1973年8月23日に起きたストックホルム中心地にある「ストックホルム銀行」への襲撃事件。
この事件は2つの意味でとても有名です。
1つは、スウェーデンで初めてテレビで生中継された強盗事件ということ。
そしてもう1つは、誘拐事件の被害者が、犯人と長い時間を共にすることにより、犯人に連帯感や好意的な感情を抱いてしまう心理的現象「ストックホルム症候群」という言葉の由来となったということ。
実際に起こったこの奇妙な事件を心理サスペンスのエンタテイメントに仕上げたのが、11月6日(金)に、全国ロードショーとなる『ストックホルム・ケース』。
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冒頭3分間映像解禁!!
インタビュー
イーサン・ホークインタビュー
ロバート・バドロー監督インタビュー
ノオミ・ラパスインタビュー
ストーリー
何をやっても上手く行かない悪党のラース(イーサン・ホーク)は、自由の国アメリカに逃れるために、アメリカ人を装いストックホルムの銀行強盗を実行する。
彼は幼い娘を持つビアンカ(ノオミ・ラパス)を含む3人を人質に取り、犯罪仲間であるグンナー(マーク・ストロング)を刑務所から釈放させることに成功。
続いてラースは人質と交換に、金と逃走車を要求し、グンナーと共に逃走する計画だったが、警察は彼らを銀行の中に封じ込める作戦に打って出る。
現場には報道陣が押し寄せ、事件は長期戦となっていく。
すると犯人と人質の関係だったラースとビアンカたちの間に、不思議な共感が芽生え始める・・・・・・。
『ストックホルム・ケース』の見どころ
感情変化の表現が素晴らしい!役者陣の演技力に注目!
今回舞台となるのが、ストックホルム中心地にある「スヴァリエス・クレディート銀行」。物語の大部分は、この銀行内で繰り広げられます。
本作品は「ストックホルム症候群」という心理的現象を描いているので、人質が犯人に共感を覚えていくのですが、この感情変化がとても上手く描かれています。
特に人質役となったビアンカの目、声がストーリーが進むにつれて変化していくのが本当に秀逸!
ビアンカ役を務めた"ノオミ・ラパス"は『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』でヒロインのリスベット・サランデル役でも絶賛された女優で、これからの活躍が楽しみな女優の1人です。
そして、主人公ラースを演じた"イーサン・ホーク"も素晴らしい演技。
狂気の側面もありながら、優しい側面も持つ主人公。複雑な内面を持つキャラクターを見事に演じきっています。
他にも、グンナー役の"マーク・ストロング"、警察署長役の"クリストファー・ハイアーダール"など、実力ある俳優が揃っているため、安心して作品に没頭できます。
サスペンスとユーモアの絶妙なバランス
作品を通して感じたのが、サスペンス要素とユーモアの絶妙なバランス。
強盗事件がベースとしてあるので、この後どうなるのかというサスペンス要素はしっかりありますが、上手いのがユーモア要素が散りばめられているところ。
主役のイーサン・ホークがちょっと間抜けな強盗犯というところもありますが、いいタイミングでユーモアを感じるシーンがあるので、緊張と弛緩がいいバランスで、観ていて心地良いのです。
そして、スウェーデンの夏ということで「ザリガニ」が出るシーンもあって、北欧好きの方はニヤリとしちゃうかも♪
作品を彩るボブ・ディランの唄、そして当時の衣装
『ストックホルム・ケース』は、時代考証もしっかりされています。
1973年当時は、アメリカのニクソン大統領の「ウォーターゲート事件」があった時期ですが、TVでニクソン大統領が説明する番組が流されたり、登場人物達が身にまとう衣装や、髪型も当時の空気感をしっかり出しています。
そして、物語の要所で流れるボブ・ディランの名曲も本作品の見所の1つ。彼の歌詞が、主人公とリンクするため、主人公の想いや、考えを感じ取る助けにもなります。
実話を基にしている分、しっかりとした時代考証がされ、サスペンスとユーモアが絶妙なバランスの『ストックホルム・ケース』。11月6日(金)から、ヒューマントラストシネマ渋谷他で全国ロードショーとなります。
|予告編
|キャスト・スタッフ
監督/脚本/製作:ロバート・バドロー
出演:イーサン・ホーク、ノオミ・ラパス、マーク・ストロング、ビー・サントス、クリストファー・ハイアダール
原題:STOCKHOLM/2018年/カナダ・スウェーデン/英語・スウェーデン語/92分/カラー/シネスコ
配給:トランスフォーマー
「『ストックホルム・ケース』公式サイトはこちら」
「『ストックホルム・ケース』公式ツイッターはこちら」
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11月6日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷他全国ロードショー
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