デザイン大国として知られるデンマークは、これまで数々の巨匠を世界に輩出してきました。
シンプルながらも機能性に富み、温かみを感じる傑作の数々200点が一堂に会する展覧会、特別展「デンマーク・デザイン」が、9月19日(土)から"神戸ファッション美術館"で開催されます!
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デンマーク数々の傑作チェア!
見所の一つは、過去作られてきた数々の傑作と言われるデンマーク・デザインの椅子。
ヴェルナー・パントン「ハートコーンチェア」
こちらは、1959年にヴェルナー・パントンが発表した「ハートコーンチェア」。インパクトのある形と、ビビッドな色味が印象的な椅子。
下に行けば行くほど細くなり、椅子全体を1点で支えるという驚くべき構造です。
どうしても形状に目がいきがちですが、伸縮性のあるニットを使用しているため、座り心地も抜群で、背もたれがふわっと包み込んでくれるような素敵な椅子です。
ハンス・J・ウェグナー「ピーコックチェア」(1947年)【写真左】
ピーコック(孔雀)が羽を広げたような美しい背もたれから名付けられた名作。ハンス・J・ウェグナーは、生涯で500脚以上の椅子を創り上げた巨匠です。
ハンス・J・ウェグナー「ウィッシュボーンチェア」(1950年)【写真中央】
背もたれ部分が「Y」に見えることから「Yチェア」という名前でも親しまれている傑作。座り心地、曲線美はもちろん、軽いので使い勝手も良いことから、多くの人に親しまれています。
アルネ・ヤコブセン「エッグチェア」(1958年)【写真右】
卵の殻をイメージした丸みを帯びたデザインを完成させるために、アルネ・ヤコブセンは、試行錯誤を幾度となく繰り返し、完璧とも言えるフォルムを完成させました。
食卓を彩る デンマーク・デザインの数々
デンマーク・デザインは家具をイメージされる方も多いかもしれませんが、食卓を彩る傑作も数多くあります。
ロイヤル・コペンハーゲンの「ブルーフルーテッド」(1785年頃)【写真上】
ロイヤル・コペンハーゲンの工房が作られて、最初に製作されたもので、今でもロイヤル・コペンハーゲンの人気アイテムとして知られています。
フィン・ユール「ボウル」(1951年)【写真左下】
家具デザイナーとして著名なフィン・ユールが手がけ、1951年に発表した、無垢のチーク材を贅沢に使った丸みを帯びた「ボウル」は、ため息が出るほど美しい作品。
アルネ・ヤコブセン「コーヒーポット/クリーマー/砂糖入れ(シリンダ・ライン)」(1964年)【写真右下】
特にこのコーヒーポットは、アルネ・ヤコブセンが3年の製作期間をかけて創り上げた傑作で、使いやすさはもちろん、つなぎ目の無い完璧なフォルムが素晴らしい作品です。
子供からも愛される作品、そして現代にも息づくデンマーク・デザイン
デンマーク・デザインは大人のためだけのものではありません。子供にも長年愛されているものもあります。そして、現代にもデンマーク・デザインは息づいています。
カイ・ボイスン「玩具(サル)」
1951年に、カイ・ボイスンによって発表された、この木製の「玩具(サル)」は、実は子供用のハンガーとして製作されたものでした。
今では、この可愛らしい表情、そして木の温もりを感じるデザインで、子供用玩具として長年親しまれています。
キビースィ「自転車(PEK)」
キビースィは、3人の建築デザイナーが集まってできたデザインユニット。彼らが2015年に発表したのが、この「自転車(PEK)」。
自転車大国のデンマークらしい、大きなカゴが前面についたタイプのデザイン。
ポウル・ヘニングスン「ペンダント・ランプ(PHアーティチョーク)」
1958年に、ポウル・ヘニングスンが発表した「ペンダント・ランプ(PHアーティチョーク)」。
光が灯ると、72枚の羽に光が当たり、柔らかい空間を演出する名作です。
コペンハーゲン市庁舎の読書室や、デンマーク・デザイン博物館の正面玄関にも使用されていて、デンマーク照明デザインの傑作の1つとして長年愛されています(写真はコペンハーゲン市庁舎)。
|今回の展覧会に学術協力しているのは、コペンハーゲンの「デンマーク・デザイン博物館」!
今回の「デンマーク・デザイン」の学術協力は、コペンハーゲンの「デンマーク・デザイン博物館」。コペンハーゲンの観光名所の一つにもなっている、デンマークデザインの歴史が分かり、そして体験できる貴重なミュージアムです。
常設展だけで2時間ほどかけてじっくり回りたいくらい充実した内容ですが、特に面白かったのが、デンマーク・デザインの象徴とも言える"椅子"がずらりと揃った部屋。斬新な作りで、展示されている椅子の脇には各作品を解説したボードが格納されていて、引っ張り出して読む事ができます。
今回の神戸ファッション美術館の展覧会で、デンマーク・デザインに関心を持たれた方には、ぜひ現地で訪れて欲しい場所です。
アクセス
【特別展「デンマーク・デザイン」】
会場:神戸ファッション美術館
住所:兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1
会期:2020年9月19日(土)〜11月8日(日)
開場時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日/9月23日(水)※9月21日(月・祝)は開館
主催:神戸ファッション美術館/神戸新聞社/毎日新聞社
後援:デンマーク大使館/サンテレビジョン/ラジオ関西
展示協力:PP Møbler ApS、 Kvadrat A/S
展示協力:大阪樟蔭女子大学
企画協力:株式会社ブレーントラスト
入館料:一般1,000円(800円)/65歳以上・大学生500円(400円)/高校生以下は無料、 ただし小学生以下は保護者(大学生以上)同伴
※( )内は有料入館者30名以上の団体料金
※神戸ゆかりの美術館、 小磯記念美術館の当日入館券(半券)をお持ちの方は割引あり
※小学生以下は保護者(大学生以上)の同伴が必要
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