ブラック・メタルの伝説的バンドを描いた衝撃作『ロード・オブ・カオス』遂に明日公開!!

LifTe 北欧の暮らし ノルウェー ブラックメタル メイヘム ロード・オブ・カオス 映画 北欧映画 ロリー・カルキン ジャック・キルマー
2020年2月、東京で開催された「ノーザンライツ フィスティバル 2020」で上映されたノルウェーを舞台とした映画『ロード・オブ・カオス』は、ブラックメタルを語るときに外せないバンド「メイヘム」が辿った数奇な運命が描かれた作品。

陰惨で猟奇的な漆黒の歴史とも言われる「メイヘム」に何が起こったのかを明らかにしていく本作品は、大きな話題となりました。描写が過激なため日本公開がこれまで実現しませんでしたが、遂に3月26日(金)からシネマート新宿他、順次全国ロードショーとなります。

※本作品は「R18+(18歳未満の入場・鑑賞を禁止する)」の指定での上映となります

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ストーリー

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1987年、ノルウェー・オスロ。19歳のギタリスト、ユーロニモスは、ヴォーカルのデッドたちとともに「真のブラック・メタル」を追求する全く新しいバンド「メイヘム」の活動に熱中していた。

デッドは、ライヴ中に自身の身体を切り刻み、観客にその血をかけた上、豚の頭を投げるなどの行為を繰り返し、その過激さもあって「メイヘム」は熱狂的にブラック・メタル・シーンに受け入れられる

しかしある日、デッドはショットガンで頭をブチ抜き、自殺を果たした…。

発見者のユーロニモスは、親友の脳漿が飛び散る遺体の写真を撮り、頭蓋骨の欠片を友人らに送付し、喧伝することでカリスマ化。

レコードショップ「ヘルヴェテ(地獄)」を根城に、"誰が一番邪悪か"を競うインナーサークルを作り、王として君臨するようになる。
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しかし、メンバーのヴァーグが起こした教会放火を契機に、主導権争いは熾烈化。

歯止めが効かなくなった果て、彼らですら想像しえなかった狂乱が待ち受けていた。

『ロード・オブ・カオス』みどころ

若いからこその選択 そして走り出したら止められなくなる事実

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本作品は「メイヘム」の中心人物ユーロニモスの視点で物語が進みます。

冒頭では、普通の一般家庭で過ごす彼の姿、そして音楽にのめり込んでいく姿、そして悪いことをすることが楽しくかっこいいと思ってしまう典型的な若者としての姿が描かれます。

ただ「メイヘム」が熱狂的な支持を受けるようになると、自分たちの音楽、そして常軌を逸した振る舞いが正しいと思うようになり、行動が大胆になっていきます。それが社会的に認められない行為だとしても。

これは何も「メイヘム」に限った話ではなく、精神的に成熟していない若者が陥ってしまう事にも通じる部分。本作品では痛ましい事件が綴られるため、そこに目がいきがちですが、作品を通して観た後に感じたのは、抗うすべがなく、周りに流されてしまうことの悲しさでした


心情を表現する絶賛すべき目の演技

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『ロード・オブ・カオス』を見所のもう1つは、心の浮き沈みを表現する目の演技が秀逸だったこと。

ユーロニモスの、自身に満ちた目自分の行為に苛まれる後悔の目自身が持てなくなった時の挙動不審な目

メイヘムをメジャーにした時のヴォーカルを務めたデッドの常にフワフワした、現実を見ていないかのような目

そして、ユーロニモスの対抗というか、途中からメイヘムに入り、中心人物の1人になるヴァーグ。

最初は自信の無いおどおどしたような目から、中心人物になるに連れて自信が溢れる目になり、蔑むような目へと変化する彼の目も見張るものがあります。


豪華キャスト/スタッフにも注目!監督はブラック・メタルの体現者!

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本作品は、豪華キャストとスタッフにも注目です。

主役のユーロニモスには、マコーレン・カルキンの弟、ロリー・カルキン。彼は本作品の撮影に一年間かけて役作りをしました。

また、メイヘムをメジャーにした時のヴォーカルデッドを演じたのは、ヴァル・キルマーの息子のジャック・キルマー

本編ではもちろん「メイヘム」の音楽が多く流れますが、ふとしたシーンに流れる音楽も印象的です。その音楽を手がけているのは、アイスランドのバンド「シガー・ロス」

そして、監督を務めたスウェーデン出身のジョナス・アカーランドは、なんとブラック・メタルの父とも言えるバンド「バソリー」のドラマーとしても活躍した人物。

彼がメガホンを取り、撮影前のリサーチを徹底的に行なったことにより、本作品はヒリヒリするような空気を纏った観入ってしまう作品に仕上がっています。


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ブラック・メタル、そして悪魔崇拝主義を掲げ、様々な騒動を起こした伝説的な「メイヘム」が題材ということで、かなりアンダーグラウンドな映画の印象がありますが、ここで描かれている人間模様は特筆する部分があります。

自分が正しいと思い行動し、それが賞賛され、さらなる賞賛を得るためにさらなる行動を起こしていく、自分が気づいた時にはもう歯止めが効かなくなっている。これをただの青春の過ちと片付けてしまうことはできないですが、この人間のおかしくも悲しい本質が見事に描かれています。

『ロード・オブ・カオス』は、取り扱われた題材、表現、そしてテーマ含め、間違いなく衝撃作です。

『ロード・オブ・カオス』予告編

スタッフ・キャスト

LifTe 北欧の暮らし ノルウェー ブラックメタル メイヘム ロード・オブ・カオス 映画 北欧映画 ロリー・カルキン ジャック・キルマー メインビジュアル
出演:ロリー・カルキン(ユーロニモス)、エモリー・コーエン(ヴァーグ)、ジャック・キルマー(デッド)、
スカイ・フェレイラ(アンマリー)、ヴォルター・スカルスガルド(ファウスト)
監督・脚本:ジョナス・アカーランド(『SPUN/スパン』)
脚本:デニース・マグナソン(『孤島の王』)
原作:『ブラック・メタルの血塗られた歴史』(著:マイケル・モイニハン 、ディードリック・ソーデリンド)
音楽:シガー・ロス(『バニラ・スカイ』)
撮影:パー・M・エクバーグ(『ポーラー 狙われた暗殺者』)
編集:リカード・クランツ
原題:LORDS OF CHAOS|2018 年|イギリス・スウェーデン・ノルウェー合作
アメリカンビスタ|117 分|R18+|字幕監修:川嶋未来(SIGH)|アドバイザー:増田勇一
© 2018 Fox Vice Films Holdings, LLC and VICE Media LLC
配給・宣伝:AMG エンタテインメント、SPACE SHOWER FILMS
提供:AMG エンタテインメント

2021年3月26日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにてロードショー!以降順次公開

『ロード・オブ・カオス』オフィシャルサイトはこちら

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