東京・南麻布にある駐日フィンランド大使館にて、フィンランドを代表するライフスタイルブランド「IITTALA(イッタラ)」のメディア向け特別イベントが開催されました。
1881年の創業以来、フィンランドのデザイン哲学を体現してきたイッタラ。
今回のイベントは、ブランドを象徴する名作「アアルトベース」の誕生90周年を記念したもので、2026年を彩る新コレクションや限定アイテムが初披露される特別な機会となりました。
会場では、長い歴史の中で受け継がれてきたクラフトマンシップやデザイン思想に触れられる展示が並びました。
フィンランド文化や美意識を感じられる空間の中で、来場者はブランドの歩みと新たな挑戦を体感しました。

関係者が語るフィンランド文化とイッタラのデザイン
イベントでは、フィンランドの文化とデザインを軸に、各登壇者がそれぞれの視点からブランドや製品への想いを語りました。

駐日フィンランド大使のタンヤ・ヤースケライネン氏は、フィンランド文化の豊かさと、それを体現する存在としてのイッタラについて紹介。
日常の中に根付くデザインの価値や、フィンランドならではの美意識について触れ、文化とプロダクトの深い結びつきを語りました。

フィスカースジャパン株式会社 ジェネラルマネージャーのペッカ・サルミ氏は、自身もアアルトベースの愛用者であり、毎年1点ずつ購入してコレクションしていることを明かしました。
そのうえで、日々の暮らしに寄り添うプロダクトの重要性について語り、アアルトベースは単なる器ではなく、「長く使い続けることで価値が増していく存在」であると、その魅力を伝えました。

イッタラ クリエイティブディレクターのヤンニ・ヴェプサライネン氏は、イッタラの新時代の方向性について言及。
「大胆で実験的、そして未来志向の創造的な世界」を掲げ、ブランドのデザインの伝統とフィンランドの起源を、職人技・イノベーション・文化的コラボレーションを通じて再解釈していく姿勢を語りました。
さらに、「アアルトの精神は記憶ではなく脈動である」とし、デザインとは変化し、つながり、遊びながら生き続けるものだという考えを示しました。

フィスカースジャパン株式会社 マーチャンダイジングマネージャーの椎名エミリー氏は、今後の商品展開について説明。
これからのラインアップや提案を通じて、ブランドの世界観をさらに広げていく展望を示しました。
全体を通して、フィンランド文化、デザインの継承と革新、そして未来への挑戦が印象的に語られるイベントとなりました。
フィンランドのクラフトが生む、すべてが一点ものの「Aalto Bubble Vase」

会場で大きな注目を集めていたのが、新たに発表された「Aalto Bubble Vase」です。
アアルトベースの有機的なフォルムはそのままに、ガラス内部に閉じ込められた気泡が唯一無二の表情を生み出す特別なシリーズ。
職人の手仕事によって生み出されるため、ひとつとして同じものが存在しないのが魅力です。
光を受けるたびに表情を変える繊細なガラスの質感は、アアルトベースの新たな可能性を感じさせる仕上がり。
伝統的な造形美と現代的なアプローチが共存した、90周年にふさわしいコレクションといえます。
【商品情報】

アルヴァ・アアルト コレクション ベース バブル クリア
■サイズ:120mm/160mm/201mm
■価格:33,000円/46,200円/41,800円(全て税込)
■原産国:フィンランド
■素材:無鉛ガラス
■カラー:バブル クリア
■発売日:2026年3月4日(水)予定
■取扱店舗:イッタラ ストア、イッタラ公式オンラインストア、卸売取扱店
※Artek Tokyo Storeにて8月~10月までアルヴァ・アアルト コレクション ベース バブル クリア含むフェアを開催予定
世界6都市の表情をまとうアニバーサリーコレクション「Aalto City Vase」

続いて紹介されたのは、90周年を記念した限定コレクション「Aalto City Vase」。
ヘルシンキ、東京、アムステルダム、コペンハーゲン、ベルリン、ニューヨークなど、世界の都市をテーマに、それぞれの個性をカラーと質感で表現したシリーズです。
フィンランドで制作されるベース本体に加え、アニバーサリーイヤー限定のラスター仕上げが施され、角度や光によって異なる表情を見せるのも特徴。
都市ごとの空気感やリズムがガラスに映し出され、インテリアとしても高い存在感を放ちます。
【商品情報】

アルヴァ・アアルト コレクション Tokyo ベース 160mm ラスターライラック
静けさの中に凛とした強さを感じさせるライラックカラーは、伝統と未来が共存する東京の繊細なバランスを映し出しています。
桜を思わせるやわらかな色合いから、ネオンがきらめく夜の街へ——自然とテクノロジーが共存する都市の表情を、一つの色で表現したかのよう。
東京エディションは、その対比が生み出す美しさに着目し、やわらかさと洗練、静けさと躍動感が同居するデザインに仕上げられています。
都市のリズムに寄り添いながら、空間に静かな存在感をもたらします。
■サイズ:160mm
■価格:79,200円(税込)
■原産国:フィンランド
■素材:無鉛ガラス
■カラー:日本国内ではTokyo ベース ラスターライラックのみ展開
■発売日:2026年8月5日(水)
■取扱店舗:イッタラ アトレ恵比寿、イッタラ 玉川髙島屋S・C、イッタラ 伊勢丹本店、イッタラ 日本橋高島屋、イッタラ 銀座三越店、イッタラ 日本橋三越本店、イッタラ 東武池袋店、他東京以外のイッタラ ストアではお取り寄せ可能
※CAFE AALTO 新丸ビルにて数量限定で販売予定
※2026年9月2日(水)からはイッタラ公式オンラインストアおよびscopeオンラインショップにて数量限定で販売予定

Helsinki|ラスターグレー〈写真左〉
ヘルシンキエディションのデザインが大切にしているのは、シンプルさと自然、そして光。
ライトグレーのトーンは、北欧の静けさと、首都ヘルシンキに流れる移ろう空気感を映し出しています。
海に立ち込める霧や、冬のやわらかな空を思わせる色合いは、フィンランドのミニマリズムが持つ静かな強さを感じさせます。
控えめでありながら調和があり、時代を超えて美しくあり続ける——それはまさに「故郷」を象徴するような色。
暮らしの中に自然と溶け込み、穏やかな存在感を放ちます。
Amsterdam|ラスターダークグレー〈写真右〉
洗練されながらも自然体のダークグレーは、アムステルダムの現代的な品格を映し出すカラーです。
運河沿いに並ぶ建築や鋳鉄の橋、そして北海から届く陰影ある光を思わせる色合いが、静かなエレガンスを生み出します。
歴史を大切にしながらも前へ進み続ける——そんな都市の姿を映したようなトーン。
控えめで人間的なスケール感を持ち、落ち着きと現代性が心地よく共存しています。

Copenhagen|ラスターリオブラウン〈写真左〉
温かく親しみやすいリオブラウンは、木材の風合いや夕暮れに染まる屋根、カフェの灯りに包まれたコペンハーゲンの街並みを思わせるカラーです。
人と人とのつながりや、丁寧なクラフトの精神を象徴するような色合いは、自然素材への愛着や、心地よい暮らしを大切にする価値観を映し出しています。
手に取りたくなる親しみやすさと、住まいに自然と馴染むデザイン。
日常に寄り添う美しさを大切にする、都市の空気感が表現されています。
Berlin|ラスターウルトラマリンブルー〈写真右〉
ベルリンは、歴史と創造性が交差するコントラストに満ちた都市です。
困難を乗り越えるレジリエンス(回復力)を原動力に、常に新しいカルチャーや革新を生み出してきました。
ウルトラマリンブルーは、そんな大胆で進化を続ける都市の個性を映し出すカラーです。
深みのある青が持つモダンな存在感は、創造的な鼓動と自己再創造のエネルギーを象徴するもの。
アアルトの有機的なフォルムと同じように、ベルリンの美しさは流動的であり、決してとどまることなく未来へと向かい続けています。

New York|ラスタークリア
大胆で開かれた印象を持つクリアカラーは、可能性に満ちた都市・ニューヨークの本質を象徴しています。
透明でありながら力強いその表情は、ガラス張りの高層ビルや夜明けの光、幾層にも重なる都市の物語を映し出すよう。
ラスター仕上げが生み出す輝きが、絶えず動き続ける都市のエネルギーを感じさせます。
変化を恐れず、常に新しい未来へと進み続ける——そんなニューヨークのリズムが、軽やかに表現されたコレクションです。
1936年の誕生以来、時代を超えて愛され続けてきたイッタラのアアルトベース。
90周年という節目を迎えた今回のコレクションは、フィンランドのクラフトマンシップとデザイン哲学を受け継ぎながらも、世界各都市の個性や現代の感性を映し出す、新たな表現へと広がりを見せています。
一つひとつのベースに込められた物語は、空間の中で静かに存在感を放ち、暮らしに豊かな余韻をもたらしてくれるはず。
未来へと進み続けるイッタラの挑戦とともに、アアルトベースはこれからも時代を超えて、私たちの日常に寄り添い続けていきそうです。
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