年明けからイースターまでに、スウェーデン、フィンランドでよく食べられるスイーツは、それぞれセムラ(スウェーデン)、ラスキアイスプッラ(フィンランド)と呼ばれ、街のカフェやレストランはもちろん、スーパーでも販売されます。
それぞれのお店で形や味が変わったりすることもあるので、食べ歩きがおすすめ。
そしてスウェーデンでは、毎年「セムラの日」に、さまざまなメディアで今年の"ベスト・オブ・セムラ"が発表となるくらいセムラは国民的スイーツ!
今回は、北欧で実際にLifTe編集部が訪れた、おすすめのセムラ/ラスキアイスプッラ2026年版をお届けします。
🇸🇪 洗練されたバランスが光るベーカリーカフェ「SKEPPSBRO BAGERI(スケップスブロ・バゲリ)」のセムラ

ストックホルムの人気エリアに佇むベーカリーカフェ「SKEPPSBRO BAGERI」。
窓から差し込むやわらかな冬の光に包まれながら味わうセムラは、北欧らしい静かなひとときを感じさせてくれます。
一口食べると、ふわっと軽いブリオッシュ生地の柔らかさに驚きます。
生地が口の中でふくらむようにほどけていくのに、甘さは控えめ。中心に詰まったアーモンドペーストは、香ばしいコクがしっかりあって、単なる甘さだけではない奥深い味わいです。
クリームはふわっとリッチでありながら重さがなく、ブリオッシュとのバランスが絶妙。

店内は活気がありつつも落ち着いた空気で、週末のブランチタイムには地元の人や観光客でにぎわっています。
「ちょっと一休み」にぴったりな雰囲気なので、セムラとコーヒーでゆったり過ごすのがおすすめ。
「SKEPPSBRO BAGERI」アクセス
営業時間:11:00〜22:00
電話: +46 8 503 895 50
住所: Tullhus 1, Skeppsbron 21, 111 30 Stockholm, スウェーデン
🇸🇪 ストックホルムの伝統を守り続ける老舗コンディトリ「GUNNARSONS SPECIALKONDITORI(グンナルソンズ・ステシャルコンドイトリ)」のセムラ

ストックホルムで1920年代から続く老舗ベーカリー「GUNNARSONS SPECIALKONDITORI」。
観光客向けというよりも、地元の人が日常使いする“老舗のコンディトリ(伝統的な洋菓子店)”です。
こちらのセムラは、クラシックで王道。
しっかりめに焼き色がついたブリオッシュ生地は、ほんのりとした甘さと弾力があり、ふわふわというより「しっとり、もっちり」。
中にたっぷり詰まったアーモンドペーストは粒感がほどよく残り、ナッツの香ばしさがはっきりと感じられます。
クリームはやや厚みのあるタイプで、甘さは控えめで、全体としては“軽やか”というより、“満足感のある一体感”。

店内はどこか懐かしい雰囲気で、窓辺の席では地元の人がゆったりコーヒーを楽しんでいる姿も。
セムラとブラックコーヒーを合わせれば、北欧の冬のひとときを静かに味わえる一軒です。
「GUNNARSONS SPECIALKONDITORI」アクセス
営業時間:7:00〜20:00(月〜金曜日)/7:30〜18:00(土曜日)/10:00〜18:00(日曜日)
電話: +46 8 641 91 11
住所: Götgatan 92, 118 62 Stockholm, スウェーデン
🇫🇮 多彩なフレーバーとユーザー投票で話題を集めるショコラトリー「Chjoko(ショコ)」のラスキアイスプッラ

ヘルシンキのチョコレートショップ兼カフェとして知られるChjoko。
クラフトチョコレートの印象が強いお店ですが、ラスキアイスプッラのシーズンになると、遊び心あふれるフレーバー展開で注目を集めます。
このお店の面白さは、毎年さまざまな味のラスキアイスプッラを登場させ、ユーザー投票を行うという試み。
定番のアーモンドやラズベリーだけでなく、ピスタチオやチョコレート系など、その年ならではのバリエーションが並び、「今年はどれが一番?」と街全体がちょっとしたお祭りのような空気に包まれます。
生地はしっとりとやわらかく、ほんのりカルダモンが香るフィンランドらしいタイプ。
中のフィリングはそれぞれ個性がはっきりしていて、たとえばピスタチオならナッツのコクが濃厚に広がり、ラズベリー系は爽やかな酸味がクリームの甘さを引き締めます。

ラスキアイスプッラを“伝統菓子”として守るだけでなく、現代的にアップデートし、参加型で楽しませる。それがChjokoらしさ。
セムラ/ラスキアイスプッラは、ただ食べるだけでなく、「今年はどれを選ぶ?」と会話が生まれる存在でもあるのだと気づかせてくれる一軒です。
「Chjoko」アクセス
営業時間:12:00〜18:00(月〜金曜日)/12:00〜16:00(土曜日)
定休日:日曜日
電話: +358 40 0199868
住所: Liisankatu 9, 00170 Helsinki, フィンランド
🇫🇮 地元に根付く老舗ベーカリー「KANNISTON LEIPOMO(カンニストン・レイポモ)」の王道ラスキアイスプッラ

ヘルシンキで長年親しまれている老舗ベーカリー「Kanniston Leipomo」。
街なかに複数店舗を構え、地元の人にとっては“日常のパン屋さん”という存在です。
こちらのラスキアイスプッラは、とてもクラシック。
生地はほんのりカルダモンが香り、ふんわり軽いというよりは、しっとりとした口当たり。噛むほどに小麦の甘みが広がります。
中にたっぷり詰まったアーモンドフィリングは、なめらかさの中にほどよい粒感が残るタイプ。甘さは強すぎず、クリームのミルキーなコクときれいに溶け合います。
クリームはボリュームたっぷりですが、後味は意外と軽やか。フィンランドらしい、飾りすぎないバランス感が光ります。

奇をてらわない王道の味わいだからこそ、「毎年ここで」と決めている人が多いのも納得。
観光で訪れた人にとっても、“フィンランドの定番”を知る一軒として間違いのない選択肢です。
「KANNISTON LEIPOMO」アクセス
営業時間:7:30〜18:00(月〜金曜日)
定休日:土・日曜日
電話: +358 10 5489404
住所: Yliopistonkatu 7, 00100 Helsinki, フィンランド
🇫🇮 旅のはじまりに北欧の季節菓子を楽しめる「ESPRESSO HOUSE(エスプレッソ・ハウス)」のラスキアイスプッラ

旅のはじまり、あるいは帰国前のひととき。
ヘルシンキ・ヴァンター空港にあるEspresso Houseでも、シーズンになるとラスキアイスプッラが並びます。
北欧最大級のコーヒーチェーンらしく、定番の「Traditional Semla」に加え、赤い生地が目を引くフレーバータイプも登場。
空港という場所柄、クラシックとモダンの両方を揃えているのが面白いところです。
トラディショナルタイプは、カルダモンがほんのり香るやわらかな生地に、アーモンドフィリングと軽やかなクリーム。クセがなく、誰にでも親しみやすい味わいです。
一方、赤いタイプは見た目も華やかで、ラズベリー系の爽やかさがアクセントに。甘さの中にほどよい酸味があり、コーヒーとの相性も良好です。

老舗ベーカリーのような“職人感”とは少し違いますが、「空港で北欧の季節菓子を気軽に味わえる」という体験は、旅好きにはたまらないポイント。
出発前にひとつ、あるいは到着後にひとつ。
北欧の冬を締めくくる甘い一口として、記憶に残るラスキアイスプッラです。
「ESPRESSO HOUSE」アクセス
営業時間:4:00〜21:00
電話: +358 20 7301245
住所: Lentoasemantie 3, 01530 Vantaa, フィンランド
🇫🇮 1852年創業、ヘルシンキを代表する老舗カフェ「Café Ekberg(エクベリ)」のラスキアイスプッラ

1852年創業、ヘルシンキを代表する老舗カフェ Café Ekberg(エクベリ)。
重厚感のあるクラシックな空間に足を踏み入れると、フィンランドの歴史とともに歩んできた店であることを実感します。
エクベリのラスキアイスプッラは、見た目からして端正。
きれいに絞られたクリームはきめ細かく、なめらかで上品な甘さ。ふんわり軽いというよりも、しっとりと落ち着いた口当たりで、どこか“格式”を感じさせます。
生地はほんのりカルダモンが香り、柔らかさの中に程よい弾力。
アーモンドフィリングは滑らかで、ナッツのコクが穏やかに広がります。全体として甘さは控えめで、クラシックな味わいを丁寧に守り続けている印象です。

観光客にも人気ですが、地元の人が家族と訪れている姿も多く見られるのが印象的。
“特別な日に選びたいラスキアイスプッラ”という存在感があります。
「Café Ekberg」アクセス
営業時間:7:30〜19:00(月〜金曜日)/9:00〜18:00(土・日曜日)
電話: +358 9 6811860
住所: Bulevardi 9, 00120 Helsinki, フィンランド
🇫🇮 マーケットホールで味わう「Hakaniemen Hallikahvila(ハカニエミ・ハッリカハヴィラ)」のラスキアイスプッラ

ヘルシンキ市民の台所として知られるハカニエミ・マーケットホール。その中にある「Hakaniemen Hallikahvila」は、地元の人がふらりと立ち寄るカフェです。
ここで出合ったのが、ピスタチオのラスキアイスプッラ。
まず目を引くのは、ほんのりグリーンがのぞくフィリング。
ひと口かじると、ピスタチオの香ばしさとコクがしっかりと広がります。アーモンドとはまた違う、少しクリーミーで奥行きのあるナッツの風味。
甘さは控えめで、クリームのやわらかなミルキーさとよく合います。
生地はほんのりカルダモンが香り、ふんわり軽やか。
トップに散らされたナッツの食感がアクセントになり、最後まで飽きずに楽しめる仕上がりです。

観光名所のような華やかさよりも、「地元の人の日常の中にあるラスキアイスプッラ」という空気が魅力。
マーケットホールで買い物を楽しみながら、季節限定の一品を味わう——そんなヘルシンキらしい過ごし方を体験できる一軒です。
「Hakaniemen Hallikahvila」アクセス
営業時間:8:00〜18:00(月〜土曜日)
定休日:日曜日
住所: Hakaniemen halli 1, Hämeentie, 00530 Helsinki, フィンランド
北欧の冬を象徴する、セムラとラスキアイスプッラ。
老舗が守り続けるクラシックな味わいもあれば、ピスタチオやレッドベルベットなど、新しい感性を取り入れたバリエーションも。
同じ季節菓子でありながら、その街ごとに個性が感じられるのも魅力です。
この時期に北欧を訪れるなら、ぜひ一度トライしてみてください。
カフェでコーヒーとともに味わうひとときは、きっと旅の記憶に残るはず。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)







この記事へのコメントはありません。