ヘルシンキ中央駅は、フィンランドの玄関口ともいえる場所。1919年に建築家エリエル・サーリネンが手掛けたこの歴史的な駅舎は、美しいアール・ヌーヴォー様式のデザインで知られています。
旅行者や通勤客が行き交うこの駅では、最近、新たに登場した店舗やリニューアルで生まれ変わったスポットが話題を集めています。
今回は、その中でも特に注目したい4つの魅力的なスポットをご紹介します。ちょっとした休憩や食事を楽しむのにぴったりな場所ばかりです!
「Super Bowl」:ヘルシンキ中央駅で楽しむ健康志向のサラダボウル -MAP①
その中でも、まず注目したいのが、健康志向の人々に支持されているサラダボウル専門店「Super Bowl」。
「Super Bowl」は、新鮮な野菜をたっぷりと使用したサラダボウルが特徴で、ヘルシーで手軽に楽しめる食事として忙しい通勤者や観光客に人気を集めています。
メニューには「FINNISH FARMER'S CHICKEN」「SUPER CAESAR」、そしてフィンランドらしい一品「THE VEGAN HERO」などが揃っています。
僕も今回、タンペレまで列車での移動に合わせて「SUPER CAESAR」(11.95€)を選び、お水とともに購入しました。
このシーザーサラダは、オーソドックスな味わいの中にも食べ応えが感じられる一品です。
駅を利用する人々にとって、「Super Bowl」はさっと購入できる手軽さと、美味しさを兼ね備えた頼りになるスポットです。
あらかじめ用意されたボウルを選ぶだけなので、列車に乗る前のテイクアウトとしても非常に便利。
サラダの新鮮さや満足感のあるメニュー構成が訪れる人々を惹きつけています。
「Raito Sushi」:ヘルシンキ中央駅で味わう本格寿司と日本のおむすび -MAP②
2023年8月31日、ヘルシンキ中央駅に新たにオープンした「RAITO Sushi」は、新鮮で本格的な寿司やおにぎりを提供する注目の店舗です。メニューには寿司セット、寿司ボウル、そしておむすびが揃い、忙しいビジネスマンや旅行者が手軽に楽しめると評判を集めています。
特に日本産の寿司米を使用している点が特徴で、繊細な味わいと食感が寿司の美味しさを引き立てています。
また、おむすびの具材にはサーモン、ツナマヨネーズ、梅干しなど、多彩なバリエーションが用意されており、手軽でありながら日本の伝統的なファストフードの魅力をヘルシンキで存分に楽しめます。
「RAITO Sushi」では、寿司やおむすびだけでなく、日本の味をさらに引き立てる特製のソースや調味料が販売されています。
店内には「RAITO GYOZA」や「RAITO WAFU」など、寿司やおむすびに合う日本風の味付けが楽しめるオリジナルソースが並んでおり、フィンランドにいながら本格的な和の味わいを持ち帰ることができます。
また、ドリンクコーナーでは、日本のラムネやジュースも販売されていて、旅行者が手軽に日本の飲み物文化を楽しめるようになっています。
寿司やおむすびだけでなく、調味料やドリンクまで楽しめる「RAITO Sushi」は、ヘルシンキ中央駅内で本格的な日本体験を提供するユニークなスポットです。
「Minuuttibaari」:カルフがテーマのバーで、電車を眺めながら一杯 -MAP③
2023年にヘルシンキ中央駅内にオープンした「Minuuttibaari」は、フィンランドを代表するビールブランド「カルフ(Karhu)」をテーマにしたユニークなバーです。
内装にはカルフのロゴやイメージカラーが取り入れられており、フィンランドらしい雰囲気を存分に楽しむことができます。駅構内に位置し、ホームが目の前に見えるため、電車を眺めながらリラックスしてビールを楽しむことができるのも、このバーの魅力の一つです。
店名の「Minuuttibaari」は、フィンランド語で「分(minute)」を意味する「Minuutti」と「バー(bar)」を意味する「Baari」を組み合わせた言葉で、短時間で気軽に立ち寄れるバーであることを表現しています。その名の通り、回転が良いのも特徴で、奥の席が満席であっても少し待てばすぐに座ることができるため、忙しい通勤者や旅行者にも最適です。
このバーでは、地元のクラフトビールやフィンランド産のスピリッツを提供しており、軽食やおつまみも楽しむことができます。旅の途中での一息や、電車を待つ合間にぴったりのスポットとして、多くの利用者に支持されています。
「Cafe Eliel」:エリエル・サーリネンの名を冠したカフェ -MAP④
ヘルシンキ中央駅内に位置する「Cafe Eliel(カフェ・エリエル)」は、この中央駅を手がけたフィンランドの著名な建築家エリエル・サーリネンの名を冠したカフェです。
2022年3月にリニューアルオープンし、駅利用者や観光客の憩いの場として親しまれています。
店内は、石材製のテーブルやオーク材、レザーなどの頑丈な家具が配置され、シンプルで温かみのある内装が特徴です。
朝はコーヒーとモーニングメニュー、昼はサラダやテイクアウトメニュー、夜はワインやお酒を提供し、訪れる時間帯に応じて多彩なメニューを楽しむことができます。
特に、スウェーデンのオーガニックコーヒーブランド「Löfbergs(ローフベリ)」の高品質なコーヒーが味わえる点が魅力。
営業時間は平日7時から23時、土曜は9時から、日曜は10時から20時までと、早朝から深夜まで営業しており、忙しい通勤者や旅行者にも利用しやすいカフェです。
「Cafe Eliel」は、ヘルシンキ中央駅の歴史的な雰囲気とモダンなデザインが融合した空間で、短時間の休憩や待ち合わせ、ゆったりとしたひとときを過ごすのに最適なスポットです。
その名の通り、エリエル・サーリネンの建築美を感じながら、カフェタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
「Olivia Central Station」:旧チケットホールで体験する上質な空間 -MAP⑤
2022年10月にヘルシンキ中央駅の歴史的な旧チケットホール内にオープンした「Olivia Central Station」は、イタリア・ミラノにインスパイアされた魅力的なレストランです。天井高約8メートルの開放的な空間と大きな窓から差し込む自然光が、洗練された雰囲気を演出しています。
店内中央には大きなピザ窯が設置され、焼きたてのローマ風ピザの香ばしい香りが漂います。
メニューには、クリスピーなローマ風ピザやクリーミーなパスタ、アンティパスト、デザート、肉料理や魚料理など、多彩なイタリア料理が揃っています。
また、厳選された高品質なイタリア産ワインやカクテルも豊富に取り揃えており、食事とともに楽しむことができます。
レストランには緑豊かなテラス席もあり、天候に関わらずヒーターが設置されているため、快適に過ごすことが可能。
営業時間は月曜から木曜の11:00~22:00、金曜と土曜の11:00~23:00、日曜の12:00~21:00で、キッチンの営業は閉店時間の1時間前(日曜は30分前)まで。
ヘルシンキ中央駅の歴史的な旧チケットホールをリノベーションした「Olivia Central Station」は、イタリア料理を提供するだけでなく、天井が高く開放感あふれる空間や、洗練された上質な雰囲気を体験できる場所としておすすめです。
旅の合間に少し贅沢な時間を過ごしたい方や、ヘルシンキの中心地で特別なひとときを楽しみたい方にぴったりのスポットです。
ヘルシンキ中央駅は、ただの交通のハブを超え、食事やリラックスを楽しむための多彩なスポットが揃う魅力的な場所へと進化を遂げています。
今回ご紹介した新しい店舗やリニューアルされたスポットは、それぞれ個性豊かで、旅の合間や日常のひとときを特別なものにしてくれるはずです。
北欧らしい洗練されたデザインの空間でのひとときや、フィンランドならではの食文化、さらには世界各地の味わいを楽しむチャンスが、ここには詰まっています。
ヘルシンキ中央駅を訪れる際には、ぜひこれらのスポットに立ち寄って、新しい発見を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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