6月18日(水)〜20日(金)の期間、東京ビッグサイトで開催された国際見本市「インテリア ライフスタイル展2025」を取材してきました!
この展示会は、国内外からインテリア、ライフスタイル雑貨、サステナブルプロダクトなどが一堂に集まる、アジア最大級の国際見本市。インテリア業界の最新トレンドや、未来の暮らしを提案するブランドが集結する場として、世界中から注目を集めています。
そんな中、LifTe編集部が注目したのは、北欧各国のプロダクトたち。
機能性と美しさを兼ね備えたアイテムの数々を、現地取材でチェックしてきました。
🇫🇮ムーミンアラビアが展開する新しいムーミンマグ
ムーミンアラビアのブースで展開されていたのは、カラフルな新作アイテムたち。
この夏、日本での発売が予定されている新作ムーミンマグは、やさしいパステルカラーにおなじみのキャラクターたちが描かれた、毎日の食卓がちょっぴり楽しくなるようなデザイン。
さらに奥に並んでいたのは、おそろいのカラーと絵柄がかわいいボトルタイプのアイテム。水筒のようにも見えるこのプロダクトは、サーモボトルとして暑い季節のおともにもぴったり。
今回展示されていたマグは、これまで販売されているムーミンマグと比べてややお手頃な価格帯での発売が予定されているとのこと。
日常使いはもちろん、ギフトにもおすすめできそうな新しいムーミンアイテムとして、今後の展開に注目したいところです。
🇸🇪 スウェーデンの老舗ブランド「ロールストランド」
こちらは、スウェーデンの名窯「Rörstrand(ロールストランド)」のアイテム。
植物や果実をモチーフにした繊細で大胆なデザインが、北欧の“美と自然”を感じさせる器として展示されていました。
とくに目を引いたのは、大ぶりな果実のモチーフが印象的なプレートやボウル。グリーンやブルーを基調とした色彩が、食卓に爽やかさと華やかさを添えてくれそう。
ロールストランドといえば、長年スウェーデン国内で愛されてきた由緒あるブランド。そんな老舗ブランドが昨年から日本市場での展開を再び本格化させており、今回の展示でも存在感を放っていました。
🇱🇹 やさしいリネンで暮らしを整えるリトアニアブランド「LinenMe(リネンミー)」
やさしい手触りと洗練されたニュアンスカラーで、心地よい暮らしを彩るリネンブランド「リネンミー」。リトアニアを拠点とし、100%ヨーロッパリネンを使ったベッドリネンやテーブルウェア、ウェアアイテムなどを展開しています。
展示ブースでは、自然素材そのままの風合いを活かしたプレースマットやナプキンに加え、着るほどに馴染むリネンウェアが並び、まるで北欧の暮らしを再現したかのような雰囲気。
植物とリネンの組み合わせは、まさに「丁寧な暮らし」の象徴ともいえそうです。
とくに人気を集めていたのが、ストーンウォッシュ加工のベッドリネンセット。くったりとした柔らかさが心地よく、暑い夏はさらっと、寒い季節にはほんのり暖かく、1年を通して快適に使えるのが魅力。
生成り×ホワイトの落ち着いたカラーリングは、日本のミニマルなインテリアとも相性抜群。
洗うたびに風合いが増す「育てる寝具」として、長く愛用したくなる一品です。
🇱🇻ラトビア発・次世代オーディオブランド「Aretai(アレタイ)」
ラトビアのオーディオブランド「アレタイ」の展示ブースでは、無駄のないフォルムに、北欧らしい静けさと力強さが宿るスピーカーが目を引きました。
アレタイは、プロフェッショナルの音響技術と、ラトビアのミニマルな美意識が融合した新進気鋭のブランド。空間と調和する立体的な音像づくりを目指し、設計から仕上げまでをラトビア国内で丁寧に行っているそう。
展示されていたのは、ブランドを象徴する「Contra 100S」。シンプルで彫刻のような佇まいながら、ハイエンド機に匹敵するクオリティのサウンドが特徴。
「音に包まれる」という体験を、より日常に落とし込む──そんなブランドの思想が伝わってくる一台でした。
インテリアにもなじむ高感度なプロダクトとして、オーディオ好きだけでなく、デザインに敏感な層にも刺さる存在になりそうです。
🇫🇮 やわらかな北欧のぬくもりを届ける「MOOMIN BABY(ムーミンベビー)」
こちらは、ムーミンのやさしい世界観をそのままベビーアイテムに落とし込んだシリーズ「ムーミンベビー」。
ぬいぐるみやミニメリーに登場するのは、おなじみのムーミンやスティンキー、そして人気急上昇中の「ニョロニョロ」たち。白くて柔らかな素材感が、まるで雲に包まれるような安心感を演出してくれます。
ミニメリーはベビーカーに吊るせる仕様で、カラフルすぎない北欧らしいトーンが◎。出産祝いにもぴったりなラインナップです。
木製の型はめパズルやスタッキングトイなど、見た目にも可愛く機能的な知育アイテムもずらり。
北欧らしい淡い色づかいと、キャラクターがさりげなくあしらわれたデザインが印象的で、「子どもっぽくなりすぎない」絶妙なバランスが人気の理由。
パパ・ママ世代にもファンが多いムーミンだからこそ、親子で一緒に楽しめるデザインというのも嬉しいポイントです。
北欧と日本の感性が織りなす「Polku(ポルク)」
カラフルで心弾むテキスタイルがずらりと並ぶブースは、丸眞株式会社が展開するブランド「ポルク」。
“Polku”はフィンランド語で「小道」を意味し、「暮らしの中でふと出会う、小さなよろこび」をテーマに、日々の暮らしに寄り添うアイテムを提案しています。
ポルクの魅力は、そのデザインに込められた物語の多彩さにもあります。
関わっているのは、北欧をはじめとした世界各国を拠点に活躍するクリエイターたち。
たとえば、フィンレイソンにデザイン提供をしていたフィンランド人デザイナーのイェンナ・クンナスや、マリメッコにもデザインを提供している、ヘルシンキ在住の日本人デザイナー・星佐和子さんもPolkuのデザインを手がけています。
それぞれのデザイナーが描くモチーフや色づかいには、北欧の自然や季節、そして心の機微がそっと宿っており、見ているだけで心がほぐれていくような優しさがあります。
ポルクだけでなく、丸眞株式会社はフィンランドの老舗ブランド「Finlayson(フィンレイソン)」や、スウェーデンの人気陶芸家「Lisa Larson(リサ・ラーソン)」のテキスタイルアイテムも展開しています。
展示では、フィンレイソンらしい大胆なパターンのトートやポーチ、リサ・ラーソンのユーモアあふれるネコたちが描かれたタオルやバッグなどが並んでいました。
🇸🇪 小さな物語を届けるスウェーデンの雑貨ブランド「Nääsgränsgården(ナースグランスガーデン)」
スウェーデンの南部・スケーネ地方を拠点に展開する「ナースグランスガーデン」は、北欧らしい遊び心と温もりあふれる雑貨を数多く手がけるブランド。
中でも人気なのが、小さな赤い帽子と白いひげがトレードマークの“トムテ”たちです。
木片のプレートや苔をあしらったディスプレイに並ぶのは、ころんとしたシルエットが可愛いトムテたち。素朴な表情と質感に、ほっこり癒されるデザイン。
こちらは、トムテたちのなかでも表情やポーズにちょっとしたユーモアがあるシリーズ。
赤いキノコ型のランタンとセットで飾れば、物語の1シーンのような幻想的な世界観が演出できます。
「ナースグランスガーデン」では、こうしたトムテシリーズをはじめ、季節ごとのオーナメントやギフトアイテムも豊富に展開。
手に取った人の暮らしに、北欧の小さな物語をそっと届けてくれるブランドです。
🇫🇮 森のどうぶつと花のジュエリー「VEISTÄMÖ(ヴェイスタモ)」
フィンランド発のブランド「ヴェイスタモ」は、動物たちをモチーフにしたセラミックオブジェや、愛らしいフラワージュエリーで注目を集める新進ブランドです。
動物の表情やフォルムを丁寧にかたどった陶器は、ひとつひとつ手作業で仕上げられた逸品。うさぎ、フクロウ、キツネ、シカ...まるで北欧の森からそのまま出てきたかのような温かみを感じます。
さらに、花をかたどったネックレスやイヤリングも。
やわらかな色合いと自然のモチーフが、日常にそっと優しさを添えてくれそうです。
🇫🇮 4代続くフィンランドの職人帽子ブランド「Tella(テラ)」
1935年創業の「テラ」は、フィンランドの伝統を職人技で守りながら、自然素材と地元生産にこだわる帽子ブランド。
すべての帽子はフィンランド・クーリッカでハンドメイド。従業員は地元の熟練縫製職人たちで、設計から縫製まで30km圏内で完結させるこだわりよう。
素材はウールやリネンなど天然素材を中心に厳選。
地域社会への還元と環境負荷の少ない生産を重視していて、クラシックなベレー帽からカラフルなキャップまで、豊富なラインナップが揃います。
今回紹介した中にはすでに日本で展開されているものもあれば、今後の発売が待たれるものもあり、これからの展開が楽しみなラインナップばかり。
暮らしに寄り添う北欧らしいデザインやストーリーに出会える機会が、今後ますます広がっていくことに期待が高まります。
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