2025年冬の北欧出張5日目後編は、ストックホルムの人気観光エリア「ユールゴーデン島」にある「ヴァーサ号博物館」を訪れ、保存状態がとても良い唯一の17世紀の戦艦を間近で鑑賞。
さらに、地元の老舗カフェ「Vete-Katten」でセムラを味わい、クラフトビールが楽しめる「Omnipollos Hatt」でスウェーデンらしい夜のひとときを過ごします。見どころたっぷりのストックホルムをご紹介します。
ユールゴーデン島:自然と歴史が融合した観光スポット
船に揺られること20分程度。ナッカ市の対岸にあるユールゴーデン島へ到着しました。
ユールゴーデン島は、ストックホルムで最も人気のある観光エリアの一つです。自然豊かな景観と歴史的な名所が融合したこの島には、北欧の伝統を体感できるスカンセン野外博物館や、美しい木造建築の自然史博物館などもあります。
また、島内には趣のあるカフェやレストランが並び、地元の人々や観光客で賑わいます。散策やサイクリングに最適で、家族連れやゆったりとした時間を楽しみたい人にぴったりのスポットです。
アバ・ミュージアム:ポップカルチャーの宝庫 -MAP①
歩いて行くと目に入ったのが「アバ・ミュージアム」。ABBAはスウェーデンを代表する世界的なポップバンドで、1972年に結成されてから今日まで多くのファンを魅了しています。
このアバ・ミュージアムは、2013年5月に設立され、ABBAの歴史を辿る展示や、最新の3D技術を使ってメンバーの一員になった気分を体験できるインタラクティブなアトラクションも楽しめます。外には、顔はめパネルもありました♪
ヴァーサ号博物館:歴史が息づく壮大な戦艦の展示 -MAP②
この日の目的地は、1628年に沈没した戦艦ヴァーサ号を展示している「ヴァーサ号博物館」。
引き上げられた17世紀の戦艦でここまで保存状態がいいものとしては世界唯一の存在です。
館内では、ヴァーサ号の壮大な船体を間近で鑑賞できるだけでなく、当時の造船技術や乗員たちの生活に迫る展示が充実しています。ストックホルムを訪れるなら必見のスポットで、北欧の歴史を体感できる貴重な体験が待っています。
館内に入ると目の前にどーんとヴァーサ号が鎮座しています。全長約69メートルという圧巻のスケールには思わず息をのむほど。
見た瞬間声が出るほどの圧倒感があります。
ヴァーサ号の壮麗な装飾と精巧なデザイン
博物館は、この戦艦ヴァーサ号を中心に、複数のフロアで構成されています。
各フロアは船を取り囲むように設計されているので、異なる角度や高さから船体を観察できます。
かなり近い場所で船体を観ることができるので、精巧な彫刻が多数施されているのもわかります。
これらの彫刻は、当時のスウェーデン王国の威信を示すために作られたもので、船尾や船首を中心に配置されています。
特に船尾の装飾は豪華で、王家の紋章や神話の人物、動物などが描かれています。これらの彫刻は、当時の芸術と職人技術の高さを物語っています。
その他にも、各階にはヴァーサ号の建造から沈没、引き揚げ、保存に至るまでの歴史を描いた映像展示や、沈没時に船内にあった衣服、道具、食器などの遺品が展示され、17世紀の船員たちの生活様式を垣間見ることもできます。
船の歴史や当時の背景について、より深く知ることができる展示です。
LEGO Brickwrecks展:子どもも大人も楽しめる特別展示
ヴァーサ号博物館では、船にまつわる企画展も定期的に開催されています。
この時開催されていたのは「LEGO Brickwrecks」。この展示では、レゴで再現された難破船のモデルが多数紹介されており、ヴァーサ号やタイタニック号などの有名な船の展示もありました。
また、子供向けのレゴコーナーも設置されていたので、多くの家族が楽しんでいました。
想像以上に展示内容が充実していたヴァーサ号博物館。
ヴァーサ号の壮大な歴史と当時のスウェーデンの海洋文化について深く学ぶことができるおすすめスポットです。
Vete-Kattenで味わうセムラ:伝統とアレンジが融合したスイーツタイム -MAP③
ヴァーサ号博物館の館内は広く、長時間歩いたので、ストックホルム中心地に戻りカフェへ。
ストックホルムの老舗カフェと言えば「Vete Katten(ヴェーテ・カッテン)」が有名ですが、ストックホルム中央駅の1Fにもお店があるのはご存じでしょうか?
他のお店も併設されているので、フードコートのような造りになっていて、店舗で購入し空いている席で食べることが可能です。
注文したのは、今回も「セムラ」。ヴェーテ・カッテンのセムラはオーソドックスなセムラも販売していますが、注文したのは「セムラマフィン」。
その名の通り、パンの部分がマフィン生地になった珍しいセムラ。しっとりとしたマフィン生地に、王道のアーモンドペーストと生クリームがたっぷり。
濃厚な味わいは、疲れた身体にはぴったり。
Flippin' Burgers:素材にこだわった絶品バーガー -MAP④
小腹を満たして向かったのは「Flippin' Burgers(フリッピン・バーガーズ)」。
ストックホルム市内に複数の店舗を展開している人気ハンバーガーショップで、特にこのヴァーサスタン地区の店舗が有名。
行列ができることもありますが、その味は待つ価値ありと評判。
フリッピン・バーガーズ」では、シンプルながら素材の質と調理法にこだわったハンバーガーが楽しめます。その中でも一番人気の「Frippin'」は、ジューシーなビーフパティに新鮮な野菜と特製ソースが絶妙に組み合わさり、クラシックなハンバーガーの魅力が際立つ一品です。
そして、そのハンバーガーをひきたててくれるのが地元の「Stockholm Brewing」が醸造するビール。
今回チョイスしたのはペール・エールタイプの「Flippin' Good」。
柑橘系の香りがほのかにしますが、ハンバーガーの風味を邪魔しない絶妙なバランス。軽やかな飲み口で、爽やかに楽しめるビールです。まさに、ハンバーガーと一緒に味わうためにつくられたようなビール。
地元の人々や観光客から高い評価を受けている「フリッピン・バーガーズ」は、ハンバーガー好きの方には間違いなくおすすめできるお店です。
Omnipollos Hatt:革新のクラフトビールとユニークなピザ -MAP⑤
もう少し、ストックホルムの夜を楽しみたいと言うことで、少し足を伸ばしてセーデルマルム地区へ地下鉄で移動。
向かった先は、ストックホルムに来ると必ず寄るお店の一つ「Omnipollos Hatt(オムニポロズ・ハット)」。
スウェーデンの革新的なマイクロブルワリーであるオムニポロが運営しており、独自のクラフトビールと多彩なピザの組み合わせで知られています。
店内では、オムニポロの多様なビールを楽しめるだけでなく、バニラ漬けのアプリコットやキムチ、ザクロシロップなど、ユニークなトッピングを施したピザも楽しめます。
ハンバーガーを食べた後だったため、この日はビールを楽しむことに。
注文したのは、オムニポロがつくった「Omnipollos Hatt IPA」。
トロピカルフルーツや柑橘系のフルーティーな香りが豊かで、ホップのアロマが際立った一杯。IPA特有のしっかりとした苦味がありながら、全体のバランスが良く、飲みやすい仕上がりです。
このビールは、ピザを提供する「Omnipollos Hatt」のためにつくられたそうで、ピザと一緒にこのビールを楽しむ人も多いのだとか。
「オムニポロズ・ハット」は、予約ができないため、混雑が予想される週末は早めの訪問がおすすめです。
夜のストックホルム:静寂と光が織りなす幻想的な散策
「オムニポロハット」でビールを楽しみ、ホテルに向かいます。
ストックホルムの地下鉄は、平日でも深夜1時頃まで運行しているので、地下鉄を利用して戻ることもできたのですが、あえて徒歩で戻ってみることに。
調べると「オムニポロハット」から宿泊先の「ノルディック・ライト・ホテル」までは徒歩でおよそ30分ほどの距離。酔い冷ましをかねて歩きます。
ストックホルム中央駅に向かうには、ちょうど旧市街のガムラスタンも通ります。
夜の雰囲気が格別で、長い距離でも歩くのが楽しく感じられます。昼間とはまた違う印象を味わえるので、夜の散策もおすすめです。
※6日目<前編>に続く
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。