アイスランド 自然の雄大さをまざまざと感じる映画『ゴットランド』3月30日に公開!

アイスランドを舞台にした映画『ゴッドランド/GODLAND』が3月30日(土)からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!

本作品は、各国でロングランヒットを記録し、第96回米アカデミー賞国際長編映画賞アイスランド代表作品で、ショートリストにも選出され、これまで世界各国32の映画祭で、18部門受賞、40部門ノミネートしている話題作です。

アイスランドの自然、そして人間の心の機微も味わえる『ゴッドランド/GODLAND』の魅力をご紹介♪




ストーリー

LifTe北欧の暮らし アイスランドを舞台にした映画『ゴッドランド/GODLAND』の場面写真 ルーカスが大判カメラを持つ
物語の舞台は、デンマークの統治下に置かれていた19世紀後半のアイスランド。

若きデンマーク人の牧師ルーカスが、植民地アイスランドへ布教の旅に出る。

任務は、辺境の村に教会を建てること。しかしアイスランドの浜辺から馬に乗り、陸路ではるか遠い目的地をめざす旅は、想像を絶する厳しさだった。

デンマーク嫌いでアイスランド人の年老いたガイド、ラグナルとは対立し、さらに予期せぬアクシデントに見舞われたルーカスは、やがて狂気の淵に落ちていく。瀕死の状態で村にたどり着くが...

アイスランドの雄大な自然

LifTe北欧の暮らし アイスランドを舞台にした映画『ゴッドランド/GODLAND』の場面写真 氷河の前で座る犬
本作品の大きな特徴とも言えるのが、アイスランドの雄大な自然を余すこと無く描ききっていること。

どこまでも続いていそうな荒涼とした平野、轟音とともに流れ落ちる滝、マグマが噴き出す火山、そして氷河に閉ざされた湖。映画全編を通してアイスランドらしい風景が随所に登場します。

監督と脚本を手がけた"フリーヌル・パルマソン"は、撮影をおこなったアイスランド南東海岸部に実際住んでおり、ロケ地は彼が日頃訪れている場所だったそうです。

中には車で行くことができず撮影機材を馬だけで移動しなければならなかったこともあったそうですが、この過程があったからこそ、このアイスランドの風景をリアルに描けたとも語っています。

風景はもちろん、苔の柔らかさ、そして水の美しさも伝わってくるので是非注目していただきたいです。

通常の画面サイズじゃないから伝わる人物描写

LifTe北欧の暮らし アイスランドを舞台にした映画『ゴッドランド/GODLAND』の場面写真 ルーカス
現在の映画館だと画面サイズ比が横:縦の比率が16:9と言うのが通常ですが、本作品は4:3。つまり昔のTVや昔の映画サイズ。

実はこのサイズ、主人公ルーカスが使用している大判カメラのサイズと近いのです。

物語の鍵となるこのカメラを画面サイズで表現するという心憎い演出。

また、16:9ではなく、4:3のサイズにすることによって横幅がおさえられるため、画面中央に映し出されるものにより集中できます。

そのため、物語を通じて変化していく主人公を始めとした登場人物の表情、心の機微がより伝わる印象を持ちました。

命のはかなさ、それを包み込む自然の偉大さ

LifTe北欧の暮らし アイスランドを舞台にした映画『ゴッドランド/GODLAND』の場面写真 馬と少女
物語は心奪われるアイスランドの大自然を映しながら、こちらの予想もしない方向に進んでいきます。物語がどのような終焉を迎えるかは、ここでは語ることができませんが観終わって感じたのは、自然の偉大さでした。

動物も人間も命があり、とてもはかないものですが、自然はもっと長いスパンの時が流れているというか、すべてを包み込んでいく強さ、偉大さがあります。

普通に生活をしているとこういった部分に気づくのはなかなか難し位ですが、『ゴッドランド/GODLAND』を観ると、この感覚を強く感じることができました。


その他にも本作品では、当時のアイスランドがデンマークの統治下に置かれていた様子がうまく描かれる社会的要素や、物語がどう転んでいくかが読めないサスペンス性もあります。

『ゴッドランド/GODLAND』は、実にさまざまな要素があるため、一概にこんな作品ですとは言いがたいのです。

ただ、完成までに2年を要したという話通り、画角であったり、音楽の使い方、自然の描写など作品に対するこだわりをビシビシ感じることができました。

アイスランドを訪れた方に話を聞くと、大自然に圧倒されるということをよく聞きます。間違いなく『ゴッドランド/GODLAND』を観れば、その大自然を感じることができるはずです。

著名人やクリエイターからのコメントも続々!

死生観に変革を起こす神秘的な映像体験。
自分が人間であることを忘れないために、
人の姿を撮りつづけていたのかもしれない。

乙一(作家)


冬までに植民地アイスランドに教会を建てろ!そう命じられたデンマークの若き牧師の過酷な布教の旅。壮大で美しく、時折り見せる無垢なまでに悪意を放つアイスランドの大地。川、雪山、平原、砂漠、湿地、降り続く雨。デススト感がハンパない。人間を阻む大自然と信仰心との葛藤。そして、踏破した牧師を待つものは? 壊れていく牧師と移りゆきつつも威厳を放つ大自然との対比が素晴らしい。

小島秀夫(ゲームクリエイター)


宣教師は「異端」を歩く。
しかし過酷な自然の中では人間そのものが「異端」なのだ。
美しい連続写真のような映画だった。

佐藤健寿(写真家)


アイスランドでの撮影中、向き合うのは大自然と圧倒的な孤独だ。異国から来た牧師が旅の先に見たのは何だったのか?
反芻が止まない。

シバノジョシア(写真家)


繊細さは大胆さにつながり 優しさは残酷さにエネルギーを注ぎこむ
それが心 我々は心に憧れ 心に気を許すべきではない

名越康文(精神科医)


写真家として、大きなカメラ機材を馬で運び過酷な旅をする姿に感動した。
人にとって大切な事は何かを教えてくれる。

南佐和子(写真家)


脈打つように迫る物語と、息を呑む映像美、
残酷なまでに清らかな大地が語りかけてくる、、
不変の引力を持つ作品。

本木雅弘(役者)


アイスランドでの息を呑むほどの美しい景色の数々。
自然の強さ、恐ろしさを知るとともに、本当に恐ろしいのは人間なのではないかと気づかされた。

琉花(モデル・フォトグラファー)

※アイウエオ順

『ゴッドランド/GODLAND』は、3月30日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開となります。

『ゴッドランド/GODLAND』オフィシャルサイトはこちら

『ゴッドランド/GODLAND』予告編

スタッフ・キャスト

監督・脚本:フリーヌル・パルマソン 撮影監督:マリア・フォン・ハウスヴォルフ
出演:エリオット・クロセット・ホーヴ、イングヴァール・E・シーグルズソン、ヴィクトリア・カルメン・ゾンネ、ヤコブ・ローマンほか
原題:Vanskabte Land / Volaða Land / 英題:GODLAND / 2022年 / デンマーク、アイスランド、フランス、スウェーデン / デンマーク語、アイスランド語 / 1.33:1 / 5.1ch / 143分 /日本語字幕:古田由紀子 / 配給:セテラ・インターナショナル / 宣伝協力:竹田美智留 / 後援:駐日アイスランド大使館
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