フィンランド映画『オリ・マキの人生で最も幸せな日』が、1月17日(金)より新宿武蔵野館ほか全国で順次公開されます!本作品は、フィンランド中を優しい涙と暖かい笑顔で包んだ実話。
|カンヌ国際映画祭他、世界中の映画祭で絶賛!
往年のヌーヴェルヴァーグを思わせる60年代の空気を再現するべく、モノクロ16㎜フィルムで実在のボクサーの人間味あふれるエピソードを瑞々しく描き出した本作。60年代の恋人たちを写した写真集のような映像美が絶賛を受け、第69回カンヌ映画祭ある視点部門で見事グランプリを受賞。フィンランドのアカデミー賞では最多10部門にノミネート、米国アカデミー賞外国語映画賞のフィンランド代表にも選出されました。
|ストーリー
1962年、夏。田舎町のパン屋の息子でアマチュアボクサーのオリ・マキは、フィンランドで初めて開催されるボクシングの世界タイトル戦に向け減量トレーニング中。そんなある日、友人の結婚式に参列したオリは、女友達のライヤと一日を一緒に過ごし、彼女に恋をしてしまう。
世界戦を目前に控えたある日、ヘルシンキのマネージャーの家にライヤを同伴して現れたオリを見て驚いたマネージャー夫妻だったが、急遽、子供を部屋から追い出し、そこで二人を寝起きさせることに…。
オリがエントリーするフェザー級は、57kgまで体重を落とさなければならないが、未だ60kgを裕に超え、厳しい減量が必須の時期。しかし、オリの周りには人が群がり、スポンサーとの食事会などで減量はままならない。マネージャーに命じられるまま、プロモーション活動として、記録映画の撮影や、女性モデルとの広告写真の撮影で「挑戦者」を演ずるオリ。オリにはそのすべてが煩わしい。
アメリカ人チャンピオンがフィンランドに到着し、共同記者会見が開かれるが、オリはそこでも闘志を表に出さず、冷めた受け答えに終始してしまう。そしてしばらくオリに付き添っていたライヤが田舎に帰ると、ついにはトレーニングをエスケープ。何とか彼女との結婚の約束を取り付け、ヘルシンキに戻って来たオリは、ギリギリで計量をパスし世界タイトル戦の日を迎えるが…。最愛のライヤが見守るなか、オリにとっての「人生で最も幸せな日」の結末とは?
|キャストにも注目!
主人公のオリ・マキ役には、昨年日本で公開され話題となった『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』に出演したヤルコ・ラハティ。ヒロインのライヤに扮したのは、歌手としても活躍するオーナ・アイロラ。そしてマネージャー役は、こちらも昨年大きな話題となった『ボーダー 二つの世界』に出演したエーロ・ミロノフが演じています。北欧映画シーンを牽引している彼らの演技にも注目です。
※『ボーダー 二つの世界』を紹介した記事はこちら
|オリ・マキ本人が出演するという粋な演出!
ヌーヴェルヴァーグで、ジャン・リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーが取り上げたのは、美化されることない、飾らない日常でした。本作品でも、オリ・マキのリアルな感情が、そのまま描かれています。そのため、観ているこちら側が歯がゆく感じるシーンがないわけではありません。ただ、その分彼が選択する答えには理解ができます。秀逸だったのはラストシーン。オリ・マキとライアが手を繋ぎながら川べりを歩くラストのシーンで、すれ違う老夫婦が本物のオリ・マキとライアという粋な演出方法でした。
|『オリ・マキの人生で最も幸せな日』予告編
|キャスト・スタッフ
監督・脚本:ユホ・クオスマネン/撮影:J・P・パッシ/音響:ピエツ・コルホネン/編集:ユッシ・ラウタニエミ/音楽:ミーカ・スノーレ、ラウラ・アイロ
出演:ヤルコ・ラハティ、オーナ・アイロラ、エーロ・ミロノフ、アンナ・ハールッチ、エスコ・バルクゥエロ
2016年/フィンランド=ドイツ=スウェーデン/フィンランド語/B&W/92分/DCP
原題/Hymyilevä mies 英題/The Happiest Day in the Life of Olli Mäki
配給:ブロードウェイ 宣伝:ポイント・セット
©2016 Aamu Film Company Ltd
公式HP:https://olli-maki.net-broadway.com
1月17日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国公開
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