ムーミン生誕80周年!フィンランドで楽しめるムーミン体験スポット6選

2025年はムーミン生誕80周年。トーベ・ヤンソンが1945年にムーミン小説を発表して以来、世界中で愛されてきました。

そんなムーミンの世界を体感できる場所は、世界各地にありますが、今回はフィンランド政府観光局がお薦めする、今年フィンランドでムーミンの世界を体験できる施設を厳選してご紹介します。




【タンペレ】1.ムーミン美術館(Moomin Museum)-MAP①

LifTe北欧の暮らし フィンランド政府観光局がお勧めするフィンランドでムーミンの世界観を体験できる場所の一つ タンペレのムーミン美術館前に展示されているムーミントロール像
ムーミンの物語世界を体系的に体感できる、世界で唯一のムーミン専門美術館。

ここでは、原作者トーベ・ヤンソンによる貴重な原画やスケッチ、立体模型など約2,000点以上の作品が展示されています。

展示の随所には、物語の世界に入り込んだかのような没入型の空間演出が施されており、まるでムーミン谷を旅するような体験ができます。
LifTe北欧の暮らし フィンランド政府観光局がお勧めするフィンランドでムーミンの世界観を体験できる場所の一つ タンペレのムーミン美術館 ムーミン屋敷
特に注目は、物語の冒頭で語られる「大洪水」や「彗星がふってくる日」など、ムーミン一家の冒険を時系列でたどれる構成。

照明や音の演出により、静けさとワクワクが交差する、まさに“絵本の中に入り込む”感覚が味わえます。

さらに2025年8月9日(土)には、ムーミンの小説生誕80周年を記念した特別イベント「Moomin 80 – The Great Birthday Party」も開催予定。

トーベ・ヤンソンのクリエイティビティとムーミンの哲学に改めて触れられる、国内外から注目を集める記念イベントになりそうです。

【ナーンタリ】2.ムーミンワールド(Moomin World)-MAP②

LifTe北欧の暮らし フィンランド政府観光局がお勧めするフィンランドでムーミンの世界観を体験できる場所の一つ ナーンタリにあるムーミンワールド リトルミイ スニフ
ムーミン好きなら一度は訪れたい“生きたムーミン谷”、それがこのムーミンワールド。

毎年夏にオープンするサマーパーク形式の施設で、ムーミンハウスやリトルミイの家、スナフキンのキャンプ場など、絵本の世界を忠実に再現した建物が点在しています。

ムーミン一家や仲間たちが園内を歩き回り、来場者とのふれあいを通して物語が自然と展開するのが最大の魅力。

パレードやミニシアターでの演目、アクティビティなども豊富で、小さなお子さまから大人まで楽しめる仕掛けが満載です。
LifTe北欧の暮らし フィンランド政府観光局がお勧めするフィンランドでムーミンの世界観を体験できる場所の一つ ナーンタリのムーミンワールド ムーミンパパ
ムーミンと記念撮影をしたり、スナフキンの川辺でのんびりしたり、本のページをめくるように、物語を“歩いて感じる”体験ができます。

2025年は6月10日(火)から8月17日(日)までの営業。夏のフィンランド旅行とセットで訪れる価値、大いにアリです。

【コトカ】3.ヴェッラモ海洋センター(Maritime Centre Vellamo) -MAP③

LifTe北欧の暮らし フィンランド政府観光局がお勧めするフィンランドでムーミンの世界観を体験できる場所の一つ コトカにあるヴェッラモ海洋センター
フィンランド南部、コトカ市に位置するヴェッラモ海洋センターでは、トーベ・ヤンソンとムーミンたちの世界観を再解釈する展覧会「Courage, Freedom, Love!」が開催中です。

展示のタイトルにもある通り、ヤンソンが物語を通して伝えた“勇気・自由・愛”という普遍的なテーマに焦点を当てています。

会場では、ムーミンの物語に登場する心に残るセリフやシーンとともに、トーベ自身が戦時中に抱えていた思いや、芸術家としての葛藤など、背景となる人間的な側面が丁寧に紹介されています。

アートワークや手記、インタビュー映像なども豊富で、ムーミンの“やさしさ”の奥にある深い思想に触れることができます。

さらに、海に関する展示が多いヴェッラモならではの演出として、ムーミンたちの航海シーンや海の描写にまつわる特別展示も。

家族連れはもちろん、大人の来場者がゆっくり静かに鑑賞したくなるような内容が揃っています。

【ヘルシンキ】4.ヘルシンキ美術館(Helsinki Art Museum / HAM)-MAP④

LifTe北欧の暮らし フィンランド政府観光局がお勧めするフィンランドでムーミンの世界観を体験できる場所の一つ ヘルシンキにあるヘルシンキ市立美術館 HAM 外観
フィンランドの首都ヘルシンキ中心部に位置するHelsinki Art Museum(通称:HAM)では、トーベ・ヤンソンが晩年に手がけた壮大なフレスコ画を常設展示として公開中。

これらは、彼女の“ムーミン以外の顔”を知るうえでも貴重な芸術作品で、美術愛好家にも評価の高いスポットです。
LifTe北欧の暮らし フィンランド政府観光局がお勧めするフィンランドでムーミンの世界観を体験できる場所の一つ トーベ・ヤンソン
現在開催中の展覧会「Tove Jansson: Frescoes and The Hobgoblin's Hat」では、彼女の壁画作品に加え、ムーミン物語の中でも人気の高い「魔法の帽子」にまつわる展示も併設。

観客は、実物大の帽子の再現展示やインスタレーションを通して、物語の魔法的な世界観を五感で体験することができます。

また、子ども向けのアクティビティスペースや読書コーナーも設けられており、家族で訪れても退屈することはありません。

展覧会は2026年1月4日までと比較的長期開催されているので、ヘルシンキ滞在時にはぜひ立ち寄っておきたい美術館のひとつです。

【レッパヴィルタ】5.ムーミン 氷の洞窟(Moomin Ice Cave) -MAP⑤

LifTe北欧の暮らし フィンランド政府観光局がお勧めするフィンランドでムーミンの世界観を体験できる場所の一つ レッパヴィルタにあるムーミン 氷の洞窟(Moomin Ice Cave)
ムーミン谷が氷と光で幻想的に再現される唯一の場所が、フィンランド中部レッパヴィルタにある「ムーミンアイスケイブ」。

岩山をくり抜いた天然の洞窟空間を活かし、室温0℃以下の中で氷の彫刻やプロジェクションマッピングによる世界観が広がります。

2025年の展示テーマは「MOOMIN 80 – The Moomins and the Great Flood」。

トーベ・ヤンソンが初めてムーミンを登場させた物語『小さなトロールと大きな洪水』をベースに、ムーミンママとムーミントロールがパパを探して旅をする冒険の旅路が、氷の彫刻と幻想的なライティングで描かれています。

訪れる人は、防寒具を着てゆっくり歩きながら、まるでムーミンの一員になったかのような冒険体験ができます。

展示は2025年12月7日までの期間限定なので、冬の北欧旅行を計画するならマストチェックのスポットです。

【ヘルシンキ】6.ムーミンショップ・エスプラナーディ(Moomin Shop Esplanadi)-MAP⑥

LifTe北欧の暮らし フィンランド政府観光局がお勧めするフィンランドでムーミンの世界観を体験できる場所の一つ ヘルシンキにあるムーミンショップ・エスプラナーディの外観
ヘルシンキの中心、緑あふれるエスプラナーディ通りにあるMoomin Shop Esplanadiは、ムーミンオフィシャルショップの中でも“フラッグシップ”と呼ばれる特別な存在。

店内はまるでムーミンハウスのような内装で、あらゆる世代のムーミンファンをワクワクさせてくれます。
LifTe北欧の暮らし フィンランド政府観光局がお勧めするフィンランドでムーミンの世界観を体験できる場所の一つ ヘルシンキのムーミンショップ・エスプラナーディの内観
ここでは、定番グッズからコラボ商品、季節限定アイテムまで、常時500点以上のムーミングッズがそろいます。

2025年は生誕80周年記念イヤーということもあり、限定デザインのマグカップやアートプリント、フィンランド国内限定の記念商品なども登場し、ファン必見のラインナップに。

観光客だけでなく地元の人々にも親しまれており、“買い物を通じてムーミンの世界観に触れられる”特別なショップとして人気を集めています。


ムーミン生誕80周年を迎える2025年。

トーベ・ヤンソンが描いたあの物語は、時代や世代を超えて、今も世界中の人々の心にやさしく寄り添っています。

今回ご紹介したのは、フィンランドを中心にムーミンの魅力に“ふれる”ことができる6つのスポット。

展示を眺めたり、グッズを手に取ったり、まるで物語の中に迷い込んだようなひとときを過ごせる場所ばかりです。

この一年、どこかのタイミングで北欧を訪れる予定がある方は、ぜひムーミンの世界に立ち寄ってみてください。

懐かしくて、あたらしい。ムーミンたちがそっと教えてくれる“自分らしさ”に出会えるかもしれません。




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