先日お伝えしたスウェーデン大使館でのイベント、気候変動ウェビナーの2回目「持続可能な消費とカーボンフットプリント」。
イベント終了後にも登壇されたLiLiCoさんにお話が聞けたので、その模様をお伝えします。
※スウェーデン大使館で行われたイベントレポートはこちら
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タレントとして活動するからこそ見える日本の無駄
※インタビューは新型コロナウィルス拡散防止でマスク着用でお話を伺いました。こちらのマスクはスウェーデン製ブランド「AIRINUM」です
日本で生活して31年のLiLiCoさんですが、タレント活動をしている時にもスウェーデンでは考えられない"無駄"を目にすることが多いそうです。
「一番びっくりしたのは、TV局での楽屋なの。誰もいなくてもテレビや電気は付けっ放し。私はマネージャーがついていないから、出番になれば全てオフにする。
戻ってきたときに他のタレントさんから「LiLiCoさんの楽屋真っ暗!」って驚かれることもあるんだけど、でもそれって当たりまえのことじゃない?(笑)」。
スウェーデンでの生活では、環境問題に触れることが自然だったというLiLiCoさん。身につける衣装にもこだわりがあります。
「タレントさんは常に新しい服を着るのが普通なんだけど、私はスタイリストもつかないから、同じものを着ます。
同じ服でも、例えばベルトをつけると見え方も印象が変わるしね。
他にもJ-Waveが主催するフリーマーケットや、トークショーイベントの景品として、次のオーナーに差し上げる。
衣類を捨てるのは、キムチが付いてどうしようもないときだけど、そんな時も切って新しい衣類を作ることもあるわよ(笑)!」。
確かにスウェーデンで行われているLoppisという蚤の市を覗いた事がありますが、出品する方も購入する方も多く、1つの物を長く使っていこうという姿勢を感じました。
地道な啓蒙活動 そして環境省のアンバサダーへ
このスウェーデンでは当たり前の事が、日本ではあまり認知されていない事にLiLiCoさんは最初は戸惑いも多かったみたいです。
「ある写真集の記者会見で、H&Mさんのサスティナブルな素材で作られた衣装で臨んだけど、やっぱりそこの部分は取り上げてくれるところがなかったの。
その時は、まだまだ自分の努力が足りないと思うことにしたのを覚えてる」。
その後、引き続きメディアに出る際にタイミングが合えば環境問題に関して話すLiLiCoさんの潮目が変わったのが「ハフポスト」での連載が始まってから。
「この連載で堂々と、環境問題に関して話せるようになったのが、本当にありがたかった。その後、環境大臣の小泉進次郎さんからも連絡を頂き、色々と意見交換をさせて頂き、環境省の"つなげよう、支えよう森里川海アンバサダー"にも任命されました」。
「環境省"つなげよう、支えよう森里川海アンバサダー"に関しての詳細はこちら」
環境問題は難しくない!身近なところから1つずつ
「環境問題という言葉にすると、何か難しいイメージが湧くかもしれないけど、身の回りでできることってたくさんあるの」。
そう語りながらLiLiCoさんが教えてくれたのが、スーパーで掲出されているポスターの話でした。
「これは私が2019年からイメージキャラクターをしている、エフピコの「トレーtoトレー (R)」。
エフピコは、スーパーなどで使われる、様々な素材をリサイクルしながら食品トレーを作っている会社なの。
「トレーtoトレー(R)」は、使用済みの食品トレーを使って、新しい食品トレーを作る循環型リサイクルの仕組み。
この仕組みの凄いところは、消費者が難しく考えることなく、使用済みのトレーを普通の食器と同じように洗った後、スーパーなどに設置された回収ボックスに入れるだけ。
回収されたトレーは、工場でも洗浄されるし、違うトレーが混じっても機械で判別してちゃんと取り除いてくれるの!
工場にも見学に行ったけど、機械の高性能さにびっくりしちゃった!」。
LiLiCoさんのポスターによって、トレーの回収率が高まっているそうです。
「回収率が高まっている報告を受けて、すごく嬉しかった!そして思ったのは、日本でもきちんとできるということ。
難しく考えるのではなく、簡単にできることを誰かモデルとして指し示す事ができれば環境問題に貢献できるんだって思いました。
だから私は引き続き、できることをやって、少しでも多くの人にこの声が届くように頑張っていきたい」。
夫婦でも実践する心掛け
2017年に純烈のリーダー、小田井涼平さんと結婚したLiLiCoさん。ご夫婦で環境問題に関して話す機会があるのでしょうか?
「もちろん話しますね。話すというよりも、自分が小さい頃から親に教えてもらったり、言われたことをそのまま伝えたりもします。
冷蔵庫はすぐ閉めなさい。10秒たつと元の温度になるのは30分かかるのよとか(笑)。
あと、私たち2人とも暑がりなので、冬場は暖房機器をほとんど使わないの。夏場はクーラーを付けずに過ごすことにもチャレンジしたんだけど、全身あせもができて病院に運ばれちゃった(笑)。
だから、本当にできることから始めることでいいの。トレーもそうだし、無駄な電気を使わないということもそう。
無理せずに自分でできることを少しずつ。そしてそれを多くの人と話す環境を作る事が、環境問題に取り組む一番近道だと思うわ。
そして、私は引き続き頑張って、もっとも環境に優しいタレントになるわ!(笑)」。
スウェーデンでの体験、そして日本での生活があるからこそ浮き彫りになる両国の違い。そこに悲嘆するわけではなく終始軽やかに話すLiLiCoさんの話は、とても説得力があり、実際にその日から実践できる具体的なアドバイスでした。
皆さんも、まずはできるところからトライしてみませんか?
LiLio プロフィール
LiLiCo (映画コメンテーター/タレント)
1970年スウェーデン生まれ、18歳で来日。TBS「王様のブランチ」に映画コメンテーターとして出演、フジテレビ「ノンストップ!」、J-WAVE「ALL GOOD FRIDAY」ほか出演番組も多数。アニメの声優や女優、ナレーションなど、マルチに活躍する映画コメンテーター。
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