先日駐日ラトビア大使館で、書籍『手編みのマウチ ビーズを編み込むリストウォーマー』(誠文堂新光社刊)の出版を記念したイベントが開催されました。
この書籍は、ラトビアの伝統的なビーズを編みこんだリストウォーマー「マウチ」に焦点を当て、文化と工芸の魅力を伝える一冊として注目されています。
会場には、本書の出版に携わったチームや、ラトビアの伝統工芸に注目しているメディアや旅行関係者が集まり、終始和やかな雰囲気で進行しました。
書籍出版を祝う大使の挨拶
冒頭、ズィグマールス・ズィルガルヴィス駐日ラトビア大使は以下のように挨拶しました。
「本日はラトビア大使館にお越しいただきありがとうございます。ラトビアの伝統と文化の融合を皆様と祝えることを大変嬉しく思います。この書籍を制作されたチーム"LIEPA(リエパ)"の皆様、そして長年ラトビアを応援してくださっている溝口様に、心より感謝申し上げます。この書籍は単なる工芸品の紹介にとどまらず、ラトビアのアイデンティティを体現するものです。これを機に、ラトビアの文化をより多くの方に知っていただけたら幸いです」。
さらに、大使はラトビアの魅力について触れ、「ラトビアを訪れるのに最適な季節は夏です。皆様にもぜひ訪れていただき、この美しい国を直接体験していただきたいです」と述べ、参加者に期待を寄せました。
「LIEPA」メンバーが語る、書籍制作のストーリー
左から編集者の中田早苗さん、ラトビア雑貨店「SUBARU」オーナーの溝口明子さん、フォトグラファーの蜂巣文香さん
続いて、本書を手掛けたチーム「LIEPA」のメンバーである編集者、フォトグラファー、そしてラトビア雑貨店「SUBARU」のオーナーが登壇し、それぞれの立場から制作に込めた想いやラトビアの魅力について語りました。
「マウチ」の美しさを紐解く
「今回の書籍は、ラトビア語で『マウチ』と呼ばれるビーズを編み込んだリストウォーマーをテーマにしています。マウチはラトビアの職人たちが丁寧に編み上げたもので、繊細な模様とビーズの輝きが特徴です。この本では、それらの美しさを存分に引き出す写真とともに、実際のコーディネート例や背景にあるストーリーを紹介しています」。
マウチに描かれた文様の魅力
「マウチは、単なる実用品ではなく、ラトビアの文化や伝統を象徴する特別なアイテムです。その文様には自然信仰や神話に基づいたデザインが取り入れられ、まるでお守りのような役割も果たしています。また、これらの文様には太陽や星、花など、自然に由来するモチーフが多く使われており、それぞれが特別な意味を持っています。この文化的背景を知ることで、さらに深くラトビアの手仕事を楽しむことができると思います」。
「LIEPA」が紡ぐ、ラトビアの手仕事と物語
10年以上にわたりラトビアの手仕事文化を日本に紹介し続けている「LEIPA」。ラトビアを初めて訪れた際の温かい経験と、職人たちの丁寧な仕事ぶりへの感動が、その活動の原点となっています。
また、書籍制作においては、ラトビアの職人たちとの深い交流が欠かせなかったといいます。「取材を通じて、職人たちの情熱や技術に触れるたびに感動しました。特にビーズを編み込む作業の繊細さには驚かされます。今回の書籍には、その感動をそのまま詰め込んでいます。」
会場には、今回出版された書籍『手編みのマウチ ビーズを編み込むリストウォーマー』が展示され、実際の「マウチ」も並びました。
繊細なビーズ模様を間近で見ることができ、来場者の目を楽しませました。
このように、ラトビア大使館で行われた出版記念イベントは、ラトビアの文化や伝統工芸の奥深さを多くの人に伝える特別な場となりました。
この書籍を通じて、繊細なビーズ模様が織りなすラトビアの伝統工芸「マウチ」の美しさに触れてみませんか。
ページをめくるたびに広がるその魅力を、ぜひご自身で体験してください。
👉『手編みのマウチ ビーズを編み込むリストウォーマー』を紹介した記事はこちら
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