駐日フィンランド大使館敷地内に、とうとう完成した「メッツァ・パビリオン」。完成披露会見の様子と、気になる内部をレポートします♪
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ノキアの技術を使い、現地から大臣がホログラムで登場!
ヴィッレ・スキンナリ開発協力・外国貿易大臣 コメント
実際には会場で挨拶をする予定だったスキンナリ大臣でしたが、残念ながら今回の新型コロナウィルスの影響で来日が中止。その代わりノキアの5G技術によってホログラムでの登場となりました。
会場に行けないことを残念がるスキンナリ大臣から前向きなコメントがありました。
「私たちは今、歴史上大変まれな時代を迎えています。新型コロナウィルスが世界中に広がったことにより、多くの悲しみと痛みを負っています。
しかし、私は未来への希望を忘れていません。私たちはより良い、より環境に優しい社会を気づきあげることができる新しい時代へと向かっています。
それは医療技術といった様々な分野のデジタル化、グリーンエネルギー、イノベーションによって実現します。
この過程において、日本とフィンランドはお互いに協力することでリーダーになれると確信しています。
「自然、サステナビリティ、テクノロージー」が、このメッツァ・パビリオンのメインテーマです。これらはまた、輝かしい未来につながるキーワードでもあります」
ニーラ・コポラ Business Finland ディレクター・ジェネラル コメント
今回のプロジェクトの中心となったBusiness Finlandのトップ、ニーラ・コポラさんもホログラムで登場。
フィンランドと日本が長期的に良好な関係を築けてきた理由は、両国の文化が似ていてい、多くの価値観を共有している事に加えて、森と木製品の良さを理解していることも挙げられるとスピーチした上で、メッツァ・パビリオンにこう期待を寄せました。
「フィンランドのライフスタイルは、日本でも大変人気があります。
木と森は、例を挙げればかぐや照明、木製のライフスタイル製品など、ライフスタイルでも重要な役割を果たしています。
サウナの伝統も日本ではよく知られるようになってきました。
自由に渡航できない今こそ、メッツァ・パビリオンでは「フィンランドの休暇」を様々な形でご体験できるよう準備をしております。
メッツァ・パビリオンでフィンランドの新しい魅力を発見して頂けると嬉しいです」。
ペッカ・オルパナ駐日フィンランド大使が語るメッツァ・パビリオン
このプロジェクトがスタートしたのは3年前。東京オリンピック/パラリンピック開催時に、フィンランドらしさをどうPRできるかというところからスタートしたそうで、これから15ヶ月間様々な計画があるそうです。
「このメッツァ・パビリオンのプロジェクトは、日本を含むアジア最大のものです。
15ヶ月間に渡ってフィンランドのノウハウ、技術、サービスをお披露目する数百を超えるイベントが開催する予定となっています。
ビジネス的なプロモーションも開催予定ですが、フィンランドのライフスタイルや文化を紹介するイベントや展示会も開催されます。
そして、オリンピック時には、「HOME OF FINLAND」という名称で、フィンランドオリンピック委員会のパートナーハウスとしても機能します。
メッツァとは「森」の意味です。このユニークな木造建築物は、フィンランドの近代建築、技術、デザインを結集させたもので、この名前にふさわしい物となりました。
メッツァ・パビリオンに訪問される方々が、フィンランドライフを感じ、ワクワクするようなインスピレーションを受けられるよう願っています」。
メッツァ・パビリオンの調度品はもちろんオールフィンランド!
メッツァ・パビリオンの外観には、フィンランドの木材が使用されていることは、前回のインタビューでもお伝えしましたが、設置されている調度品も、もちろんオールフィンランド製。
椅子やソファはもちろん、スピーカーやゴミ箱までフィンランド製!
メッツァ・パビリオンのインテリアデザインを手がけたのは、マリメッコやアルテックのデザインチームでクリエイティブを担当するウウラ・コスキネン。
室内の椅子や机は「Made by Choice」や「NIKARI」、スピーカーももちろんフィンランドの「GENELEC」。テラスに配置された、座ったら立ちたくなくなるようなソファは「Woodnotes」。
このゴミ箱もフィンランドの「Niimaar」が手がけたもの。
給水機の横に設置されていて、使用済みの紙コップをここに入れると、その後リサイクルされトイレットペーパーになるという試みです。
スタッフのユニフォームは、フィンランドのPure Waste!
スタッフが着用するユニフォームは、フィンランドブランド「Pure Waste」が製作したもの。
「Pure Waste」は、衣類を作る際に生まれる端材を糸にして、新しい衣類を作るサスティナブルの先端を行くアパレルブランド。
もちろん、このユニフォームも端材から作られています。
ケータリングは駐日フィンランド大使館専属シェフが腕を振るう!食器はイッタラ!!
ケータリングを伴うようなイベントでは、フィンランドの魅力をたっぷり感じられるフードが提供される予定。そして提供時の食器は「イッタラ(iittala)」というのもフィンランド好きの方には嬉しい配慮。
この日は、フィンランド伝統のシナモンロールと、カレリアパイが提供されました。
腕を振るうのは、フィンランド大使館専属シェフのアルト・ウーシタロさん。
海外でのフィンランド大使館でシェフ経験も豊富で、フィンランドの伝統料理をより美味しく食べてもらう工夫を日夜研究されているそうです。
室内の後方に設置されたバーにも注目!
今回の、完成披露会見会場の後ろには、フィンランドジン「ARCTIC BLUE GIN」の特別カウンターも設置されました。
「ARCTIC BLUE GIN」は、2018年の「世界スピリッツアワード」で2つの金賞を受賞し、今注目を浴びているブランド。
あのロブションでも提供されている高品質なジンは、これからも定期的にイベントで提供される予定です。
1Fはフィンランド企業のPR会場!
1Fには、フィンエアーや、ノキアのPR会場、そして写真スポットにもなる、サウナも設置されています。
この場所でサウナに入れたら最高なのですが、残念ながらあくまで展示のみとなります。
メッツァパビリオンが、一般に解放される日はいつ!?
メッツァ・パビリオンは、メディア向けや、企業向けのイベントも今後活用されていく予定ですが、一般の方向けのイベントも既にいくつか用意されています。
現状決まっているイベントを3つご紹介♪
①ワイルド・アット・ハート展(事前予約制)
フィンランドデザインのプロダクトを集めた展覧会「ワイルド・アット・ハート〜フィンランドのモダンデザインとアートのコレクション」は10月12日(日)まで開催中。
開館時間: 平日 10:00-18:00(木曜日 10/8 は 12:00-20:00),週末 11:00-17:00
参加費:無料(事前要予約)
「ワイルド・アット・ハート オフィシャルページおよび予約はこちら」
②11月23日(月・祝)フィンランドを楽しもう!(事前予約制)
フィンランド発祥のスポーツモルック、フィンランドタンゴ、音楽、ダンスや、フィンランドの味などが体験できるイベントが11月23日(月・祝)に開催予定。
③12月19日(土)フィンランドのファミリーライフ(事前予約制)
フィンランドのファミリーライフに焦点を当てたイベント。
トーク、ディスカッション、展示などを通じてフィンランドの女性と男性が仕事で忙しい日々を過ごしつつ、家族や友人たちとの時間も大切にする様子を紹介する予定。
②③のイベントに関しては、開催日の約2週間前から事前予約を受け付け予定。
※本イベントは終了しました
メッツァ・パビリオンの製作秘話のインタビューはこちら!
メッツァ・パビリオンの製作秘話を、駐日フィンランド大使館商務部の木村正裕さんと、ノーラ・シロラさんにインタビューした記事はこちら。
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