【北欧イベント】ルート・ブリュックの世界に触れる

「ルート・ブリュック」。フィンランドのプロダクトデザインを代表するタピオ・ヴィルカラの妻でもあり、母でもあり、そして偉大な芸術家でもある彼女が残してきた功績はとても大きいものがあります。

雑誌や書籍の表紙をはじめとしたグラフィックデザインからキャリアをスタートした彼女は、アラビアの美術部門に入り陶芸の世界に触れることにより、飛躍を遂げて行きます。

彼女が作り出す陶版作品は文字通り、多くの人を魅了しました。彼女の凄さは、そこからスタイルを陶版作品から、セラミックのタイルを組み合わせた幾何学的な立体作品変化させたこと。そんな彼女の作品、そして暮らしが垣間見れるイベントを今回はご紹介します。



|『はじめまして、ルート・ブリュック』展

LifTe 北欧の暮らし はじめまして、ルート・ブリュック books&modern
地下鉄千代田線「乃木坂駅」2番出口から徒歩3分程度の場所にある、ギャラリーが併設された書店「Books and Modern+Blue Sheep Gallery」はお店の入り口正面には壁一面を覆う本棚があり、地域ごと、そしてジャンルごとに店主が本当にお勧めしたい良著が並んでいます。

ルート・ブリュックの魅力に迫る書籍『初めまして、ルート・ブリュック』の発売記念として、彼女の作品展示を含めたイベントが開催されています。

|写真で感じる作品、そして彼女の愛した生活

『陽のあたる街』

LifTe 北欧の暮らし はじめまして、ルート・ブリュック ヘルシンキ市庁舎
今回は、彼女の作品展示の他にも、写真による作品紹介、そして彼女が長年生活したラップランドのサマーハウスの写真も多く紹介されています。

写真の中でやはりインパクトが強いのが、このヘルシンキ市庁舎に飾られている『陽のあたる街』

サイズ感がわかるように人をあえて入れて撮影されているので、この作品がどれだけ大きいかが分かるかと思います。ヘルシンキを真上から見た、つまり地図のような描き方で作られている作品で、今でも多くの方がこの作品を見に市庁舎に足を運んでいます。

自然を愛する、家族を愛する

LifTe 北欧の暮らし はじめまして、ルート・ブリュックサマーハウス
会場の奥の壁面には、多くの写真が展示されています。その多くが、ルート・ブリュックとタピオ・ヴィルカラが過ごしたサマーハウスの様子。

現在も娘のマーリアさんが使用しているそうですが、サマーハウス周辺の大自然をみると、彼女のインスピレーションの源を感じることができます。

|そして、蝶

LifTe 北欧の暮らし はじめまして、ルート・ブリュック 蝶
今回のイベントで一番の目玉が、この『蝶』。これを見るためだけにでも是非足を運んで見て欲しいのですが、展示の仕方が本当に秀逸。

9枚の自然を表した写真の中央にかけられた彼女が創り出した蝶は羽ばたいているイメージを掻き立てます。
LifTe 北欧の暮らし はじめまして、ルート・ブリュック 蝶2
彼女の父親は「蝶や蛾」の研究者ということ、そして1950年代の戦後フィンランドでは自由の象徴でもあったこともあり、彼女はこの時期多くの『蝶』を制作しています。

実際に彼女が創った本物の作品がケースなどに覆われることなく展示されています。

正面から自然と一体となっている『蝶』、そして近づいて立体的な作品としての『蝶』を見ることによって、彼女の描きたかった世界が見えるかもしれません。

|ルート・ブリュックの魅力を掘り下げるトークイベント

イベント期間中に、ルート・ブリュックの魅力を掘り下げ、彼女の世界観をより鮮明にしてくれるであろうトークイベントが開催されます。

1月12日(土) 写真家・アートディレクター前田景 × 編集者ユニット kukkameri トークイベント

書籍『はじめまして、ルート・ブリュック』の写真とアートディレクションを担当した前田景さんと、本の編集に携わった編集者ユニット kukkameriの対談。

1月19日 (土) 草刈大介(ブルーシープ)× 若井浩子(ブックスアンドモダン)トークイベント

書籍『はじめまして、ルート・ブリュック』の製作経緯と、2019年4月27日から東京ステーションギャラリーで始まる「ルート・ブリュック展」開催実現までのバックストーリーを中心に展開される対談。

両日とも17:00-18:30
※準備のため15:45−16:30は一旦閉店予定
参加費:1,500円(税込)ドリンク付き
参加ご予約はShop Pageにて。
お問い合わせはこちらまで。
LifTe 北欧の暮らし はじめまして、ルート・ブリュック books and modern
今年は東京ステーショナリーギャラリーでは、ルート・ブリュックの大きな展覧会が4月に開催予定です。その前に彼女の本物を見れる大きなチャンス。会場では彼女の関連書籍や、ポストカード等も販売されています。是非多くの方にご覧頂きたい素敵なイベントです。

|アクセス

LifTe 北欧の暮らし はじめまして、ルート・ブリュック books&modern2
【『はじめまして、ルート・ブリュック』展】
会期:2018年12月21日(金)〜2019年1月26日(土)
※当初は19日(土)までの予定でしたが、好評のため1週間延長となりました!
時間:12:00〜19:00
定休日:日曜・月曜日
会場:Books and Modern+Blue Sheep Gallery
住所:東京都港区赤坂9−5−26 パレ乃木坂201
Books and Modern オフィシャルサイト




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