエリー作家など10人のアーティストが運営するという変わったコンセプトを持ったセレクトショップ。
もちろん全員フィンランド人デザイナーで、ここで販売されるアイテムは全てメイド・イン・フィンランド。
また、アーティスト本人が店番をするということもあり、アーティストとの距離感が近いことも好評で、開店以来多くのファンを持つお店として成長しています。
ここでの取材は、これから販売される雑誌「LifTe 北欧の暮らし vol.04」で掲載予定♪
歴史を感じることができるレストラン「カール・ヨハン」
1日目のディナーで訪れたのは、ヘルシンキ中心地にあるレストラン「カール・ヨハン」。
フィンランド現地のコーディネーターの方に、フィンランドらしい料理を食べたいとリクエストをしたところ、このお店を紹介してもらいました。
マンネルヘイム大統領が愛したフィンランド伝統料理「Vorschmack」
「カール・ヨハン」では、様々なフィンランドの伝統料理が食べられますが、おすすめは、フィンランド6代目大統領でもあり、軍事総司令官でもあったマンネルヘイムの愛したフィンランド伝統料理が食べられること。
"ヴォシュマルック"と呼ばれるこの料理は、ロシアが起源とも言われ、豚のひき肉や、アンチョビ、ニシン、玉ねぎ、香辛料を混ぜて煮込んだもので、ベイクドポテトやハッシュドポテトを付け合わせとして食べられます。
「カール・ヨハン」の"ヴォシュマルック"は、3日3晩煮込んでおり、食べると肉、魚、野菜それぞれがしっかりと絡み合って、濃厚なペーストのような味わい。
表現が難しいのですが、付け合わせのマッシュドポテトと一緒に味わうと大変美味。
この"ヴォシュマルック"を食べながらマンネルヘイムが飲んだと言われるのがアルコール度数が高いスナップ。"ヴォシュマルック"の味が濃いため、強めのお酒がよく合うのです。
マンネルヘイムが愛した料理、そして彼が愛したお酒を一緒に飲める。フィンランドの歴史を堪能できるおすすめの組み合わせです♪
銅像の他にも通りの名前にも!偉大なマンネルヘイム
カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイムは、フィンランドとロシア(当時ソ連)との「冬の戦争」や「継続戦争」で軍の最高指揮官を務めました。
その後6代目の大統領となった後も、ドイツとの「ラップランド戦争」にも尽力し、フィンランドを最後まで守り抜き、その大きな功績は現代でも語り継がれ「フィンランドの父」と称されることもあります。
2000年のフィンランドにおける世論調査で、最も偉大な人物として選出されており、ヘルシンキ市内には銅像はもちろん、彼の名前を冠した通りまであるほどです。
カール・ヨハンは他の料理もおすすめ!
もちろん、「カール・ヨハン」には「ヴォシュマルック」以外にも様々なフィンランドの伝統料理が注文できますが、"シュニッツェル"も絶品なんです。
元来シュニッツェルは、オーストリアの伝統料理ですが、ヘルシンキのレストランでは比較的多く食べることができる料理。
「カール・ヨハン」のシュニッツェルは衣がサクっとしていて、肉も厚めで食べ応え充分!
ポテトピューレ以外にも、レッドオニオン、ピクルス、ケーパー、サワークリームなどが添えられるので、それぞれを食べながら味の変化を楽しむこともできます。
一皿一皿のボリュームもしっかりあるので、メインで一皿注文し、お腹に余裕があればデザートという注文の仕方もおすすめです♪
監獄を改装したホテル!「ホテルカタヤノッカ」
1日目の宿泊地は、ヘルシンキのカタヤノッカエリアにある「ホテルカタヤノッカ」。
実は、ここ元刑務所だった建物なのです。1740年代に木造の刑務所として建設され、1800年に石造の建物に改築、以後2002年まで刑務所として使用されてきました。
2007年に「ホテルカタヤノッカ」としてリニューアルされていますが、窓の外に取り付けられた鉄格子や、建物を囲む塀がとても高いなど、刑務所だった雰囲気が残されています。
建物の中に入ると圧巻なのが、吹き抜けになっている客室が並ぶ廊下。
これを見ると、この建物が本当に刑務所として使用されていたというのを肌身に感じます。
また、その他にも元刑務所をイメージさせるようなオブジェが館内の様々な場所にあるため、通常のホテルとは違った雰囲気を楽しむことができます。
気になる部屋はモダンな作り。壁には刑務所として使用されていた当時の写真なども飾られていますが、カタヤノッカエリアの美しい景色の写真も飾られているため、元刑務所の雰囲気を感じることなく快適に過ごせます。
「ホテルカタヤノッカ」はトラム4番線の"Vyökatu"駅目の前という好立地なので、観光拠点としてもおすすめ。
次のヘルシンキ旅行では、ちょっと変わったホテルに泊まりたいという方にぴったりの場所です♪
「「ホテルカタヤノッカ」オフィシャルサイトはこちら(英語)」
※【2023 北欧旅日記 2日目】ヘルシンキ→ストックホルム<前編>へと続く
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