昨年10月に公開された映画『TOVE／トーベ』は、日本を始め世界中で愛されるムーミンの物語を生み出したトーベ・ヤンソンの半生にフォーカスを当てた作品で多くの感動を呼びました。

本作は、一昨年フィンランドで公開されると、大絶賛で迎えられ、公開から約二カ月にわたり週間観客動員数ランキングで連続1位を維持するなどロングラン大ヒット。

そして、93回アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表へ選出されたのをはじめ、数々の映画賞を席巻した話題作がいよいよBlue-ray&DVDで発売決定！

本作品の見どころと合わせてご紹介♪

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Blue-ray&DVD商品情報

Blu-ray豪華版

＜特典内容＞
・メイキング映像 ・ブックレット ・三方背ケース
<仕様>
価格：6,380円(税込)｜約103分｜2層｜1枚組｜16:9 [1080p Hi-Def] ビスタサイズ｜スウェーデン語ほか DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド｜日本語字幕
<発売日>
2022年4月27日(水)

発売元：株式会社クロックワークス/販売元：株式会社ハピネット・メディアマーケティング

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DVD豪華版

＜特典内容＞
・メイキング映像 ・ブックレット ・三方背ケース
<仕様>
価格：5,280円(税込)｜約103分｜片面2層｜1枚組｜16:9 LBビスタサイズ｜スウェーデン語ほか ドルビーデジタル 5.1chサラウンド｜日本語字幕
<発売日>
2022年4月27日(水)

発売元：株式会社クロックワークス/販売元：株式会社ハピネット・メディアマーケティング

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DVD通常版

<仕様>
価格：4,290円(税込)｜約103分｜片面2層｜1枚組｜16:9 LBビスタサイズ｜スウェーデン語ほか ドルビーデジタル 5.1chサラウンド｜日本語字幕
<発売日>
2022年4月27日(水)

発売元：株式会社クロックワークス/販売元：株式会社ハピネット・メディアマーケティング

※商品の仕様は予告なく変更となる場合がございます。

ストーリー

第二次世界大戦下のフィンランド・ヘルシンキ。

激しい戦火の中、画家トーベ・ヤンソンは自分を慰めるように、不思議な「ムーミントロール」の物語を描き始める。

やがて戦争が終わると、彼女は爆撃でほとんど廃墟と化したアトリエを借り、本業である絵画制作に打ち込んでいくのだが、著名な彫刻家でもある厳格な父との軋轢、保守的な美術界との葛藤の中で満たされない日々を送っていた。

それでも、若き芸術家たちとの目まぐるしいパーティーや恋愛、様々な経験を経て、自由を渇望するトーベの強い思いはムーミンの物語とともに大きく膨らんでゆく。

そんな中、彼女は舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーと出会い激しい恋に落ちる。それはムーミンの物語、そしてトーベ自身の運命の歯車が大きく動き始めた瞬間だった。

『TOVE／トーベ』見どころ

トーベ・ヤンソンの葛藤から生まれたムーミン

今回の物語で描かれているのは、トーベが、世界的に知られる"ムーミン"を描き始め、周りに認められるようになる過程。

偉大な彫刻家である父を持ち、まさに芸術一家で育ったトーベは、イラストは芸術ではないと突き放す父や、世論の風潮から、ムーミンというキャラクターを生み出しながらも、自信を持てない葛藤がリアルに描かれます。

そして、当時のフィンランドでは犯罪・病気扱いでタブーとされた同性愛に踏み出していくトーベの姿も赤裸々に綴られます。これらの葛藤があったからこそ、自分の精神を解き放つ場所としてムーミンが生まれ、彼女の中で成長していったことがとてもよく理解できます。

ムーミンという物語や、キャラクターから受ける"可愛らしい"というイメージの奥にある、彼女の声や想いが、どのようにキャラクターへ反映されて行ったのかも本作品をご覧になると良くわかるはずです。

ムーミンキャラクターズ社全面協力だからできたアーティストとしてのトーベ・ヤンソン

この丁寧な描写ができた理由の一つは、フィンランドのムーミンキャラクターズ社が企画段階から全面協力を行なっている事も大きな要因です。

特にトーベ・ヤンソンの姪であり、ムーミンキャラクターズ社の会長でもあるソフィア・ヤンソンは、監督のザイド・バリルートや主演のアルマ・ポウスティとは、何回もディスカッションを重ねた結果、「感動的でとても楽しめる」作品に仕上がっているとコメントを残しています。

こうした協力の結果、トーベが描いて来た様々なムーミンの物語に登場するスケッチはもちろん、ヘルシンキ市庁舎のホールに描かれたフラスコ画「都会のパーティー」(現在ヘルシンキ市立美術館収蔵)に関する製作風景も登場します。

世界的にはトーベ・ヤンソンは、「ムーミンの原作者」としての認知が高いですが、彼女は画家、小説家としても稀有な才能を持っていたという事実が作品を通して伝わってくるのです。

1940年代のヘルシンキ、物語を彩る衣装、空気感

本作品の舞台は、1940年代のヘルシンキ。ヘルシンキの街並みが多く登場する作品ではありませんが、彼女が長年過ごした、ヘルシンキのカタヤノッカエリアの建物、そして衣装や音楽など、当時のヘルシンキの空気感が伝わる要素はたくさんあります。

また、数々の作品を生み出した彼女のアトリエは忠実に再現され、ナチュラルで温かみのある雰囲気がありながらもシンプルなインテリアは見どころの1つ。

葛藤しながらも、自由を愛し、自分を信じて進み続けたトーベの姿は、多くの方に勇気を与えてくれるはずです。

ムーミン好きの方にはもちろん、多くの方にご覧になって頂きたい作品です。

『TOVE／トーベ』予告編

キャスト・スタッフ

監督：ザイダ・バリルート
脚本：エーヴァ・プトロ
撮影：リンダ・ワシュベリ
音楽：マッティ・バイ
編集：サム・ヘイッキラ
アルマ・ポウスティ（トーベ・ヤンソン）
クリスタ・コソネン（ヴィヴィカ・バンドラー）
シャンティ・ローニー（アトス・ヴィルタネン）
ヨアンナ・ハールッティ（トゥーリッキ・ピエティラ）
ロベルト・エンケル（ヴィクトル･ヤンソン）
2020 年／フィンランド・スウェーデン／カラー／ビスタ／5.1ch／103 分
スウェーデン語ほか／日本語字幕：伊原奈津子／字幕監修：森下圭子
レイティング：G／原題：TOVE
協力：ライツ・アンド・ブランズ、ムーミンバレーパーク／配給：クロックワークス
©2020 Helsinki-filmi, all rights reserved

10月1日(金) 新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか 全国ロードショー

「『TOVE／トーベ』オフィシャルサイトはこちら」

トーベ・ヤンソンをより深く知りたい方にオススメの場所や書籍

ムーミンバレーパーク"コケムス"

本作品をご覧になって、トーベ・ヤンソンの生き方、考え方に関心を持った方にオススメなのが、埼玉県飯能市「ムーミンバレーパーク」内にある、展示施設コケムスです。

ここには常設展でトーベ・ヤンソンが長年暮らした夏の島の内装をモデルにしたシアターがあり、彼女の86年の生涯を回想する映像が楽しめます。

もちろん数々のムーミンに関する展示も行われているので、このコケムスを訪れるとトーベ・ヤンソンのこと、そしてムーミンの事が、もっと深く理解できるはずです。

『メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集』（トーベ・ヤンソン 著／久山葉子 訳）

トーベ・ヤンソンが執筆した短編をまとめた作品「メッセージ」。彼女が生涯最後に編んだ傑作選であり、フィンランド、スウェーデンでは1998年に発刊されています。

今まで未邦訳だった7編を含む全31編が本作品として日本で遂に発売となりました。

本作品で垣間見られるのは、彼女の人柄、そして卓越した表現力。

友達と交わした手紙では、優しい人柄が現れ、父親と交わす言葉や、彼女が幼い頃のエピソードにはユーモアも感じます。そして、短編ながらも情景がありありと目の前に浮かぶようなフィンランドの自然の姿にも心奪われます。

トーベ・ヤンソンという一人の女性の魅力がぎゅっと詰まったこの書籍は、『TOVE／トーベ』をご覧になった方にぴったりです♪

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