ムーミン誕生80周年!7月16日より「トーベとムーミン展」開幕、未公開作品も公開へ

2025年は、ムーミンの小説が誕生して80周年という記念すべき年。このアニバーサリーイヤーを祝して、フィンランド・ヘルシンキ市立美術館(HAM)の協力のもと、「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」が開催されます。

展覧会は2025年7月16日(水)、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開幕。その後、約2年間にわたり全国を巡回予定です。

本展では、ムーミンの生みの親であり、画家・作家・イラストレーターとして活躍したトーベ・ヤンソン(1914-2001)の創作の軌跡をたどります。彼女が紡ぎ出したムーミンの世界がどのように生まれ、発展してきたのかを深く知ることができる、貴重な機会となるでしょう。




トーベ・ヤンソンの創作の世界を紐解く300点超の展示

LifTe北欧の暮らし フィンランド出身でムーミン産みの親であるアーティスト トーベ・ヤンソンにフォーカスした展覧会「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」で展示される自画像
本展では、トーベ・ヤンソンの初期の油絵、第二次世界大戦前後に描かれた風刺画、ムーミン小説・コミックスの原画やスケッチ、そして彼女が愛用した品々など、約300点を展示。

画家としてのトーベ、物語を紡ぐ作家としてのトーベ、その両方の側面をじっくり堪能できます。
LifTe北欧の暮らし フィンランド出身でムーミン産みの親であるアーティスト トーベ・ヤンソンにフォーカスした展覧会「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」で展示されるムーミンの原画
特に注目したいのは、ムーミンシリーズの原画やスケッチ。

キャラクターたちの繊細な表情や、ストーリーを形作る独特の筆致を間近で見ることで、トーベが描きたかったムーミンの世界観をより深く感じ取ることができます。

ムーミンのキャラクターたちは、どのように誕生し、どのような変遷を経て今の姿になったのか。そこには、トーベ自身の人生や社会情勢が色濃く反映されています。

ムーミンの物語の背景にある、トーベの想いを知ることで、今までとは違った視点でムーミンの世界を楽しめるはずです。

日本ではあまり知られていないトーベの壁画作品も紹介

LifTe北欧の暮らし フィンランド出身でムーミン産みの親であるアーティスト トーベ・ヤンソンにフォーカスした展覧会「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」で展示される壁画フェアリーテイル・パノラマ
本展では、これまで日本ではあまり紹介されることのなかった、トーベの壁画作品にも注目。

・フィンランド・コトカ市の保育園のために制作された約7メートルの壁画「フェアリーテイル・パノラマ」
・1955年にヘルシンキのアウロラ病院小児病棟のために制作された壁画スケッチ

「フェアリーテイル・パノラマ」は、ムーミンのキャラクターたちや幻想的な生き物が鮮やかに描かれた作品で、本展では映像を通じてその全貌を紹介します。

LifTe北欧の暮らし フィンランド出身でムーミン産みの親であるアーティスト トーベ・ヤンソンにフォーカスした展覧会「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」で展示されるアウロラ病院の壁画スケッチには、スナフキンやスニフ、スノークのおじょうさん、ムーミンママ、ムーミンパパの姿が
また、アウロラ病院の壁画スケッチには、スナフキンやスニフ、スノークのおじょうさん、ムーミンママ、ムーミンパパたちが階段を登る姿が描かれています。

この作品には、病院を訪れる子どもたちを少しでも元気づけたいというトーベの願いが込められています。彼女の優しさや、子どもたちに対する思いやりを感じ取ることができるでしょう。

本展のメインキュレーター:ヘリ・ハルニ氏の視点

本展のメインキュレーターを務めるのは、ヘリ・ハルニ氏。フィンランド・ヘルシンキ市立美術館(HAM)で長年にわたりキュレーターを務め、現代美術やデザインの分野で豊富な経験を持つ専門家です。

彼女はこれまで、フィンランドのアーティストやデザイナーの作品を国内外に広めることに尽力してきました。トーベ・ヤンソンの作品やムーミンの世界観にも深く精通し、研究と展示活動を続けてきた第一人者の一人です。

本展では、ハルニ氏の知識と情熱が反映され、トーベの創作活動をより深く知ることができる内容となっています。ムーミンを生み出した背景や、トーベ自身の人生にまで迫る本展は、単なるキャラクター展にとどまらない、より本質的な視点からムーミンの魅力を再発見できる機会となるでしょう。


トーベ・ヤンソンが描いた、温かく幻想的なムーミンの世界。その背景には、彼女の人生や時代の変化、そして深い芸術的探求がありました。

本展を通じて、ムーミンの物語を生み出したトーベの創作の軌跡をたどることで、彼女の表現の奥深さや想像力の豊かさを体感できるはずです。

ムーミンファンはもちろん、北欧の文化やアートに興味がある方にもおすすめの展覧会。

ぜひこの機会に、トーベ・ヤンソンが生み出したムーミンの世界へ足を踏み入れてみてください。

👉「トーベとムーミン展〜とっておきのものを探しに〜」オフィシャルサイトはこちら

「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」開催概要

LifTe北欧の暮らし フィンランド出身でムーミン産みの親であるアーティスト トーベ・ヤンソンにフォーカスした展覧会「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」のメインビジュアル
会期:2025年7月16日(水)~9月17日(水)
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
※開館時間・休館日については、決定次第、展覧会公式サイトで発表予定
主催:朝日新聞社
企画協力:ヘルシンキ市立美術館
後援:フィンランド大使館
協賛:NISSHA
協力:ライツ・アンド・ブランズ、S2、フィンエアー、フィンエアーカーゴ

巡回情報(予定)

2025年10月1日(水)~11月24日(月・振休):北海道立近代美術館
2026年2月7日(土)~4月12日(日):長野県立美術館
2026年4月~6月:名古屋・松坂屋美術館
※このほかに福岡や岩手などに巡回予定
※各会場の詳細情報は、詳細が決定次第、展覧会公式サイトで発表予定
※会場により、一部展示内容が異なる場合あり




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