年末年始休暇に入り「たくさん読書をしよう!」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方にオススメしたいのが、LifTeが今年ご紹介したオススメ北欧BOOK10選!
東京で北欧を体感できる場所を紹介したガイドブック、北欧の歴史や自然を、現地を感じられる小説、そして子供と一緒に読みたい絵本までバラエティ豊か!
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東京で北欧気分を満喫しよう!『aruco 東京で楽しむ北欧』(地球の歩き方 aruco)
東京で海外気分が楽しめると話題の「地球の歩き方aruco」東京シリーズ。ついに「北欧」が新登場!
憧れの北欧デザインショップ巡りや、本場から上陸したカフェにクラフトビール、ブームのサウナ体験など、東京には北欧各国のカルチャーが凝縮。
飯能市のムーミンバレーパークや船橋のアンデルセン公園など、東京近郊の北欧を感じるテーマパークの楽しみ方も詳しく紹介!
スウェーデン発祥のシナモンロール、デンマークの代名詞デニッシュぺストリー、酸味が特徴のノルウェーのサワードウブレッドなど、北欧の個性豊かな伝統パンが勢揃い!
10店舗のシナモンロールを食べ比べたaruco調査隊企画も必見!
最旬の北欧デザインショップを巡るならマリメッコやイッタラ、フリッツ・ハンセンなど、人気ブランドが続々オープンしている表参道へ!
効率よく回れる散策ルートとおすすめアイテムをご紹介。北欧デザイン通になれるブランドヒストリーもチェック♪
巷でブームの「サウナ」は、実はフィンランド語。本場のサウナの入り方や日本との違いを、フィンランド大使館のラウラさんに教えてもらいました!
東京のおすすめサウナやサウナグッズも♪ さらに粘土で作るかわいい北欧アクセサリーや、刺繍にモルックなど、東京でできるユニークな北欧体験を一挙紹介!
このガイドブックを片手に東京で北欧を満喫してみませんか?
サウナをもっと身近に!『HAVE A GOOD SAUNA!休日ふらりとサウナ旅』(岩田リョウコ 著)
こちらは、フィンランド政府観光局が任命する"フィンランドサウナアンバサダー"にもなっている岩田リョウコさん著の『HAVE A GOOD SAUNA!休日ふらりとサウナ旅』。
目的のサウナに行くための旅「サ旅」をして、全国津々浦々のサウナを巡った岩田リョウコさんが、厳選した国内のサウナ37箇所(サウナにあやかり37)、そして聖地フィンランドのサウナも紹介した、ちょっと変わったサウナガイドブックです。
ちょっと変わったというのは、各所のサウナが紹介されているのですが、単純な設備、料金などに加えて、岩田さんがそこを訪れた時に感じたことが良質なエッセイが添えられているのです。
37個に絞るのが大変だったと言うのが充分伝わる、各施設を紹介したエッセイは、読んでいると不思議と岩田さんが体験した香り、蒸気や熱さなどが伝わってきて、壇蜜さんが「読後サウナに入った様な多幸感が得られる場合があります」とコメントを寄せたのも頷けます。
サウナの紹介以外にも、サウナの楽しみ方や、持ち物、サウナ用語、そしてサウナに関する映画や漫画などのカルチャー紹介など、知っておくとよりサウナを楽しめるページも充実しています。
昨年12月にはフィンランドの「サウナ文化」はユネスコの無形文化遺産に登録され、日本でも各メディアを通じて様々なサウナに関する情報が入る様になりました。
岩田さんが綴っている様に「ここ最近は、サウナがおじさんのためだけのものではなくなり、女性が心とカラダを綺麗にしにいく場所になりつつあります」。
サウナを体験してみたい、もっと気軽にサウナを楽しみたい、そして極上のサウナに触れたい、そんな方にぴったりの本です♪
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🇸🇪 1793年のストックホルムに没入できる!『1793』(ニクラス・ナット・オ・ダーグ 著/ヘレンハルメ美穂 訳)
こちらは、1793年のスウェーデンの首都ストックホルムが舞台となっている推理小説『1793』。
1793年、秋。湖で発見された男の死体は四肢と両眼、舌と歯を奪われ、美しい金髪だけが残っていた。警視庁から依頼を受けた法律家ヴィンゲは、風紀取締官カルデルと共に捜査に乗り出す。重い結核に冒されたヴィンゲの捜査は、時間との闘いでもあったーというストーリー。
本作は、推理小説に多い、警察や探偵が事件を推理して解決していくものとはちょっと違います。展開が気になる、ハラハラするという部分はあるのですが、事件を解決していく手法は、洗練されているというよりも、泥臭い人間臭さを感じるのです。
それは、当時のストックホルムの街、人々、風景が細かく描かれていることにも起因しているかもしれません。現在の石畳で綺麗なストックホルムを知っている人であれば、目を疑うような描写がたくさん出てきます。
ただ、この描かれ方がとても細かいため、映像が頭に描かれ、物語に没入してしまうのです。法律家のヴィンケと、風紀取締官カルデルが解決しようとする謎も、大きな陰謀が渦巻くというよりも人間臭さ、人間の本性が見え隠れするもので、妙なリアルを突きつけられるような感覚は、普通の推理小説では得られないものでした。
この感覚が不思議と心地よく、世界観に入り込んでしまうと、最後まで一気に読み切ってしまいました。最後まで一気に読み切ったのは、章構成の素晴らしさもありました。特に4章からラストまでの流れは本当に秀逸です。
冒頭には、当時のストックホルムの地図が描かれており、地名が出るとこの地図に戻って確認して、また文章に戻るという繰り返しをしましたが、この反復もとても楽しい時間でした。
特に実際にストックホルムに行ったことがある方であれば、自分が訪れた場所と、本書に描かれている230年程前の場所を、頭の中で重ね合わせる楽しみは格別のものです。
北欧のミステリー小説では、当時の社会問題を取りれたものが多いですが、本書も当時の様々な社会問題が描かれています。王道の推理小説とは異なりますが、歴史に関心があったり、少し変わったヒリヒリする小説を読みたい方には、是非手に取って頂きたい作品です。
🇫🇮 🇸🇪 トーベの魅力がわかる!『メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集』(トーベ・ヤンソン 著/久山葉子 訳)
こちらは、ムーミンの原作者"トーベ・ヤンソン"が執筆した短編をまとめた作品「メッセージ」。彼女が生涯最後に編んだ傑作選であり、フィンランド、スウェーデンでは1998年に発刊されています。
トーベ・ヤンソン没後20年という記念の年に、今まで未邦訳だった7編を含む全31編が本作品として日本で遂に発売となりました。
ムーミンの世界観があまりにも有名なため、彼女が他にどんな作品を執筆していたかを知らない方もいらっしゃるかもしれませんが、本作品で垣間見られるのは、彼女の人柄、そして卓越した表現力です。
友達と交わした手紙では、優しい人柄が現れ、父親と交わす言葉や、彼女が幼い頃のエピソードにはユーモアも感じます。そして、短編ながらも情景がありありと目の前に浮かぶようなフィンランドの自然の姿にも心奪われます。
本作品には、挿絵等は一切入っていませんが、数組のカップルが森の中で愛を育む様子が描かれた表紙の絵がとても素晴らしい出来栄えです。
表紙をめくると、同じ絵が使用されていますが、表紙と違うのが右下に描かれたイラストと文字。ここでも彼女のユーモアを垣間見れるはず。
本作品に収められている31編の物語には、トーベ・ヤンソンという一人の女性の魅力がぎゅっと詰まっています。今年は彼女を題材にした映画も秋に公開予定。
ムーミンの楽しさとまたちょっと違う魅力を感じる本作品で、彼女の人柄に触れてみませんか?
🇫🇮 フィンランドの自然を感じる珠玉の小説『ホテルメドゥーサ』(尾崎英子 著)
こちらは、『小さいおじさん』や『有村家のその日まで』などを手がけた尾崎英子さん著のフィンランドを舞台にした小説『ホテルメドゥーサ』。元々「くらげホテル」というタイトルで単行本が発刊されていましたが、文庫版が発刊されるタイミングで加筆・修正され、「ホテルメドゥーサ」というタイトルに変更になっています。
主要登場人物は4人の日本人。それぞれが、それぞれの理由で"人生をやり直したい"と切に願っていた。その4人が導かれるようにして出会ったのが、フィンランドの森に佇む「ホテルメドゥーサ」。
そこには"異次元へのドア"があるという噂がある...。人生をやり直したい彼らが、ここではないどこかへ本当に行けるとしたら。彼らはどんな選択をするのか。というストーリー。
この小説は、4人の日本人それぞれの過去が章ごとに語られていく形をとります。彼らがこのホテルに来ることになったきっかけが少しずつ明るみになっていくのですが、伏線の張り方が秀逸。
彼らが"予期していないところで実は繋がっている"という事が明るみになっていく部分は、良質な推理小説を読んでいる感覚なので、読み始めたら一気に読み進めてしまいました。
「ホテルメドゥーサ」が佇む場所は、フィンランドの森、そして海がある場所(トゥルクからローカルバスという表記があるのでフィンランド南西部辺り?)。
そのため、フィンランドをイメージさせる描写が多く登場します。森に行ってベリーをたくさん摘み、ブルーベリーパイを作るというシーン、焚き火でマッカラを焼くシーン、白樺の枝を渡るつがいのリス、そして畏敬の念を感じさせる夜の森まで。
特筆なのは、この様な具体的なシーンに加えて、五感で感じるような自然の描写が素晴らしい点。それこそフィンランドの冷たい空気感や、森の清涼感なども文面を通してすっと入って来ます。
この本を読んだ女優のもたいまさこさんは、この本を読んで、こうコメントを寄せています。
「フィンランドの森でこの物語を読んだら、新しい自分が見えてくる予感がした」。
登場人物たちの関わりや、彼らがどの様な選択をするかという、ちょっとサスペンス的な要素もありつつ、読了感も爽やか。そして何よりフィンランドの自然を感じることができる素晴らしいオススメの小説です♪
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🇸🇪 スウェーデンの名作がよみがえる!『ニルスのふしぎな旅 1新たな空への旅立ち』(セルマ・ラーゲルレーフ 原著/ 吉田順 著)
1980年に日本で放送され、大人気となったアニメ「ニルスのふしぎな旅」は、ノーベル文学賞を受賞したスウェーデンの女性作家セルマ・ラーゲルレーフが執筆した児童文学が元になっています。
その放送満40年を記念して、3月18日(木)に発売された『ニルスのふしぎな旅 ①新たな空への旅立ち』は、読みやすさを重視した新たなスタイルで作品の魅力を伝える児童書!
今回の『ニルスのふしぎな旅』は文章だけでなく、マンガで表現したページも合間に入っているので、お子様が読んでも、状況や世界観が分かりやすく、そしてキャラクターたちへの共感を高めることができます。
また、マンガで描かれているのは、迫力あるアクションやキャラクター同士の繊細なやりとりなど、ビジュアルでの表現が効果的なシーンなので、お子様だけでなく、幅広い世代の読者が親しみやすい構成です。
主人公のニルスは勉強が嫌いで、家の農場で飼っている動物たちをいじめるような、かなり悪い子ども。
そんなニルスは妖精を怒らせ、魔法で体を小さくされますが、同時に動物たちと話せるようになります。そして、思わぬアクシデントによって、モルテンやキャロットと冒険の旅へ出ることに……。
行く先で様々な動物と出会い、いろいろなことを学んでいくニルス。この物語は、ひとりの少年が旅を通して成長していく冒険ストーリーです。
動物たちの気持ちや悩みを知ることで、しだいに思いやりが芽生えていくニルスの姿を通して、本作品を読むお子様も「自然との共生」や「動物への思いやり」の心が育まれるはずです。
スウェーデンの女性作家、セルマ・ラーゲルレーフが1906年に発表した原作は、子どもたちがスウェーデンの地理を楽しく学べる物語として、スウェーデン各地を取材して作られました。
そのため、ニルスが訪れる各地の描写には実際の風土が反映され、自然環境の大切さを伝えています。
また、ガンの群れのアッカ隊長はメスですが、統率力のある女性リーダーとして描かれる姿は、作品が書かれた時代(1906年)を考えると先駆的です。
そうした現代にも通じる普遍的なテーマを含んだ本作には著名人のファンも多く、国民的人気グループの元メンバーや、有名棋士がメディアで「ニルス愛」を語り、話題になったこともあります。
作家の大江健三郎さんも、スウェーデンで行われたノーベル賞授賞式のスピーチで本作を引用しました。
1906年に発刊された「ニルスのふしぎな旅」は、今日までスウェーデンのみならず世界各国で翻訳され、広く愛され、文字通り多くの人々に影響を与えてきました。
ニルスの冒険を通した成長も楽しみながら、スウェーデン各地の風景や歴史も学べる、まさに世代を超えた不朽の名作と言えます。
今回の『ニルスのふしぎな旅』は、その名作を気軽に楽しめる作品に仕上がっているので、お子様も含め多くの方にオススメしたい作品です。
🇫🇮 🇸🇪 🇳🇴 不思議な小人ノームと北欧を旅する物語!『秘密のノーム 新装愛蔵版』(ヴィル・ヒュイゲン 著)/リーン・ポールトフリート イラスト/遠藤 周作 翻訳 他
昔からヨーロッパで言い伝わる小人ノーム。15cmぐらいの身長で、髭を生やし、人間の7倍もの力を持ち、人間の100倍の嗅覚を持ち、優れた作品を作り、幸運・財運を呼ぶとして古くから親しまれています。
オランダ人のリーン・ポールトフリート、ヴィル・ヒュイゲンが発刊した『ノーム 不思議な小人たち』(新装愛蔵版:グラフィック社刊)では、そのノームの世界観が見事に描かれ、これまで世界50カ国以上で発売され、多くの子供達に愛されてきました。
この『秘密のノーム 新装愛蔵版』は、作者の2人が、突然ノームに呼び出され、ノームの待つ北欧へ向かうという物語。
本書は200ページというボリュームですが、ノームの生活が細かく描かれる挿絵が本当に素晴らしく、大人でも見入ってしまうほどの出来栄え。ノームの生態や生活も描かれ、ページをパラパラめくるだけでも楽しくなっちゃうほど。
ロヴァニエミ、ラップランドという場所はもちろん、ノルウェーでよく聞くトロールなども登場するので北欧ファンの方も楽しめるはず♪
物語の始まりは12月20日から、そこから北欧を目指し、新年を越し、戻ってくるという旅なので、ゆっくりお子さまと読み進めるのにうってつけの本です。
🇫🇮 ことわざで元気になれる!『フィンランドの不思議なことわざ マッティの言葉の冒険』(カロリーナ・コルホネン 著/柳澤はるか 訳)
典型的なフィンランド人マッティが、日頃感じる憂鬱を描いた『マッティは今日も憂鬱』は、2016年フィンランドでもっとも売れた漫画1位となりました。
日本でも翌年発刊され、日本人と通じる部分が受けて、本作、そして2作目の『マッティ旅に出る。』も大好評でした。
2019年にフィンランド本国で発売され、日本での発売が待たれていたマッティシリーズ第3弾『フィンランドの不思議なことわざ マッティの言葉の冒険』がいよいよ発売!今回は、なんとフィンランドのことわざや慣用句にフォーカスを当てた作品!
本作には、実に80個以上の"フィンランドのことわざや慣用句"が収録されています。ページ構成は、2作目までと同様で、1ページに1つことわざや慣用句が紹介されています。
ページの上部にはフィンランド語と日本語訳、そして日本語訳のまま表現されたマッティ、そしてそのことわざや慣用句の意味がページ下部に日本語で表記されます。
フィンランドの自然、食べ物、動物など様々な物がことわざや慣用句の題材になっていて、それを表現するマッティが可愛い!
日本人でも、なるほどわかる〜という様なことわざもあれば、ちょっと意味が分からないという様なことわざや慣用句もあって、楽しく読み進められます。
翻訳を担当した柳澤はるかさんが文末に触れていますが、ほのぼのとすることわざや慣用句もあれば、読んでいる側が勇気を貰えることわざや慣用句も数多く記されています。
ちょっと勇気をもらいたい、ちょっと元気になりたい、クスッとしたい。そんな方にオススメの作品です♪
🇫🇮 3Dアニメーションが美しい!『ムーミン谷のなかまたち 真冬のご先祖さま』(トーベ・ヤンソン 著/当麻ゆか 翻訳)
こちらは、現在NHKのEテレでも毎週土曜日に好評放送中のアニメ「ムーミン谷のなかまたち」の絵本。
「ムーミン谷の仲間たち」は、フィンランドのムーミンキャラクターズ社監修のもとで、新しく翻案された物語で『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』のアカデミー賞を受賞したスティーブ・ボックスが監督を務めました。
本作は、「ムーミン谷の仲間たち」のシーズン1、シーズン2から選りすぐりの9作品を収めたものです。
9作品とも味わい深いですが、注目は「真冬のご先祖さま」。冬眠中に目が覚めてしまったムーミンは、雪に真白く覆われたムーミン谷を始めて見ます。
ひとりぼっちでムーミン谷を眺めるムーミンの姿が美しく描かれているのは3Dアニメーションならではで、まさに冬の時期にぴったりな内容です。
本作には、「真冬のご先祖さま」の続編にあたる「やっかいな冬」も収められているので、一緒に読み進めるのがおすすめです♪
🇫🇮 ことわざで元気になれる!『フィンランドの不思議なことわざ マッティの言葉の冒険』(カロリーナ・コルホネン 著/柳澤はるか 訳)
典型的なフィンランド人マッティが、日頃感じる憂鬱を描いた『マッティは今日も憂鬱』は、2016年フィンランドでもっとも売れた漫画1位となりました。
日本でも翌年発刊され、日本人と通じる部分が受けて、本作、そして2作目の『マッティ旅に出る。』も大好評でした。
2019年にフィンランド本国で発売され、日本での発売が待たれていたマッティシリーズ第3弾『フィンランドの不思議なことわざ マッティの言葉の冒険』がいよいよ発売!今回は、なんとフィンランドのことわざや慣用句にフォーカスを当てた作品!
本作には、実に80個以上の"フィンランドのことわざや慣用句"が収録されています。ページ構成は、2作目までと同様で、1ページに1つことわざや慣用句が紹介されています。
ページの上部にはフィンランド語と日本語訳、そして日本語訳のまま表現されたマッティ、そしてそのことわざや慣用句の意味がページ下部に日本語で表記されます。
フィンランドの自然、食べ物、動物など様々な物がことわざや慣用句の題材になっていて、それを表現するマッティが可愛い!
日本人でも、なるほどわかる〜という様なことわざもあれば、ちょっと意味が分からないという様なことわざや慣用句もあって、楽しく読み進められます。
翻訳を担当した柳澤はるかさんが文末に触れていますが、ほのぼのとすることわざや慣用句もあれば、読んでいる側が勇気を貰えることわざや慣用句も数多く記されています。
ちょっと勇気をもらいたい、ちょっと元気になりたい、クスッとしたい。そんな方にオススメの作品です♪
番外編:『青の花 器の森』(小玉ユキ 著)
こちらは、『坂道のアポロン』や『月影ベイベ』などの代表作がある、小玉ユキさん著の漫画『青の花 器の森』。
長崎県東彼杵郡波佐見町にある波佐見焼きの窯で絵付けの仕事をしている主人公の青子。その窯に、フィンランドで作陶していたという龍生がやってくる。
無愛想で人を寄せ付けない龍生に「絵付けされた器に興味ない」と言われ、自分の生き方まで否定された気持ちの青子だが、反発しながらも龍生の器に惹かれていく、大人の恋愛ストーリー。
作品中で、とても印象的だったのが、この自然からインスピレーションを受けて作品にする、まさにその瞬間を描いているシーン。
今までに様々な北欧のデザイナー達にインタビューをしてきて、多くの方が「自然からインスピレーションを受ける」と答えてくれました。その瞬間は、こういうことなんだと、このシーンを読んで個人的にすごく腑に落ちたのです。
『青の花 器の森』では、フィンランドのシーンは、実は僅かしか登場しませんが、北欧のクラフトマンシップに通じる手仕事を存分に学べることができます。
波佐見焼が出来上がる工程が、実に丁寧に描かれていて、完成するまで実に多くの人が関わっているということが自然に理解できるのです。この細かい描写は、長崎県出身で、波佐見焼が身近にあった小玉さんならではの表現です。
主役2人の関係が今後どうなっていくのかという部分も大いにきになる作品。甘酸っぱい恋愛模様が好きな方はもちろん、手仕事で生まれる作品に興味がある方にもオススメです♪
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