「ユネスコ無形文化遺産」に、フィンランドの「伝統的なクリンカーボート」「カウスティネンのフィドル演奏」が正式に登録!
「ユネスコ無形文化遺産」は、ユネスコの無形文化遺産条約に基づく遺産で、芸能や伝統工芸技術などの形のない文化が対象となっていて、2006年からスタートしています。
フィンランドでは、2020年に登録された長い歴史を持つ「サウナ文化」に続き、これで3つ目の「ユネスコ無形文化遺産」への登録。
今回登録された「伝統的なクリンカーボート」「カウスティネンのフィドル演奏」とはいったいどのようなものなのでしょうか。
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伝統的な北欧のクリンカーボートとは
木造のクリンカーボートは、フィンランドで何千年もの昔から造られている北欧の特殊な船で、何世紀にも渡り海岸から海岸へと人々を繋いできました。
全長5~10メートルの小型のオープン型木造船クリンカボートは、ほぼ2千年にわたって同じ基本技術で作っています。
伝統的な船づくりの知識と技術を習得するのに長い時間がかかり、かつては若い頃から親方のもとで修行するのが一般的で、技術を習得するのに10年はかかると言われていました。
かつては漁業や人の運番にも活用されていましたが、現在もクリンカーボートはフィンランド人の日常生活において重要な役割を果たしています。
タンペレや、ユヴァスキュラなどの都市が含まれるフィンランドの湖水地方は、フィンランド人にとっても旅行者にとっても理想的な夏の保養地で、数多くある湖畔のサマーコテージでは、クリンカーボートは欠かせないものです。
夏に湖のほとりのサマーコテージで過ごすというのはフィンランドの伝統的な楽しみ方で、コテージのサウナに入り、クリンカーボードでセーリングや釣りをしてゆったり過ごし、心身ともに日常生活から離れて過ごします。
特にフィンランド北部では5月から8月までの白夜の期間、太陽が沈むことがないため、クリンカーボートで湖に出ると幻想的な風景を楽しむことができるはずです。
カウスティネンのフィドル演奏とは
フィンランドの中部にあるカウスティネンは、人口約4,300人の小さな村ですが、19世紀からその地域の音楽が有名で、現在も数百人の幅広い年齢層の人々がカウスティネンのフィドル(バイオリン)演奏の伝統を受け継いでいます。
カウスティネン民族音楽は、フィドル(バイオリン)を主旋律楽器とする伝統音楽であるで、人々が踊りやすいように工夫されています。
このカウスティネン民族音楽の独特なスタイルと演奏技術は250年以上前から存在し、数百曲のレパートリーがあり公共のお祝いや結婚式などでも、演奏されます。
そして毎年7月に開催されるカウスティネン民俗音楽祭は、北欧のみならず世界的にも最も重要なフィンランドの民俗音楽祭として知られており、毎年4,000人以上のアマチュアやプロの演奏家が参加し、その演奏を観るために国内外からおよそ10万人以上の人々が参加するのです。
カウスティネンは小さな村ですが、周辺にはホテルや納屋、コテージなどさまざまな宿泊施設があり、訪れる人はフェスティバルに参加しながらフィンランド人の夏の過ごし方を体験することが可能です。
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