いよいよ4月13日(日)から開幕となる大阪・関西万博。
注目が集まっているのが北欧5カ国(デンマーク・フィンランド・アイスランド・ノルウェー・スウェーデン)が一体となって展開する「Nordic Pavilion(北欧パビリオン)」です。
一般公開に先駆けて、プレス向けの先行内覧会が実施され、LifTe編集部も一足先にその魅力を体感してきました!
北欧の価値観を「見て、感じて、つながる」体験へ
北欧パビリオンのテーマは「Nordic Perspectives - Seeking Coexistence for a Thriving Planet(共生から生まれる、よりよい地球の未来)」。
サステナビリティや福祉、教育、テクノロジーといった北欧諸国が世界に誇る分野を、来場者が「五感」で体験できるよう設計されています。
パビリオンは、自然素材をふんだんに使用したサステナブル建築が印象的。北欧デザインらしいミニマルな美しさと、未来に向けたメッセージが静かに、でも力強く語りかけてきます。
映像と音で、静かに深く “共生”を感じる空間
1階の展示ホールでは、ぐるりと360度を囲む大きなスクリーンが目に飛び込んできます。
スクリーンには、北欧の自然や日常の風景が、静かに、ゆっくりと映し出されます。
その映像とともに流れるのは、この展示のためだけに作られたオリジナル音楽。音と映像が合わさり、まるで自分が北欧の暮らしの中に入り込んだような、心が落ち着く体験が広がります。
このスクリーンには、なんと食べられなくなったお米から作られたライスペーパーが使われていて、素材選びからも北欧らしいやさしい目線が感じられます。
さらに、来場者の動きに反応するインタラクティブな展示や、北欧各国が実際に取り組む再生可能エネルギーや循環型経済(サーキュラーエコノミー)に関する紹介も展開。
「知る」というより、「感じて考える」ことを大切にした展示は、万博が初めてという人にも自然にメッセージが届く、やさしいつくりになっています。
北欧らしさをまとう――公式ユニフォームと空間デザイン
他にも北欧要素を感じる仕掛けはたくさんあります。
たとえばスタッフユニフォームを手がけたのは、マリメッコ(トップス・キャップ・バッグ)、H&M(パンツ)、VIBAe(シューズ)という北欧を代表するファッションブランドたち。
今回のマリメッコは、あえてブランドを象徴する大胆な柄ではなく、落ち着いたストライプやシンプルなデザインを採用。控えめながらも品のある佇まいで、北欧らしい「心地よさ」と「実用性」を感じさせます。
各アイテムは環境への配慮を前提にデザインされており、スタッフの姿そのものが北欧の価値観を体現しています。
さらに、Carl Hansen & Søn、HAYといったデンマークの代表的デザインブランドが空間演出に協力し、自然素材を活かしたインテリアが訪れる人々に“暮らしの美しさ”を静かに語りかけます。
おみやげにも、自分へのごほうびにも。北欧アイテムが勢揃い
北欧パビリオンの魅力を“持ち帰る”ことができるのが、館内に併設されたセレクトショップ「Nordic Shop」。
今年、最初の小説発表から80周年を迎えるムーミンのアイテムが充実しています。
その他にも3Fのカフェレストランで提供されるフグレンのコーヒーや、リサ・ラーソンのアートがあしらわれたワインも販売されています。
そして、各国のファッションブランドによるバッグやウェア、アクセサリー、さらには最新ガジェットやパフューム、レゴをはじめとする北欧発のブランドとのコラボアイテムも登場予定。
旅先で見つけた“とっておき”を探すようなワクワク感にあふれた空間。で、北欧パビリオンを訪れた際にはぜひ立ち寄りたい“もうひとつの見どころ”です。
北欧の“おいしい”にも注目
そしてもちろん、北欧の食文化も忘れてはいけません!
北欧パビリオン内のルーフトップレストラン「The Nordic Food Bar」では、北欧料理に和のエッセンスを加えたオリジナルメニューや、セムラやブラウンチーズをのせたワッフルなど、北欧らしいスイーツも楽しめます。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
「人と地球が、いっしょに豊かになれる未来ってどんなもの?」
そんな問いに、北欧らしくやさしく寄り添いながら、そっとヒントをくれるのがこの北欧パビリオン。
初めて万博に行く人でも、きっと自分の暮らしにちょっと持ち帰りたくなる“気づき”が見つかるはずです。
この春、北欧の空気を感じに、ぜひ足を運んでみてください。
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