デンマーク 極上の心理サスペンス映画『罪と女王』本日より公開!

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2020年デンマークのアカデミー賞、主要9部門(「作品賞」「監督賞」「主演女優賞」「助演男優賞」「撮影賞」「脚本賞」「編集賞」「音楽賞」「音響デザイン賞」)を総ナメした映画『罪と女王』が、いよいよ本日6月5日(金)から上映されます!

本作品は、それ以外にもアカデミー賞外国語映画賞のデンマーク代表作品に選出されたり、サンダンス映画祭の観客賞受賞など、世界各国で喝采を浴びました。

観る前は、よくある不倫の話かと思っていましたが、とても優れた心理サスペンス映画でした!本作品の魅力をご紹介します!
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ストーリー

LifTe 北欧の暮らし 罪と女王 デンマーク スウェーデン アカデミー賞 トリーヌ・ディルホム グスタフ・リン マグヌス・クレッペル

児童保護を専門とする優秀な弁護士のアンネは、優しい医者の夫と幼い双子の娘たちと美しい邸宅で完璧な家庭を築いていたが、夫と前妻との息子である17歳の少年グスタフが問題を起こし退学になったため、スウェーデンからデンマークに引き取ることに。グスタフは衝動的な暴力性があり家族に馴染もうとしなかったが、そんな子供達と仕事で常に接しているアンネは根気よく彼を家族として迎え正しい方向へ導こうと努める。

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しかし、グスタフと少しずつ距離を縮めていくうちに、親密さが行き過ぎてしまい、アンネはグスタフと性的関係を持ってしまう。そして、そのことが大切な家庭とキャリアを脅かし始めた時、アンネは残酷な選択をする-。

卓越したストーリ展開、設定、全体を纏うヒリヒリとした緊張感

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本作品の見どころは、上質なサスペンスを感じさせるストーリ展開。特に主役のアンネが義理の息子グスタフと関係を持ち、アンネの家庭とキャリアを脅かし始めた後からラストまでの緊迫感は凄まじいものがあります。

アンの職業は「児童保護を専門とする弁護士」。日本ではなかなか馴染みがない職種かもしれませんが、彼女がこの仕事をしているがゆえに、彼女が取る行動は、説得力があるので、ストーリーがより上質になっています。

そして、冒頭から最後まで感じるのが"ヒリヒリとした緊張感"。それは音楽だったり、カメラワークでもたらされるものなのですが、幸せな家庭風景や、森での散歩シーンなどの日常風景でも常にスクリーンから感じ、常に目が離せない状態。

登場人物の演技力にも注目!!

そして、主演、助演共に、登場人物たちの演技の高さも、本作品の見どころの一つです。

アン役:トリーヌ・ディルホルム

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この作品の評価で、よく引き合いに出されるのが、アンを演じた女優トリーヌ・ディルホムの演技力。彼女は"良き母"、"キャリアウーマン"、そして"性に貪欲な女性"という3つの顔を見事に表現しています。

特に彼女の"目の演技"が素晴らしい。特に素晴らしいと感じたのは2つのシーン。後ろめたい気持ちがある彼女が、目に不安を残しながら笑うシーン。もう1つは、ある瞬間からその不安が残った目が、「覚悟を決めた目」に豹変するシーン。この2つのシーンの演技は本当に秀逸です。この作品で、デンマークアカデミー賞の主演女優に輝いた納得の演技力です。

彼女は本作品以外でも、2016年に公開された『ザ・コミューン』では、ベルリン国際映画祭主演女優賞を受賞し、日本でも昨年末公開された『リンドグレーン』では、里親マリーを好演した演技派女優です。

グスタフ役:グスタフ・リン

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もう1人注目して欲しいのが、義理の息子グスタフを演じたグスタフ・リン。

17歳という子供でもなく、大人でもない年頃の役を見事に演じきっています。詳細までは書けないのですが、特にストーリ後半に見せる彼の表情、仕草は特筆に値します。

ストーリーを表現するもう一つの存在

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『罪と女王』で頻繁に出てくるのが、アンが暮らす家の周りにある森や湖などの"自然"。この自然が彼女の心理とリンクするような表情を見せます。

幸福を感じる柔らかい光が降り注ぐ森の時もあれば、不安に駆られるような寒々しく、畏敬の念を感じるような森の表情もあります。

観た後にグッときたタイトルとキャッチコピー

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この作品は、本当に良い意味で期待を裏切ってくれた作品でした。『罪と女王』というタイトルも観終わると作品をよく表現していますし、"女は、守るために、残酷になるー"というキャッチコピーも秀逸です。

上質な心理サスペンス映画『罪と女王』は、間違いなくおすすめです。

『罪と女王』予告編

|キャスト・スタッフ

LifTe 北欧の暮らし 罪と女王 デンマーク スウェーデン アカデミー賞 メインビジュアル トリーヌ・ディルホム グスタフ・リン

出演
アンネ:トリーヌ・ディルホム「愛さえあれば」「リンドグレーン」
グスタフ:グスタフ・リン
ペーター:マグヌス・クレッペル「ミレニアム2 火と戯れる女」「リンドグレーン」
リナ:スティーヌ・ジルデンケルニ
エリック:プレーベン・クレステンセン

監督・脚本:メイ・エル・トーキー/共同脚本:マレン・ルイーズ・ケーヌ
製作総指揮:ヘンリク・ツェイン/製作:キャロライン・ブランコ、ルネ・エズラ/撮影:ヤスパー・J・スパンニング/音楽:ヨン・エクストランド
2019年/デンマーク=スウェーデン/デンマーク語・スウェーデン語/127 分/シネスコ/原題:Dronningen(英題:Queen Of Hearts)/(映倫区分 R15)/配給:アット エンタテインメント

『罪と女王』オフィシャルサイトはこちら

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6月5日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺、シネ・リーブル梅田、他にて公開

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