スカーゲンと呼ばれる北欧伝統のオープンサンド。春を告げるスウェーデンのスイーツ「セムラ」に、ノルウェーの“甘じょっぱい”名物ブラウンチーズを添えたワッフル。
そんな心ときめく北欧の味が、この春、大阪で体験できるとしたら...?
2025年4月13日からスタートする大阪・関西万博。世界中のアイデアと文化が集まるこの祭典の中で、北欧5カ国(デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)が共同で展開する「北欧パビリオン」が、大きな注目を集めています。
その3階に広がるのが、空に近いテラスダイニング「The Nordic Food Bar」。
北欧の伝統と日本の感性が出会い、未来の“おいしい”が生まれる場所です。
サステナブルで美味しい、未来のダイニング空間
「The Nordic Food Bar」が目指すのは、“食品廃棄物ゼロ”の実現。サステナビリティを重視しながらも、温かく、ほっとする“おいしさ”を大切にした空間です。
フードメニュー監修を務めるのは、北欧と日本を繋ぐ実力派シェフ、フリーダ・ロンゲ(Frida Ronge)さん。そしてカフェメニューを手がけるのは、スウェーデン在住のパティシエ、ヴェントラ愛さん。
2人の女性が織りなすフードの世界は、まさに“北欧と日本の今”を味わう舞台。
北欧×日本の感性が光る、注目のメニューたち
北欧風オープンサンド – ミートボールのせ|Smørrebrød, meatballs, beetroot salad(税込1,600円)
デンマークの定番「スモーブロー」をアレンジ。ジューシーなミートボールとビーツのサラダが、北欧の家庭の味を感じさせてくれます。
北欧風オープンサンド – ゆず胡椒風味|Toast Skagen, yuzu kosho, vendace roe(税込1,900円)
スウェーデンの「トースト・スカーゲン」に、ピリッと効いた柚子胡椒がアクセント。和と洋の絶妙なハーモニー。
北欧風ワッフル – キャビア&サワークリーム | Nordic waffle, caviar, sour cream(税込1,600円~)
ノルウェーの伝統的なハート形ワッフルに、塩味のキャビアとまろやかなサワークリーム。大人も楽しめる北欧の軽食です。
北欧風サーモンマリネ – 味噌風味 | Gravlax, miso-hovmästar-sauce, potatoes(税込4,500円)
「グラブラックス」は、サーモンを塩と砂糖、ディルで2〜3日間じっくり漬け込む、北欧伝統のマリネ料理。
今回の一皿では、その繊細な味わいに味噌のコクをプラス。しっとりとしたサーモンに和の深みが加わり、北欧と日本の“発酵の知恵”が響き合う新しい前菜に仕上がっています。
カフェタイムは“北欧のおやつ文化”を体験
スウェーデンの「Fika(フィーカ)」文化を感じられるスイーツ&軽食もラインナップ。
セムラ|Semla(税込1,450円)
春を告げるスウェーデンのスイーツ。カルダモン香るふんわりパンに、アーモンドペーストとホイップクリームがたっぷり。
北欧風クッキー|Selection of Nordic cookies(税込200円~)
各国の伝統レシピをベースに焼き上げたクッキーたち。どこか懐かしくて、毎日でも食べたくなる味。
カレリアンパイ|Karjalanpiirakka(税込1,280円)
フィンランドの郷土料理。ライ麦の皮に優しいミルク粥を詰めた、素朴で滋味深い北欧の味。
北欧風ワッフル – ブラウンチーズ添え|Sweet waffle(税込1,100円)
甘じょっぱいノルウェーのブラウンチーズを添えたワッフル。クセになる味わいにハマる人、続出の予感。
ホットドック|Hot dog(税込800円)
シンプルだけど素材の味がしっかり引き立つ北欧スタイルのホットドック。ランチにも、軽食にも◎。
北欧のコーヒーでゆったりとした時間を
さらに注目したいのが、ノルウェー・オスロ発のロースタリーカフェ「Fuglen(フグレン)」のスペシャルティコーヒーが楽しめること。
1963年創業のフグレンは、北欧のコーヒーシーンを語るうえで欠かせない存在で、オスロ本店をはじめ、東京・渋谷や浅草にも展開している人気店です。
ここ「The Nordic Food Bar」では、そんなフグレンのこだわりの豆を使用したコーヒーを提供。北欧ならではの軽やかでクリーンな味わいは、スイーツとの相性も抜群です。食後の一杯に、ほっと心ほどける“北欧時間”を堪能できます。
また、使用されているコーヒー豆は、1階のショップスペースで購入可能。お気に入りの味を自宅でも楽しめるのはうれしいポイント。万博の記念に、おいしい北欧の余韻を持ち帰ってみてはいかがでしょうか?
料理を彩る2人のキーパーソン
フリーダ・ロンゲ(Frida Ronge)
スウェーデン出身のシェフ。ストックホルムのレストラン「TAK」のクリエイティブ・ヘッドシェフを務め、日本の食材や技法を積極的に取り入れた北欧ガストロノミーで国際的に高く評価されている存在。
彼女の料理は、“文化を超える美味しさ”を体現しています。
フリーダ・ロンゲさんのコメント
「北欧の食文化は、自然の恵みとシンプルな美味しさを大切にしています。大阪・関西万博で、北欧の日常の味を多くの方に楽しんでいただけることをとても楽しみにしています」。
ヴェントラ愛(Ai Ventura)
スウェーデン在住の料理家・菓子研究家。北欧の家庭料理やおやつ文化を日本語で紹介し、現地の暮らしの魅力を伝える活動を行っています。
今回のカフェメニューには、彼女ならではの“やさしさ”と“発見”が込められています。
ヴェントゥラ愛さんのコメント
「北欧のスイーツには、家族や友人と過ごす温かな時間への想いが込められています。そんな“北欧時間”を感じられるひとときを、このカフェで過ごしていただけたら嬉しいです」。
「The Nordic Food Bar」は、単なる食事処ではありません。そこには、北欧の思想、美意識、そして未来へのまなざしが詰まっています。
万博という非日常の中で、ふと立ち寄るルーフトップのテラス。心に残るひと皿と出会いながら、北欧と日本の“これからの暮らし”に、そっと想いを馳せてみませんか。
北欧パビリオンの詳細や最新情報は、公式ウェブサイトをご確認ください。
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