ヘルシンキ最新スポットAMOS REX! 最初の展示は日本のチームラボ!

LifTe 北欧の暮らし AMOS REX ランドスケープ 外観
ヘルシンキにはマーケット、図書館、美術館、博物館、ヴィンテージショップなど観光スポットが多く存在しています。その多くが日常の生活にしっかり溶け込んでいるのが、ヘルシンキの素晴らしいところ。
LifTe 北欧の暮らし AMOS REX 建設中

今回、新しい市民の生活の拠り所に、そして多くの観光客に注目を浴びそうなのが、雑誌「LifTe〜北欧の暮らし〜 Vol.1」でも紹介した「AMOS REX(アモスレックス)」。実際に取材したのは3月で、当時はまだ建設中でしたが、満を持して2018年8月30日にオープンしました。

|新しいスタイルの美術館「AMOS REX」

LifTe 北欧の暮らし AMOS REX 憩いの場

AMOS REXは、映画館Bio Rex(ビオ レックス)と1936年築のLasipalatsi(ガラスの宮殿)、ラシパラツィ広場、その地下の新設された展示スペースからなり、レトロな雰囲気を持つ映画館Bio RexとLasipalatsi、そして新設される近代的な展示スペースとの融合は、フィンランドデザインを体現する美術館です。

外観は独創的でありながら、緩やかな湾曲が優しい雰囲気を与えてくれます。早くもヘルシンキで話題のスポットとなっており、多くの市民、観光客が地面に座ったり、斬新な外観を写真に収めたり、思い思いの時間を過ごせる場所となっています。

|地下の展示スペースはさらに圧巻

LifTe 北欧の暮らし AMOS REX 内観地下に新設される展示スペースは、ヘルシンキに拠点を置く建築家とデザイナーのグループ「JKMM Architects」によるもので、大きなドーム型の天窓の構造は、柱を一本も使わない手法で構築されています。

|オープニング企画展は、「チームラボ」!

LifTe 北欧の暮らし AMOS REX チームラボ

オープニング展は、なんと日本を代表するデジタルアート集団の「チームラボ」。今回は「Massless」というテーマで新作を含む5作品が展示されています。「Massless」とは質量ゼロという意味。チームラボのプレスリリースではこのような説明がされています。

人間の表現は、デジタルによって物質から解放されました。つまり、表現の存在が物質との不可逆の結合から自由になり、それによって質量も消え去ったのです。物質的な制限から解放された表現は、作品と空間の体験をも「Massless」にします。

つまり、今回展示されている作品を通じて、物質的な制約を受けない世界を体験できる世界観になっているそうです。

|めくるめくチームラボの世界観

AMOS REXの大展示室は湾曲した天井となっています。天井には大きな天窓が設置されていますが、そこに向かって水が流れていくという、重力の概念を壊してくれる作品、水と森の国とも言われるフィンランドらしい素晴らしい作品。

「Vortex of Light Particles」


その他にもチームラボの代表作と言っても過言ではない生態系を表現した「Graffiti Nature: Lost, Immersed and Reborn」
。四方と下方が全て映像に囲われたデジタルインスタレーションになっている「Crows are Chased and the Chasing Crows are Destined to be Chased as well, Transcending Space」は、めくるめく展開によって、自身が世界観に没入してしまうこと間違いなし。「Black Waves」は波を作り出し自然と自身が一体化される感覚を味わえる空間。「Enso」は禅における書画のひとつ「円相」(円形を一筆で描いたもの)を空間に一筆(空書)で描いています。

「Crows are Chased and the Chasing Crows are Destined to be Chased as well, Transcending Space」


フィンランドデザインは引き算のデザインと言われており、よりシンプルに機能的にという概念があります。そんなフィンランドに相応しいチームラボの作品は、多くの人々を魅了することでしょう。AMOS REXは今後も世界の素晴らしい作品を企画展示するとのこと。ヘルシンキの最新スポット要注目です!

AMOS REX オフィシャルサイト

|冬のラシパラツィ広場


オープンしてから初めての冬をむかえた広場の様子を見に行ってみました。

訪れたのは平日の午前中ということで人もまばらだったので、雪に覆われた斜面を伴った広場は、まさに静寂を感じましたが、休日は広場の斜面で雪遊びをする人もいるそうで、ヘルシンキの新しい人々の憩いの場所として冬の季節にも親しまれているようです。

こちらは夜の広場。雪による光の反射もありとても明るく幻想的な印象を受けました。

|アクセス

会期: 2018年8月30日(木)~2019年1月6日(日)
※上記はチームラボオープニング展の会期となります
開館時間:11:00〜18:00(月・金)
11:00〜20:00(水・木)
11:00〜17:00(土・日)
※火曜日は休館
入場料: 30歳以上 EUR 18、19~29歳・学生 EUR 5、18歳以下 無料
住所: Mannerheimintie 22-24, FI-00100 Helsinki, Finland




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