来年4月13日(日)から10月13日(月)まで、大阪の舞洲(まいしま)で開催される「大阪・関西万博」。
161カ国・地域、そして9つの国際機関が参加を表明しており、現在急ピッチで各パビリオンが建設されています。
なかでも注目が、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイスランドの5カ国で建設が進む「北欧パビリオン」。
今回は、その北欧パビリオンでクリスマスツリーの点灯式があるということで取材をしてきました。
北欧5か国でつくりあげられる北欧パビリオン
今回は北欧パビリオンへの取材となるので、他の施設は撮影禁止。会場全体を囲む木製の大屋根(リング)はだいぶ完成に近い感じに見受けられました。
遠くから見ても存在感充分ですし、このリングのおかげで特別な雰囲気を感じます。
そしてこちらの写真が北欧パビリオンの外観、現在の様子です(2024年12月4日)。完成までは時間がかかりそうな雰囲気を感じましたが、担当者の話によると充分開催に間に合うとのこと。
サンタクロースが語るクリスマスと万博の共通点
今回は、この建設途中の北欧パビリオンの中で開催されるクリスマスツリーの点灯式イベント。
クリスマスツリーの点灯を行うのは、そう、フィンランドのラップランドからやってきたサンタクロース!
クリスマス前なので、トナカイとそりは休めて来てフィンエアーで日本に降り立ったサンタクロースは、集まったメディアの前でこのようにコメントをしました。
「今回クリスマス前に大阪に来ることができてとても嬉しく思っています。そして来年ここで万博が開催されることを楽しみにしています。私の仕事は世界各地に赴き、子どもたちにプレゼントをあげることです。プレゼントで多くの子どもたちが笑顔になってくれます。この万博も多くの子どもたちがやってきて多くの笑顔が生まれるはずです。そう考えるとクリスマスも万博の一部だと私は感じるのです」。
「そして世界中の子どもたちが、クリスマスの喜びと心の中に灯る光を楽しめることを願っています。この点灯式は単なるツリーの点灯ではなく、協力し合い、喜びや笑顔を広め、文化を超えた感動を共有することで、クリスマスの季節の魔法を表わすものです」。
タンヤ・ヤースケライネン駐日フィンランド大使
今回のイベントのために、万博会場の北欧パビリオンに駆けつけたタンヤ・ヤースケライネン駐日フィンランド大使からは、北欧パビリオンの意義と抱負が語られました。
「北欧の諸国は、似たような価値観や文化、歴史をもっていることもあり、協力しながらこれまで大きなイベント、小さなイベントを共に行ってきました。北欧パビリオンは、この協力の結晶と言えるべきものかもしれません」。
「フィンランドはサンタ、サウナ、そしてシス(※)という『3S』を持つ幸福な国です。これらが来年、万博を訪れるすべての人も楽しんでもらえること願っています」。
※厳しい状況で発揮されるしなやかな精神性、困難に立ち向かう勇敢さ、忍耐などを指す「フィンランド魂」を表すフィンランド語
フィンエアー日本支社長 サカリ・ロム
フィンランドと日本を結ぶエアライン"フィンエアー"の日本支社長サカリ・ロムさんも会場でコメントしました。
「フィンエアーは、1983年からサンタクロースのオフィシャルエアラインとなり、これまで40年以上この関係性を続けています。今年もサンタクロースをフィンエアーで日本にお連れできることができてとても嬉しく思っております」。
「来年2025年4月に、フィンエアーの大阪路線が就航して30周年を迎えます。その記念すべき年に開催される大阪万博において、北欧諸国のパートナー企業の一員として参加できることを本当に光栄に思っております。この北欧パビリオンは、フィンエアーが大切にしているサスティナビリティ、イノベーション、そしてコラボレーションの価値を共有できる特別な場だと考えています。私もこの北欧パビリオンの完成をとても楽しみにしています」。
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 国際局 参加調整部 審議役 岩倉真樹
そして、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 国際局 参加調整部 審議役 岩倉真樹さんからも挨拶がありました。
「大使からもお話があったように、このパビリオンは北欧の5カ国が一体となって準備を進めています。5カ国それぞれの文化、自然、そして食べ物など、さまざまなものがこのパビリオン、万博を通じて多くの方に伝わるように我々も全力で協力して参ります。本日フィンランドから来ていただいたサンタクロースが灯してくれたクリスマスツリーの灯りをみて、さらにやる気が沸いてきました。ぜひ来年の関西・大阪万博にご期待ください」。
サンタクロースの優し笑顔と、温かい言葉で終始イベントは和やかに進みました。
北欧パビリオンのコンセプトは「Nordic Circle(ノルディック・サークル)」。
このコンセプトには、人と人、人と自然の繋がりを大切に、大阪・関西万博を通して日本を始めとする世界各国とさらに良い未来を作っていきたいという北欧の想いを込めているそうです。
これからどのようにできあがっていくのか、編集部は引き続き北欧パビリオンに注目していきます!
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