「ピクニック」「ペットが家に戻ってきた時」「洗車」「飲み物を飲む時」「ちょっとした部屋の飾り付け」。こう並べると様々なシーンですが、共通で使えるものがあります。
北欧好きの方であれば、もう分かっているかもしれませんが、そう「スポンジワイプ」です。スポンジワイプは、日本では多くの方がふきんとしての使い方がメインだと思われていますが、北欧では様々な使い方をされています。
今回お届けするインタビューは、東京ビッグサイトで開催された「インテリア ライフスタイル」で来日したフィンランドMORE JOYの代表でもあり、デザイナーでもあるSusanna Myllymäkiさん。
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|幼い頃の決意
ーMORE JOYを立ち上げたのはいつ頃ですか?
およそ20年前に立ち上げをしました。
ーMORE JOYを立ち上げる前は何をされていたのでしょうか?
テキスタルデザインを含むデザインの勉強をしていました。つまり学生で、卒業してからすぐMore Joyを立ち上げました。
ー卒業してからすぐというのは随分勇気がいることだと思いますが
そうですね。ただ私は4歳の時から祖父や祖母にずっと「デザイン関係の会社を起こす」と宣言していたんです(笑)。
ー4歳から!では、卒業をしてMORE JOYを始めた当初から、今のような成功を収めるビジョンも明確に持っていたのでしょうか?
そんなことはないですね。最初は本当に大変で、祖父や祖母の仕事を手伝ったり、週末にはヘルシンキのマーケットに自分でデザインをし、プリントした商品を持って行って手売りをしながら、仕事の様々な側面を学んでいきました。
そういえば、その頃から日本人の観光客をヘルシンキで見かけていましたね。
ーMORE JOYさんのもはや顔とも言われているスポンジワイプはいつ頃から手がけているのでしょうか?
8年前から始めてるんですが、その頃から夫が大工の仕事を辞めて手伝ってくれるようになったんです。
ー旦那様がですか?
そう、夫は会社の経理・財務を見てくれて、私がデザイン製品を作る。そんな形で今More Joyは動いているのです。今ではこのスポンジワイプが1日10,000枚製造できるようになりました。
ーMORE JOYが展開しているマーケットはどこになりますか?
北欧を含めたヨーロッパ20カ国、アメリカ、そして最近は韓国も展開を始めました。
MORE JOYを始めた20年前を振り返ると、今自分が置かれている状況が本当に信じられないくらいです。
|自分の根幹を信じる
ー20年続けてこられた秘訣みたいなものはあるのでしょうか?
やっぱり、小さい頃から自分の好きな事を突き進めてきて、今関わっている仕事も本当に自分の好きな事を具現化しているので、自分の根幹にあるものを信じて進んできてる事がこの結果につながっているのだと思います。
そして、海外に出た時に様々なデザインプロダクツやアートにも触れますが、私たちが作るものは、どのマーケットにも柔軟に合うとも思っています。
ーデザインは全てSusannaさんが手がけられているんですよね?
そうです、現在20か国以上で販売を行っていますが、できるだけそこの国に合わせたデザインを心がけるようにしています。私の感性もそうなのですが、そこのマーケットの声もダイレクトに聞いて反映をしています。
ちなみに日本に来た時に考えたデザインはお寿司や波をあしらったものを考えました。
ーデザインをする時のインスピレーションみたいなものはあるのでしょうか?
これは、突然浮かび上がってくるんです。自分でもいつ浮かび上がってくるかわからないので、出かける時はもちろん、運転中でも常にスケッチブックは片時も離さず持っていて、アイディアが浮かんだらすぐ描き留めるようにしているんです。
時には夢の中でもデザインしている時もあります(笑)。
ーということは、本当に寝ても覚めてもデザインを考えている感じですね
ええ、ある時の休暇で島に行ったのですが、あらかじめ夫に「ペンとスケッチブックを置いていきなさい」と言われて、渋々従ったのですが、2日間でギブアップしてペンとスケッチブックを買いに行ってしまいました(笑)。
ー日本のマーケットはどう感じていますか?
最初日本の方々は白黒のスタイリッシュなデザインを好むと思っていたのですが、実際に日本に来て直接反応を見てみると、全く違うことがわかりました。日本の方々は本当にカラフルなデザインを好んでいたので、そういった彩が豊かなデザインを中心に展開をしています。これからはこのようなクリスマスカラーのものがぴったりですね。
|日常使いとして無限の楽しみがあるスポンジワイプ
ーSusannaさんのオススメのスポンジワイプの使い方を教えてください
まず言えるのは、毎日の日常使いでどんどん使って欲しいですね。私の場合は犬が外から帰ってきた時にスポンジワイプで拭いたりします。他にもキッチンでふきんとしても使いますし、洗車をする時に使ったりもします。
北欧の方々は、たいていがそれぞれのシーン専用のスポンジワイプを持っています。私があげた先ほどの使うシーンもそれぞれ専用のスポンジワイプを使用しているんです。
ーなるほど、一つのスポンジワイプを様々なシーンで使うということではなくて、シーン毎に異なるスポンジワイプを用意するんですね
そういうことです。もちろんデザインとして額縁に入れて飾るということもできますし、使う方々のアイディアで本当に様々なことに取り入れることができるのがスポンジワイプの魅力だと私は思っています。
ーSusannaさんにとって「豊かな暮らし」とはなんでしょうか?
静寂と喧騒を感じられることが私にとっての豊かな暮らしです。
フィンランドの夏、湖に囲まれたコテージにいると本当の意味の「静寂」を感じることができます。一方で、この東京のように海外の主要都市を訪れると活気のある「喧騒」を感じることができます。
私はデザインのインスピレーションがフィンランドの「自然」が生み出してくれることが多いのですが、それはこのような「喧騒」を感じるから、より「自然」が際立ち、アイディアになって生まれてくるのだと感じています。
【インタビューを終えて】
|自分の生き方を信じる
Susannaさんは幼い頃から自分の行く道を信じていました。今回インタビューをして感じたのは彼女のポジティブな笑顔。MORE JOYを立ち上げた当初はもちろん、今までに様々な辛い思いをしているとは思いますが、自分の根幹を信じているから「すべて繋がっていく」という強い想いが彼女を今のステージにまで来させてきたのだと思います。
MORE JOYの製品を見ていると、どれも優しさがあり、そして色のパワーもあり、まさにSusannaさんそのものと言えます。MORE JOYのスポンジワイプを使えばSusannaさんのように前向きに、そして少し自分を信じられるようになるのではないかと思えました。
MORE JOYのスポンジワイプで、皆さんも生活に彩を加えてみませんか?
MORE JOY
http://morejoy.fi/
MORE JOYに関する問い合わせ
セモリナ(企画プロモーションエージェント)
https://semorina.com/
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