ギフトにも!年末年始は本で北欧にどっぷりハマろう!

今年の年末年始は、カレンダーに恵まれていて、長期休暇になる方も多いのではないでしょうか?年末年始は、実家への帰省や初詣など、やることも多い季節ではありますが、ゆっくり時間を作って、読書をするというのもオススメです。そこで、今回はLifTe編集部オススメの北欧に関する本を一挙にご紹介!年末年始に読むも良し、クリスマスギフトでプレゼントするも良しのラインナップですよ〜♪



|🇸🇪幼児への読み聞かせにピッタリ!『うっかりおじさん』

LifTe 北欧の暮らし うっかりおじさん
こちらは、スウェーデンの絵本作家エマ・ヴィルケが手がけた絵本。主人公のうっかりおじさんが出かける準備をするために、「○○みなかったかい?」とこちらがわに語りかけてきて、それを差し出すという会話形式で進む作品で、変なものを渡したり掛け合いが軽妙でクスッとなります。特に小さいお子様への読み聞かせにはピッタリで、僕の娘(3歳)はこの本が大のお気に入り。ポイントは、ちょっと大げさすぎるくらいに読んであげること。特にハエが出てくるシーンでは、本をハエに見立てて揺らして、子供の目の前に本を近づけると子供は大爆笑。クリスマスギフトとしても最適な絵本です。

スウェーデンの優れた絵本に贈られるエルサ・ベスコフ賞も受賞しています。

Emma Virke (原著), エマ ヴィルケ (著), きただい えりこ (翻訳) 朔北社 2019/9/1

|🇫🇮フィンランド教育を下支えする公共図書館の最前線!『フィンランド公共図書館:躍進の秘密』

LifTe 北欧の暮らし フィンランド公共図書館
フィンランドの公共図書館「OODI」が、今年世界でもっとも優れた公共図書館に選出された事は、以前LifTeでもご紹介しました。それ以外にもフィンランドには特色溢れる公共図書館が多くあります。学力が高いと言われるフィンランドの下支えをしているのが、この公共図書館の質の高さだともよく言われます。本著は、今まで各国の公共図書館を紹介してきた著者が、フィンランド各地にある公共図書館を紹介します。我々が持つ図書館のイメージを軽く飛び越えてくれる様々なサービスは目から鱗状態です。これを読んだら、必ずあなたはフィンランドの図書館を見に行きたくなるはずです。

吉田 右子 (著), 小泉 公乃 (著), 坂田 ヘントネン亜希 (著) 新評論 2019/11/14

|🇸🇪リアルに分かる スウェーデンの子育て状況!『スウェーデンの保育園に待機児童はいない』

LifTe 北欧の暮らし スウェーデンの保育園に待機児童はいない
子育てに関しても北欧諸国は、日本から注目されていて、多くの書籍が出版されています。本著は、日本人の筆者がスウェーデンに移住することになり、スウェーデンで体験したリアルな子育てが書かれています。日本と全く違う保育事情に戸惑いながらも適応していく様子がとてもリアルに書かれています。子育てにまつわる、医療、移住(引越し含む)などの生活全般の話も、分かりやすく書かれているので、実際に生活すると遭遇するシーンが目に浮かびます。本著の優れているところは、全てにおいてスウェーデンの生活事情を褒め称えるわけではなく、この点は日本の方が良かったと比較があるところ。観光などでは気付けないスウェーデンの姿が浮かんでくる良著です。

|🇫🇮🇸🇪🇩🇰🇳🇴🇮🇸映画から北欧を知れる、理解する!『映画のなかの「北欧」:その虚像と現実』

LifTe 北欧の暮らし 映画のなかの「北欧」

今まで、様々な北欧映画が日本で上映されてきました。ここ最近でも尖った作品、心温まる作品、可愛らしい作品など、バラエティ豊かな作品が上映されています。本著は、なんと60本以上の北欧に関係する作品を紹介しています。面白いのは、作品の出来などを論評するものではなく、紹介した作品が生まれた歴史的背景や、社会事情、そして現状が事細かく書かれているところ。作品を観たあとであれば、よりその作品、そしてその国が理解できます。オススメは気になった作品や、本著独特の「キーワード」から気になったものを読んでみること。例えばLifTeでもご紹介した、アイスランド映画『たちあがる女』のキーワードは、"アイスランド""ジェンダー""アルミニウム精錬工場""環境破壊""ウクライナ""海外養子"。まさに『たちあがる女』の象徴的なキーワードが選ばれています。そして各作品紹介の最後に「さらに興味のある人に」という欄があり、ここでは紹介した作品に関連する違う作品などが紹介されていて、より深く学べるきっかけも与えてくれます。とても読み応えがある本ですが、北欧各国の歴史、そして現代を理解することができるのを手助けしてくれるでしょう。

村井 誠人 (著), 大島 美穂 (著), 佐藤 睦朗 (著), 吉武 信彦 (著) 小鳥遊書房 2019/11/29

|【番外編】🇮🇸🇯🇵ひたむきな主人公に元気をもらう!『ブレードガール』

LifTe 北欧の暮らし チームオズール ブレードガール
最後は番外編。舞台は日本、骨肉腫で片足を失った女子高生の主人公が、競技用義足・ブレードとの出会いにより、走る楽しさに目覚めていくストーリー。主人公が前を向いていく過程、そして進んでいく姿に元気を貰える作品です。本著の大きなキーワードになるのが"競技用の義足(ブレード)"。以前LifTeでもご紹介した、アイスランドの ÖSSUR(オズール)社は、義肢装具で世界2番目に大きなグローバル企業。スポーツ用足部でもよく知られ、数多くの義足トップアスリートにも使用されています。本著でÖSSURのブレードが出てくるわけではないですが、一人の競技者に対していかに多くの人々が支えているかは、とてもよく分かります。こちらのポスターは、著者の重松成美さんが、ÖSSURのために特別に書き下ろしたポスターで、主人公の他、チームÖSSURに所属している中西麻耶選手と、井谷俊介選手が描かれています。2020年東京パラリンピックの前に読んでおくと、より大会を楽しめるはずです。




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