日本からスウェーデンに移住し、理想としていたゆったりとした新生活を2人でスタートする漫画『北欧ふたりぐらし』の第1巻が、絶賛発売中！

今回は、第1巻の発売を記念して、作者のだたろう先生にインタビュー！

『北欧ふたりぐらし』のこだわり、スウェーデンのことなどさまざまな質問に答えていただきました♪

食べ物の描写！そして丁寧に描かれた街並み、自然

ー本作を読み進めるとどうしても目を留めてじっくり見たくなるのが食べ物の描写です。シナモンロール、ミートボール、サーモンのグリル、そして焚き火で焼くソーセージなど。スウェーデンでおなじみの料理がさまざま登場しますよね。

だたろう先生：料理は食べるのも、作るのも、話を聞くのも好きなので、つい力を込めて時間をかけて描いてしまいます。描いていると自分で食べたくなってしまうので、最近は生のディルも常備するようになりました(笑)。1巻には収録されていないエピソードに出てくる料理で、スウェーデンの甘くないケーキ"スモーゴストルタ"も最近作ってみたのですが、本当に美味でした。

ーサンドイッチケーキとも呼ばれる料理ですよね！あれは確かに作りたくなります。料理の他にも驚いたのが、スウェーデンの街並みや自然の描写でした。ガムラスタン、セーデルマルムなどの街並み、森や湖、一度訪れたことがある方であれば、間違いなくその時の情景を思い浮かべるほと丁寧に描かれています。

だたろう先生：料理と同じくらい時間をかけて描いているのが街並みや建物です。軽く描いてしまうと感じが伝わらないので、丁寧に描いています。スウェーデンを訪れた方であれば懐かしく感じて欲しいですし、スウェーデンに行ったことがない方でも、スウェーデンはこんなところなんだとイメージしてもらえるように描いているんです。実は背景を描くのは食べ物と比べると今まで好きではなかったのですが、スウェーデンの街並みは自分が興味を持って描けるので、描いていて楽しいです。

描いていくうちに感じたスウェーデンの魅力

ースウェーデンでの暮らしを描いて行く中で感じたスウェーデンの魅力はどこにありますか？

だたろう先生：やっぱり景色ですね。今、異世界転生モノの漫画が流行ってますけど、スウェーデンの景色って既に異世界なんですよね。転生しなくても現実に異世界はあるぞという感じなんです。今いろんな状況で海外へ行くのが以前よりハードルが高くなってますけど、私にとってスウェーデンは、そのハードルを超えてでも海外に行きたいと思わせてくれる国です。

ー確かにスウェーデンのガムラスタンは、石畳の細い路地や坂道がたくさんあって、異世界を感じる場所ですよね！

だたろう先生：石畳を描くのは本当に大変なんですけどね(笑)。

深掘りと読みやすさのバランスが絶妙！そして今後は？

ーふゆ美と陽平は、スウェーデンでの新生活で文化はもちろん制度に関しても新しいものに触れて行きます。説明が多く必要な箇所もありますが、この作品は本当に読みやすく感じました。

だたろう先生：ありがとうございます。そこは自分の中でも特に気をつけているところです。一つのことを深掘りするとどこまでも深掘りできちゃいますけど、それよりも楽しく文化に触れて興味を持ってもらいたいというところがあります。ただ、逆に事実をおろそかにするのも違うのでバランスはとても考えています。私はどちらかというと掘り下げすぎてしまう傾向があるので、担当さんと意見を交わしながらバランスを取っている感じです。

ー今後二人はどんな経験をするのでしょうか？

だたろう先生：北欧やスウェーデン最高！というだけの話にはしたくないんです。スウェーデン生活の大変な部分や、日本とのギャップに苦しむ2人の姿もしっかり描いていければと思っています。

コーヒーを片手にゆるい気持ちで読んでほしい

ーこの作品は、どんな方に読んでもらいたいですか？

だたろう先生：北欧に行ってみたいと思っている方はもちろんですが、北欧やスウェーデンのことを全然知らない方にも興味を持って頂きたいと思っています。そして、この本がスウェーデンの全てではもちろんありません。もしこの漫画を読んで気になったら、是非ご自身でも調べてもらって、主人公の2人と一緒にスウェーデンのことを知っていってもらえるようなきっかけの1冊になれば最高です。是非コーヒー片手にゆるい気持ちで読んでみてください。

---

『北欧ふたりぐらし』は、スウェーデンの暮らしはもちろん、制度の話も盛り込まれていながらも、とても読みやすく描かれています。

街並み、自然も細かく丁寧に描かれているので、北欧にこれから行こうと思っている方、北欧、スウェーデンを知らない方でも気軽に読めますし、スウェーデンに行ったことがある方は、間違いなく行ったときの情景を思い出してしまう作品でもあります。

気になった方は、是非Fikaしながら、ゆっくり読み進めてみてください♪

『北欧ふたりぐらし』第1巻情報

『北欧ふたりぐらし』第1巻
著者名：だたろう
発売日：2022年10月28日(金)
出版社：白泉社

「白泉社『北欧ふたりぐらし』紹介ページはこちら」

『北欧ふたりぐらし』ストーリー

末次ふゆ美と田岡陽平は付き合いたての社会人カップル。

仕事に追われすり減る日々の中、テレビで北欧・スウェーデンの暮らしを目にし、そのゆったりとした生活に思わず「あそこで暮らしたい」と呟いたふゆ美。

偶然その前日にスウェーデン転勤を命じられていた陽平は、その言葉に運命を感じプロポーズ。

急転直下の移住から、幸せの国でふたりのmysig(ミューシグ)な新生活が始まる――。

だたろう先生のTwitterにも注目！

だたろう先生のTwitterでは、『北欧ふたりぐらし』最新情報のほか、北欧にまつわる情報も見られるので要チェック♪

「だたろう先生のTwitterはこちら」