ここ数年、フィンランドの首都ヘルシンキでは、多くの話題となるイベントが数多く行われています。
例えば、誰でも1日だけ、自分の家をレストランにして他の人に料理を振る舞うことができる「レストランデイ」、誰でもフリーマーケットを開催することができる「クリーニングデイ」などはフィンランドのみならず、コンセプトに賛同した人たちの手によって、海外でも実施されるようになって来ました。
そして最近注目を浴びているのが「サウナデイ」!
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|様々なサウナがオープンになる「サウナデイ」!」
今回紹介するのは、2016年からヘルシンキで開催されている「サウナデイ」。開催されるその日は、登録されたサウナであれば、予約をして、誰でも入れるというイべント。プライベートサウナから、オフィスのサウナなど、通常では入れないサウナも解放されるため、既に多くの人が楽しみにしているイベントになっています。
昨年北欧に行った際、ヘルシンキに到着した翌日がたまたまサウナデイということで、市内には移動式サウナも数多く設置されていて、完全にサウナモード(笑)。3月頭でもヘルシンキは、最高気温5度前後ということもあり、だいぶ冷え込みもあるのでサウナの外には、温水のプールも設置されてあり、そこで缶ビールを飲みながら語らう姿が見受けられました。
開始したのが2016年で、どうしてそこまで急速に浸透したのか、どうしてこのイベントを立ち上げたのかを、サウナデイの創設者Jaako Blomberg(ヤーッコ・ブルンベリ)さんに、お話を伺いました。
|始まりはクリーニングデイ
サウナデイ創設者ヤーッコさんは、先ほど述べた「クリーニングデイ」の主要メンバー。立ち上げた経緯を聞くとこう答えてくれました。
「もともと、自分のものを他の人にシェアをするという感覚がフィンランドの人々は薄いんだけど、クリーニングデイが始まった頃から、少しずつシェアをするという行為が受け入れられるようになったんだ。このタイミングであれば、自分のサウナを他人にシェアするというイベントも成り立つと思って立ち上げたんだ」。
|多くの人が参加しやすい仕掛け作り
ヤーッコさんの狙い通り、サウナデイは多くの人に受け入れられ、メディアでも多く取り上げられました。サウナデイの開催される3ヶ月前くらいから、イベント日に体験できるサウナが、体験できる上限数も含めweb上であげられ、Facebookやメールなど用いて参加者が応募をするシステム。こう行ったwebをうまく取り込んでいく仕組みもクリーニングデイで培ったものでした。そして、ヤーッコさんの狙いはもう一つありました。
|コミュニティとしての場「サウナ」の復活
1歳になる前から「バスケット」に入れられて「サウナ」に入ったのが最初のサウナ体験だというヤーッコさんは、こよなくサウナを愛しています。ただ、サウナ数の減少に危機感を抱いていたヤーッコさんは、このイベントを通じてサウナが、コミュニティの場として多くの人に再認知してもらうことも狙っているそうです。
1日に17件のサウナを巡る「サウナマラソン」をする人が出たり、中央郵便局の最上階のサウナが解放されたり様々な話題がでるサウナデイ。今年の実施は2019年3月9日(土)。いかにもフィンランドらしい素敵なイベントです。
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