2025年7月、いよいよ本格的に盛り上がる大阪・関西万博。
LifTe編集部は、以前に続き再び現地を訪問し、北欧パビリオンの【最新の様子】を取材してきました！
今回は、新たに始まった展示の追加、レストランでの新しいサービスの開始など、“バージョンアップした北欧パビリオン”の今を現地目線でたっぷりとお届けします。
これから訪れる方に役立つ会場での注意点はもちろん、見逃せない展示や体験、おすすめの周辺パビリオンまで、最新情報をぎゅっと詰め込んだレポートです！
西ゲートの現地レポと猛暑の注意点
※2025.7.31に入場・撮影
編集部が今回訪れたのは、7月31日（木）。
10時の入場予約をしていましたが、西ゲートに到着したのは10時30分ごろでした。
すでに入場予約の時間を過ぎていましたが、会場では時間ごとのレーンがきちんと分けられており、11時予約の列とは別に、10時・9時予約者用の入口も用意されていました。
今回は事前に顔認証登録を済ませていたため、列にほとんど並ぶことなくスムーズに入場できました。
スムーズに入場できたとはいえ、会場内は日陰が少なく、日傘はマストアイテム。
特に真夏の万博を快適に楽しむためには、“暑さ対策”をしっかりしておくことが何よりも大切です。
今回の万博滞在で活躍してくれたのが、スウェーデンブランド「innovator（イノベーター）」の日傘。
ワンタッチでスムーズに開閉できるため、屋内外の移動が多い万博会場では非常に便利でした。晴雨兼用なので、突然の雨にも安心。コンパクトに折りたためるのも嬉しいポイントです。
そのほか、暑さ対策として役立ったのがハンディファンやうちわ。
各パビリオンでの待機時間や、日差しの強い屋外では冷房が効いていない場所も多く、風を起こせるアイテムはとても重宝しました。
「これくらいで大丈夫」と油断せず、暑さに備えておくことで、より快適に一日を過ごすことができます。
👉晴雨兼用折りたたみ傘「イノベーター」を紹介した記事はこちら
いざ！北欧パビリオン『ノルディック・サークル』へ
いよいよお目当ての北欧パビリオン『ノルディック・サークル』へ！
ここでは、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランドの5カ国が共同出展し、「持続可能な未来」をテーマに多角的な展示を展開しています。
実は分かりづらい？北欧パビリオンの入口に注意！
北欧パビリオン「ノルディック・サークル」は人気のため、長蛇の列ができていました。
その列には多くの日傘が並び、遠目からではどこが入り口か非常に分かりづらいという声も。
じつは、入り口はひとつではなく3つに分かれています。
・正面に向かって左側の列：北欧5カ国による展示を体験できる「パビリオンの入口」
・中央の列：雑貨やグッズが並ぶ「ショップの入口」
・右側の列：屋上のテラスにある「レストランの入口」につながっています
どの列も並んでいると一見同じように見えますが、目的地によって入口が異なるため、「なんとなく並ぶ」前に、入口をよく確認してから列に加わるのがポイントです。
これは北欧パビリオンに限らず、他の人気パビリオンでも同様。「列は一本ではない」という意識を持っておくと、スムーズに会場を楽しむことができます。
音と映像が織りなす、静かで深い“共生”体験
1階の展示ホールでは、ぐるりと360度を囲む大きなスクリーンが目に飛び込んできます。
スクリーンには、北欧の自然や日常の風景が、静かに、ゆっくりと映し出されます。
その映像とともに流れるのは、この展示のためだけに作られたオリジナル音楽。音と映像が合わさり、まるで自分が北欧の暮らしの中に入り込んだような、心が落ち着く体験が広がります。
特筆すべきは、このスクリーンの素材。
廃棄予定だったお米を活用したライスペーパーでできており、素材選びにも北欧らしい持続可能性へのまなざしが込められています。
展示空間には、来場者の動きに反応するインタラクティブな演出も。
北欧各国が実践する再生可能エネルギーやサーキュラーエコノミー(循環型経済)への取り組みも紹介されており、「知識を得る」というより「体感して考える」ことを大切にした構成です。
北欧に詳しくない方でも、自然とメッセージが心に届くような設計が印象的でした。
レゴ®ブロックでつくった北欧パビリオンの建物にも注目！
出口付近で来場者を出迎えてくれるのは、なんとレゴ®ブロックで精巧に再現された北欧パビリオンのミニチュアモデル！
この作品は、京都大学レゴ同好会の学生たちによって制作されたもので、会場でもひときわ目を引く存在となっています。
外観の特徴的なアーチ型の屋根はもちろん、1Fの展示スペースから、2F、3Fのルーフトップレストランに至るまで、細部まで丁寧に再現されています。
内部を覗いてみると、天井に吊られた照明や家具の配置など、実際の北欧パビリオンを訪れた方なら思わず「ここ見た！」とうなずいてしまうようなポイントがたくさん。
世界にひとつだけのレゴ作品のため、触れることはできませんが、その緻密な作り込みは必見です。
ぜひ会場で、さまざまな角度からこの北欧パビリオンのミニチュアをじっくり眺めてみてください。
グルメも満喫！北欧の味を楽しめるフード＆ドリンク
展示を見終えて向かったのは屋上に設置されているルーフトップレストラン。
ここでは北欧の味を存分に楽しむことができます。
まずいただいたのは、ノルウェー産のブラウンチーズが贅沢にトッピングされたスイートワッフル。
独特のキャラメルのようなコクと塩気をもつブラウンチーズと、甘酸っぱいベリージャム、そしてふんわり軽やかなホイップの組み合わせが絶妙！
サクッと焼かれたワッフルの香ばしさと、北欧らしいやさしい味わいに、思わず笑顔がこぼれました。
北欧のカフェでブランチをしているような気分が味わえる一皿です。
続いては、アーモンドクリームがたっぷり詰まったセムラと、スウェーデンのクラフトビール醸造所「ブリュースキ」によるフルーツビール「ドリーム・スムージー」をいただきました。
セムラはふわふわのパン生地に、まろやかでコクのあるアーモンドクリーム、さらにふんわりホイップがたっぷり！
シンプルながら満足感のある甘さで、コーヒーとの相性も抜群です。
そしてラズベリー＆ブラックカラントが香る真っ赤なフルーツビール「ドリーム・スムージー」は、ジュースのようにフルーティーで飲みやすく、暑い日のリフレッシュにもぴったりの味わい。
手頃な値段でお腹をしっかり満たしたい方におすすめなのが、こちらのホットドッグ。
パリッとしたソーセージに、フライドオニオンとケチャップがたっぷりトッピングされていて、食べ応えも抜群です。
実はホットドッグは、北欧各国でも人気の定番フード。特にデンマークでは「ポルセ・ヴォーン(pølse vogn)」と呼ばれるホットドッグスタンドが街中にあり、地元の人たちも気軽に楽しんでいます。
提供までの時間が短く、展示の合間にサッと食べられるのも嬉しいポイント。ボリュームもあり、小腹を満たしたい時にはぴったりのメニューです。
ここ最近スタートしたのが、カクテルを1杯注文すると、もう1杯無料で楽しめるというお得な“ハッピー・ノルディック・アワー”企画。
14:00〜17:00の時間帯限定ですが、昼下がりのひとときをゆったりと楽しみたい方にぴったりのサービスです。
注目すべきは、提供されるカクテルに使われているリキュールやスピリッツが、すべて北欧産であるという点。
たとえば、フィンランド産のシーバックソーン（サジー）ブランデーを使った「Tyrnipontikka」や、フィンランド定番のハーブ系スピリッツ「アクアヴィット」のトニック割りなど、日本ではなかなか味わえないラインナップが揃っています。
昼間から北欧の香り漂うカクテルを2杯楽しめる、ちょっと贅沢で嬉しいこの企画。
館内散策の合間に立ち寄って、現地気分で一杯…なんて過ごし方もおすすめです。
レジ横では限定ピンバッジも販売中。スタッフの方がストラップに着けていたのを真似て、ついつい購入してしまいました。
ムーミンカートにも注目！
北欧パビリオンを楽しんだ後も、まだ見逃せないスポットがあります。
それがパビリオン近くに設置された可愛らしい「ムーミンカート」！
提供されているのは、アイスクリームやドリンク、北欧らしい焼き菓子やキャンディーなど。ムーミンのぬいぐるみも飾られていて、写真映えもばっちりです。
さらに、朝の時間帯には「シナモンロール＆コーヒー」のセットも用意されており、ちょっとした北欧式モーニングタイムを楽しむことも可能。
展示を見終えたあとや、少し早めに到着した日の朝ごはんにもぴったりです。
ムーミンファンはもちろん、北欧の甘いひとときを味わいたい方にもおすすめのスポットです！
スウェーデン代表が北欧パビリオンの魅力を語る
8月14日の22時から、ShibuyaCross-FMで、北欧館スウェーデン政府代表、セシリア・エクホルムさんが「GENTLE NIGHT」に出演！
大阪、関西万博北欧館の魅力、また「テクノロジー」「イノベーション」「SDG's」といった北欧ならでは三つのテーマについて語るそうなので、これから北欧パビリオンに行く方はもちろん、既に行った方も要チェック！
■放送日時：2025年8月14日（木）22時〜22時50分
👉ShibuyaCross-FM 公式サイトはこちら(視聴可能)
LifTe最新刊を読んでから行くとさらに北欧パビリオンが楽しめる！
雑誌『LiFTe 北欧の暮らし』の最新刊では、大阪・関西万博の北欧パビリオンを大特集！
各国の展示内容や注目のデザイン、現地スタッフの声など、見どころを事前に知ることができます。
読んでから訪れることで、パビリオンの背景やコンセプトをより深く理解でき、当日の体験が一層豊かに。
北欧ファンはもちろん、初めて訪れる方にとっても心強いガイドブックになる1冊です。
その他のパビリオンのお薦め：世界を巡る旅
万博会場には、北欧パビリオン以外にも多くの魅力的なパビリオンがあります。各国のパビリオンを巡ることで、世界の多様な文化や技術に触れることができ、知識や視野を広げることができます。
バルトパビリオン
ラトビアとリトアニアが共同で出展し、自然と人間、技術の調和をテーマにした「バルトパビリオン」。
展示では、バルトの豊かな自然や文化を体験でき、インタラクティブな「WALL OF THE FUTURE」などもあります。
また、バルトの森を象徴する愛らしいキャラクター「バラビちゃん」も登場し、リラックスした空間を提供しています。
イタリアパビリオン
イタリアパビリオンでは、芸術と科学の融合を象徴する見どころが満載。
重量感あるアトラス像は人類の叡智と責任を象徴し、2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪の聖火トーチ展示はイタリアの未来的デザイン精神を体現しています。
また、レオナルド・ダ・ヴィンチの500年前の手書きのメモもあり、ルネサンスの創造力と科学の礎を感じられる貴重な展示です。
伝統と革新が交差する空間で、イタリアの本質を五感で味わえます。
ドイツパビリオン
ドイツパビリオン「わ！ドイツ」は、「循環経済（サーキュラーエコノミー）」をテーマにしたサステナブルな体験空間。
癒し系キャラクター「サーキュラー」ちゃんと一緒にインタラクティブな展示を通じて素材がどのように再循環されるかを楽しく学べます。
ポーランドパビリオン
ポーランドパビリオンの外観は、木造の螺旋構造が印象的な建築で、ポーランドの創造性と日本の伝統工法(木組み)を融合したデザインが特徴です。
展示は、デジタル演出やプロジェクションで、ポーランドの歴史と未来を感じられる構成に。
心地よい木の香りに包まれながら、クラフトや音楽による癒しの時間が堪能できる、芸術的かつサステナブルな空間です。
シグネチャーパビリオン：null²（ぬるぬる）
メディアアーティスト落合陽一氏がプロデュースし、「いのちを磨く」をテーマに鏡とデジタルを融合した“動く建築”です。
まるで異世界に迷い込んだかのような唯一無二の体験──null²は、万博全体でも最も挑戦的で未来的なパビリオンです。
音楽x噴水で魅せるショー「水と空気のシンフォニー」
パビリオン以外にも、万博の見どころは色々あります。
こちらは、ウォータープラザで毎日開催される「水と空気のシンフォニー」。
約300基の噴水が軽やかなピアノメロディ（菅野よう子作曲）に合わせて踊る昼のショー。
11:00〜16:00の間、毎時0分から約5分間、開放的な天空と海に包まれた約8,800㎡のステージを舞台に繰り広げられます。
■実施日：会期中毎日 ■時間：11:00~、12:00~、13:00~、14:00~、15:00~、16:00~ 毎回約5分間※自由観覧（予約不要）
夜も楽しめるライトアップと幻想的な雰囲気
万博会場は夜になると、各パビリオンがライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気に包まれます。
北欧パビリオンも美しく照らし出され、光と建築が織りなす特別な景色が広がっていました。
夜の涼しい時間帯に訪れれば、混雑を避けながら、より静かで落ち着いた空間で展示をじっくり味わうことができます。
大阪・関西万博の北欧パビリオンは、映像や音、そして素材の工夫を通して、北欧の文化や価値観を静かに、丁寧に体感できる展示空間が広がっていました。
やさしくて、あたたかくて、でも確かな未来への視点が込められた体験です。
北欧だけでなく、世界各国のパビリオンを巡ることで、「これからの暮らし」や「持続可能な未来」について、自然と考えが深まっていくのも、この万博ならではの魅力。
そして万博全体を楽しむうえで大切なのが、暑さ対策などの事前準備。
真夏の会場では帽子や日傘、水分補給が欠かせません。しっかり備えて、快適に楽しんでください。
2025年の今しか出会えない、世界との特別な時間。
ぜひあなた自身の感性で、そのひとときを味わってみてください。
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