年明けからイースターまでに、スウェーデン、フィンランドでよく食べられるスイーツは、それぞれセムラ(スウェーデン)、ラスキアイスプッラ(フィンランド)と呼ばれ、街のカフェやレストランはもちろん、スーパーでも販売されます。

それぞれのお店で形や味が変わったりすることもあるので、食べ歩きがおすすめ。

そしてスウェーデンでは、毎年「セムラの日」に、さまざまなメディアで今年の"ベスト・オブ・セムラ"が発表となるくらいセムラは国民的スイーツ！

今回は、"北欧で食べられる「LifTe 編集部」おすすめのセムラ/ラスキアイスプッラ"2025年版をご紹介！

👉「セムラの日」を紹介した記事はこちら

🇸🇪 地元の人々に愛されるベーカリーカフェ「Brunkebergs Bageri(ブルンケベルクス・バゲリ)」のセムラ

「Brunkebergs Bageri(ブルンケベルクス・バゲリ)」は、店内の雰囲気は温かみがあり、20年以上観光客にも地元客にも愛されるベーカリーカフェ。

窓際の席では、通りを眺めながら一息つくことができ、忙しい街中での小さなオアシスのような空間です。

ブルンケベルクス・バゲリの「セムラ」は、生地がとても軽く、ふわっとした口当たりが特徴です。他の店舗のセムラに比べて甘さが控えめで、アーモンドペーストには独自のリッチなコクがあります。

また、生クリームは驚くほど滑らかで、重たくならない絶妙な仕上がり。このバランスの良さが、地元の常連客からも高い評価を得ている理由でしょう。

仕上げにパウダーシュガーが優しくふりかけられ、見た目にも美しい一品です。

「Brunkebergs Bageri(ブルンケベルクス・バゲリ)」アクセス

営業時間：7:00〜17:00(月〜金)／8:00〜16:00(土日祝)
電話： +46 8 428 451 00
住所： Dalagatan 9 J, 113 61 Stockholm, スウェーデン

🇸🇪 ベスト・オブ・セムラ2024の3位に輝いた「Ritorno Konditori(リトルノ・コンディトリ)」のリコリスセムラ

創業1959年の老舗カフェ「Ritorno Konditori(リトルノ・コンディトリ)」。

入り口を見ると大きく無さそうですが、中に入ると奥がとても広くなっていて多くの人がフィーカを楽しんでいました。

クラシックで落ち着いた雰囲気が特徴的なカフェで、店内にはアンティーク調の家具が配置され、温かみのある照明が心地よい空間を演出しています。

注文したのは、この黒いセムラ！そう、リコリス味のセムラ。

「リコリス(甘草)」は、スウェーデンを初めとした北欧諸国で広く親しまれている風味で、独特の甘さとほろ苦さが特徴です。

「リトルノ・コンディトリ」のリコリス・セムラは、カルダモンが香るふんわりとしたパン生地に、リコリス風味のアーモンドペーストと生クリームがたっぷりと詰められています。

甘塩っぱい味わいで、日本で食べることができる"塩大福"みたいな味わいです。伝統的なセムラとは一味違った深みのある味わいは、病みつきになりそうです♪

「リトルノ・コンディトリ」は、ストックホルムの地元新聞が主催した「ベスト・オブ・セムラ2024」で、第3位にランクインしています。

「Ritorno Konditori(リトルノ・コンディトリ)」アクセス

営業時間：7:00〜20:00(月〜金)／8:00〜18:00(土)／10:00〜18:00(日)
電話：+46 8 32 01 06
住所：Odengatan 80, 113 22 Stockholm, スウェーデン

🇸🇪 ベスト・オブ・セムラ2024 2位を受賞した「Bergstrands Bageri(バーグストランズ・バゲリ)」

「Bergstrands Bageri(バーグストランズ・バゲリ)」のセムラは、ベスト・オブ・セムラ2024の2位を獲得した逸品。

クリームの量が多く、ふんわりとした軽い口当たりが特徴で、甘さは控えめ。濃厚さよりもミルクの風味を際立たせているため、最後まで飽きずに楽しめます。

そして、アーモンドペーストに粗めに砕いたアーモンドがたっぷりと混ぜ込まれており、口に入れた瞬間のざくざくとした食感も大きな特徴です。

「Bergstrands Bageri(バーグストランズ・バゲリ)」アクセス

営業時間：7:00〜18:00(月〜金)／8:00〜17:00(土)／8:00〜16:00(日)
電話： +46 70 888 27 42
住所：Frejgatan 46a, 113 26 Stockholm, スウェーデン

🇸🇪 人気ベーカリーカフェ「Robin Delselius Bageri（ロビン・デルセリウス・バゲリ）」のバニラセムラ

「Robin Delselius Bageri（ロビン・デルセリウス・バゲリ）」。2016年にオープンしたこのお店は、短時間で人気を集め、現在はストックホルム市内に数店舗を展開するほどの成長を続け、2020年にはストックホルムで最も優れたカフェに贈られる「Gulddraken award」も受賞しています。

ロビン・デルセリウス・バゲリで食べたセムラは「バニラセムラ」。

カルダモンが香る柔らかいブリオッシュ生地は、ふんわりとしながらも適度な弾力があり、口に入れるとほんのりスパイシーな香りが鼻を抜けます。この繊細な生地に、伝統的なアーモンドペーストの代わりにバニラクリームがたっぷりと詰められています。

このバニラクリームは、濃厚ながら軽やかな甘さで、バニラの豊かな風味がしっかりと主張します。

一口頬張ると、カルダモンの香りとともに、クリームのまろやかでリッチな味わいが広がり、後味にはバニラのやさしい甘みが残ります。

アーモンドペーストを使用しないことで、よりバニラそのものの風味が際立ち、クラシックなセムラとはまた違った繊細な体験が楽しめるのです。

「Robin Delselius Bageri（ロビン・デルセリウス・バゲリ）」アクセス

営業時間：7:30〜18:00(月〜金)／8:00〜17:00(土日祝)
電話：+46 8 408 016 15
住所：Tre Kronors väg 47, 131 31 Nacka, スウェーデン

🇸🇪 老舗カフェ「Vete-Katten(ヴェーテ・カッテン)」で味わえるセムラマフィン

ストックホルムの老舗カフェと言えば「Vete Katten(ヴェーテ・カッテン)」は、市内でいくつか店舗があります。

こちらはストックホルム中央駅にある店舗で、「ヴェーテ・カッテン」意外のお店も併設されています。いわゆるフードコートのような造りになっているので、店舗で購入し空いている席で食べることが可能です。

ヴェーテ・カッテンのセムラはオーソドックスなセムラも販売していますが、この時注文したのは「セムラマフィン」。

その名の通り、パンの部分がマフィン生地になった珍しいセムラ。しっとりとしたマフィン生地に、王道のアーモンドペーストと生クリームがたっぷり。

濃厚な味わいは、疲れた身体にはぴったりです。

「Vete-katten Centralen(ヴェーテ・カッテン・セントラーレン」アクセス

営業時間：6:00〜20:00(月〜金)／7:00〜19:00(土日祝)
電話：+46 8 502 372 20
住所：Centralplan 1, 111 20 Stockholm, スウェーデン

🇸🇪「Mr. Cake(ミスター・ケイク)」で味わえるクロワッサン+ドーナツ+セムラ「クロナッツセムラ」

「Mr. Cake」は、スウェーデンの有名なパティシエ、ロイ・ファレスとマティアス・ユングベリが共同で設立したカフェで、ストックホルムとヨーテボリにそれぞれ店舗を構えています。

モダンで広々とした店内は居心地が良く、アメリカンスタイルのペイストリーとスウェーデンの伝統的な「フィーカ」文化を融合させたユニークなスイーツが楽しめます。

特にこの「クロナッツセムラ」は必見。

クロワッサン生地をドーナツ状に揚げ、キャラメル風味のアーモンドペーストとたっぷりの生クリームを挟んだこの一品は、伝統と革新を融合させた代表作です。一口食べれば、サクサクの生地と濃厚なフィリングの絶妙なハーモニーが広がり、歩き疲れた身体に甘さがしみ渡ります。

また、他の人気メニューとして赤いクロワッサン「レッドベルベットクロワッサン」などの遊び心あふれるスイーツも豊富。サンドイッチやサラダといった軽食メニューも充実しており、ランチや観光の合間にも最適なスポットです。

「Mr cake(ミスターケーキ)」アクセス

営業時間：8:00〜18:30(月〜金)／9:00〜18:30(土)／9:00〜18:00(日)
電話：+46 31 363 61 00
住所：Lilla Badhusgatan 2b, 411 21 Göteborg, スウェーデン

🇫🇮 「Kaffet BAKERY(カッファ・ベーカリー)」のフィンランドらしいラスキアイスプッラ!

ヘルシンキ・ヴァンター空港内に位置する「Kaffet Bakery(カッファ・ベーカリー)」は、焼きたてのパンやペストリー、コーヒーを楽しめる居心地の良いカフェです。早朝から営業しており、旅行者にとって便利なスポットとして人気があります。

カッファ・ベーカリーの「ラスキアイスプッラ」は、カルダモンが香る柔らかいブリオッシュ生地に、甘酸っぱいブルーベリージャム、滑らかなアーモンドペースト、軽くホイップされた生クリームがたっぷり詰められています。

トップにはパウダーシュガーとクラッシュナッツが飾られ、香ばしさと食感のアクセントを加えています。

一口頬張れば、スパイスの香り、フルーティーな甘酸っぱさ、クリーミーな口どけが絶妙に調和し、フィンランドらしいラスキアイスプッラを味わえるます。

「Kaffet BAKERY」アクセス

営業時間：4:30〜23:00
住所：Helsinki Airport (HEL, Terminal 2, Lentoasemantie, 01530 Vantaa, フィンランド

🇫🇮「Robert's Coffee(ロバーツコーヒー)」のキャラメルラスキアイスプッラ

ヘルシンキ・ヴァンター空港のシェンゲンエリアにある「Robert's Coffee(ロバーツ・コーヒー)」で食べたキャラメルラスキアイスプッラは、フィンランド伝統のラスキアイスプッラをモダンにアレンジした一品です。

ふんわりとしたカルダモン香るブリオッシュ生地に、たっぷりの軽い生クリームが挟まれています。

その上から贅沢にかけられたキャラメルソースが、甘さとコクをプラス。

さらに、生クリームの底にもキャラメルソースが忍ばせてあり、一口ごとに濃厚な甘みを感じながらも、全体のバランスが良く、甘さがしつこくありません。

また、トッピングされたクラッシュナッツが香ばしさと食感のアクセントを加えています。

一口食べると、カルダモンのほのかなスパイシーさ、生クリームの軽やかな口どけが、キャラメルの濃厚な風味と絶妙に絡み合います。

甘さの中に爽やかさがあり、食べ進めても飽きることのない上品な味わいが特徴です。

「Robert's Coffee(ロバーツ・コーヒー)」アクセス

営業時間：4:30〜22:00
住所： Vantaa, 01530 Helsinki, フィンランド

🇫🇮 オールドマーケットで食べる「Scandinavia Cafe(スカンジナビアン・カフェ)」のラスキアイスプッラ

ヘルシンキのウォーターフロントに位置するオールドマーケットホールの中央通路にある「Scandinavia Cafe(スカンジナビア・カフェ)」は、フィンランドの伝統的な味を楽しめる居心地の良いカフェです。

スモークサーモンを使ったオープンサンドイッチや、シナモンロール、上質なコーヒーが人気メニューとして知られています。

ココで食べたのは伝統的なラスキアイスプッラ。ふんわりとしたカルダモン香るブリオッシュ生地の中には、たっぷりと甘酸っぱいベリージャムが詰められており、生クリームのまろやかさと見事に調和しています。

トッピングには大きめのパールシュガーが使用され、良い食感のアクセントとなっています。

一口頬張ると、カルダモンのスパイシーな香り、ベリージャムのフルーティーな甘酸っぱさ、生クリームの軽やかな口どけが絶妙に絡み合います。全体として甘さのバランスが良く、食べ飽きない上品な味わいが特徴です。

「Scandinavia Cafe(スカンジナビアカフェ)」アクセス

営業時間:8:00〜18:00(月〜土)／10:00〜17:00(日)
電話：+358 9 660046
住所：Eteläranta 1, 00130 Helsinki, フィンランド

🇫🇮 老舗ベーカリー「Kanniston Leipomo(カンニストン・レイポモ)」のラスキアイスプッラ

1914年に創業された「Kanniston Leipomo(カンニストン・レイポモ)」は、ヘルシンキで愛され続ける老舗ベーカリーです。

伝統的なフィンランドの焼き菓子を提供しており、市内に複数の店舗を構えていて、シナモンロールはココのお店がベストにあげる人も多いほどの人気店。

「カンニストン・レイポモ」のラスキアイスプッラは、伝統的で王道のアーモンドペーストを使用したオーソドックスな味わいが魅力です。

ふんわりと焼き上げられたカルダモン香るブリオッシュ生地は、しっとりとした食感で口当たりが良く、その中には甘みたっぷりのアーモンドペーストがたっぷりと詰められています。

軽やかなホイップクリームとの相性は抜群で、一口食べるごとに甘さのハーモニーを楽しめます。

さらに、トッピングにはアーモンドスライスとパウダーシュガーが施され、見た目も華やかで食感のアクセントを加えています。

しっかりとした甘味が歩き疲れた身体に染み渡り、ほっと一息つける満足感があります。

「Kanniston Leiponio(カンニストン・レイポモ)」アクセス

営業時間：7:30〜17:00(月〜金)／10:00〜16:00(土)
定休日：日曜日
電話： +358 10 5489406
住所：Siltasaarenkatu 11, 00530 Helsinki, フィンランド

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北欧の冬から春にかけて楽しめるセムラとラスキアイスプッラは、それぞれの国で愛されるスイーツ。スウェーデンやフィンランドの街を歩きながら、お気に入りの一品を探す食べ歩きも旅の楽しみのひとつです。

今回ご紹介したお店以外にも、現地では新しいアレンジが加えられたセムラやラスキアイスプッラがたくさん登場しています。今年の冬、北欧の旅の中でぜひこの季節限定のスイーツを味わってみてください！

また、セムラの日についての詳しい記事もぜひチェックしてみてくださいね。