- 2020-3-5
- travel2020, トラベル, フィンランド
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2020年、冬の北欧出張は4日目に突入。今回は、ヘルシンキ市内を視察します。
※北欧現地レポート3日目<後編>の様子はこちら
4日目前半は、ヘルシンキの観光名所の1つともなっている定番カフェ、アウトドア好きには堪らないショップ、そして店内に森が出現したユニークなショップを巡ります!
|雪がないヘルシンキ!!
今回現地に到着して、まずびっくりしたのが「雪がない」ということ。入る前から情報では聞いていたのですが、実際に目の当たりにしてちょっとショックを受けました。雪があることによって、移動しづらいということは確かにあるのですが、夜は雪明かりで外は明るく感じますし、何よりヘルシンキ=雪というイメージが自分の中で大きくあったのが崩された感じでした。
フィンランドの友人に聞いたところ、報道でも「観測史上100年間で1番気温が高い冬」らしく、彼らも驚いているという話でした。
雪がないと街の表情も変わる
とは言いながらも、冬の出張が多い分、基本見る景色、撮る景色に雪が入っているのが常だったので、雪がないヘルシンキが新鮮に感じたのも正直な印象です。特に観光名所として知られている場所に雪が積もっていないという景色と、雪が積もっている景色を見比べると面白くも感じます。
写真の上から、ヘルシンキ大聖堂、AMOS REX、そして昨年世界一素晴らしい公共図書館に選出されたOODI、左の列は今年の雪がない様子、右の列は2019年の様子。
※OODIを詳しく紹介した記事はこちら
|Fazer Cafe(ファッツェル カフェ)は憩いの場所
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当日は朝食がまだだったので、まずはヘルシンキ中心地にある「Fazer Cafe」へ。フィンランドお土産の定番中の定番チョコレートを製造するFazerが運営するカフェ。もちろん、店内にはチョコレートを含め様々なお菓子を販売していますが、注目はカフェスペース。
席数も多く確保されており、いつ行っても多くの人々が、コーヒーやスイーツを楽しんでいる賑わいを見せる場所です。ショーケースには常に様々なスイーツが並びます(訪問した日には、ラスキアイスプッラや、ルーネベリタルトもしっかり並んでいました)。
今回チョイスしたのは、モーニングブッフェ。ちょっとお値段は張りますが、新鮮な野菜やフルーツ、スープ、フィンランドの朝食で愛されるプーロ(ミルク粥みたいなもの)はもちろん、カレリアパイやクロワッサンなどのパンもしっかり用意されているので大満足のスタートとなりました。
|フィンランドの自然に優しいあらゆる製品が揃うナチュラルショップ「Ruohonjuuri Kamppi」
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朝ごはんを終えて、向かったのがこちらのスーパー。ここはオーガニックやビーガンなどの環境に配慮された商品が揃うお店です。
店内は清潔感があり、そして広い!何よりびっくりしたのが、商品のラインナップ。オーガニック系の食品で想像してた種類をはるかに超えるラインナップでした。牛乳、卵、野菜はもちろん、スナック、飲料、ビーガン向けお肉、アイスクリーム、そしてシャンプーや化粧品に到るまで、全てがオーガニックだったり、グルテンフリーだったりするのです。これを見てしまうと、いかにフィンランドがこの分野で日本より進んでいるかが分かります。
「Ruohonjuuri Kamppi」オフィシャルサイトはこちら
|フィンランドのアウトドア事情が垣間見れる「PARTIOAITTA」
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次に向かったのが、熊のロゴマークが可愛いアウトドアショップ「PARTIOAITTA」。アウトドアに関する商品や衣類が一通り揃い、専門的な知識を持つスタッフも常駐するためアウトドア好きなフィンランドの人々に支持されているショップです。
幸せを運んでくるというククサ
「PARTIOAITTA」入り口に飾られていたインパクトのあるオブジェ。このオブジェに飾られている木のカップは「ククサ」です。ククサは、スカンジナビア半島北部、ロシアのコラ半島に住む遊牧民族サーミの人々に古くから伝わるもので、白樺のコブをくりぬいて作られています。
サーミの人々は、ククサを作る際に使う人が幸せになるように願いながら作るため「ククサを贈られた人は幸せになる」という言い伝えもあります。丸みを帯びたフォルムが可愛いので、インテリアにもいいですが、やっぱりコーヒーなどの飲み物を注いで使うことがおすすめ。使えば使うほど色味が増して行くので、より愛着が出てくるというのがククサならではの特徴です。
あのNOKIA(ノキア)の長靴を発見!
店内を歩いていた際に目に止まったのが、このカラフルなスニーカー。良く見ると「NOKIA」の文字が!そう、これはあの携帯電話事業で有名なNOKIAが作っているスニーカーだったのです!厳密にいうと、過去にゴム製品会社を買収した経緯があり(1967年)、その頃から長靴や、タイヤなどを生産していたそうです。その後NOKIA本体から独立をし、NOKIAN FOOTWEARとして今でも長靴を生産しているのです。
この長靴は1960年代に販売開始された「Hi」というシリーズで、フィンランドの人々から絶大な支持を得ています。フィンランドの人々は、森や湖に出かけることは日常ですし、街中でも雪や雨などの歩きづらい天候もあるため長靴は必需品とも言えます。カラフルなバリエーション、そしてインソールが取り外し可能だったり、リフレクターが元々付いたデザインになっているなど機能性も優れているため、長年フィンランドの人々から愛されているのです。
アウトドアで必須のナイフも陳列
続いて注目したのが、このナイフが陳列されたコーナー。小型のナイフは、アウトドアではあると便利なものです。料理をする際の食材を切ることもできますし、着火用に枝を切ったり削いだりすることもできます。慣れてくれば簡単なコップや皿、スプーンを木から作る子もできます。
「PARTIOAITTA」のオリジナルグッズも豊富!
それ以外にも「PARTIOAITTA」オリジナルグッズも充実していました。靴下やコーヒー(森で飲むコーヒーは格別!)などの取り揃えもあり、見ているだけでアウトドアに行きたくなってしまいます。
|大抵なものは揃うカンピショピングセンター
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次に向かったのが、カンピショッピングセンター。ここは地下鉄の駅やバスターミナルもあるほか、ショッピングセンター内には、レストランやスーパーはもちろん、マリメッコやイッタラなどのショップも入っています。このエリアにはホテルも多いので、観光で訪れた際、このショッピングセンターを利用した方もいらっしゃるのではないでしょうか。そして、昨年カンピショッピングセンター内4Fに「無印良品」がオープンし話題にもなっています。
実は気になっていた念願のゲームショップ「Konsolinet」へ!
カンピショッピングセンターを、色々見て回った中で目に止まったのが、3Fにあるこちらのゲームショップ。フィンランドではゲーム産業が盛んで、モバイルゲームの開発も進んでいます。それに加えて昨今のEスポーツ人口の増加などの背景もあり、実は気になっていたのが普通のゲームショップ。
ショップスタッフによると、この店ではプレイステーションが一番人気だそうです。ここのショップが面白いのは、プレイステーション以外にも、写真右のような中古のゲームソフトも扱っているところ。「スーパーマリオ」や「アイスクライマー」など日本でも馴染み深い懐かしいソフトが並びます。実はこれ、任天堂が発売した「ファミリコーンピューター」の海外版版NES(Nintendo Entertainment Systemの略)の中古ソフト。個人的にも最近、レトロゲームにはまっているので、フィンランドでこのような場面に遭遇できて、ちょっとテンションが上がりました♪このNESに関しては、後日またご紹介する予定です。
|ヘルシンキに来たら必ず訪れるカンピ礼拝堂
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カンピショッピングセンターを後にして、すぐ目の前にあるカンピ礼拝堂へ。活気があるエリアなのに、ドアを潜ると静寂な世界。ここにくると心が静まります。ヘルシンキに来たら必ず訪れているお気に入りの場所です。
※静寂の教会と呼ばれる「カンピ礼拝堂」を紹介した記事はこちら
|自然溢れるユニークなショップ「Metsä/Skogen」
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次に向かったのが、カンピショッピングセンターから徒歩10分程度の場所にある「Metsä/Skogen」。「「Metsä」はフィンランド語で森という意味。「Skogen」はスウェーデン語でこちらも森の意。つまり森にインスパイアされたユニークなコンセプトショップです。
店内には本物の苔!ヒーリングスポットも!
広い店内で目に止まったのが大きな木と、木の根元や壁に装飾として設えられた"苔"。触るとふわっとしていて、とてもリアル。スタッフに聞いたところ、なんと本物の苔という回答。驚いた表情をこちらがしていると、店内の木なども全て本物で、フィンランドの森から実際に持ってきて設えたということを教えてくれました。耳を澄ますと鳥のさえずりが聞こえてきます。店内のBGMも森の音にしているのです。店内で森をリアルに体感できるデザイン。突き抜けてます。
お店の奥にはスクリーンが設置され、森や湖などの映像が流れます。そしてスクリーンの前には椅子もあり、ぼーっと映像を観ながら休憩することもできます。「Metsä/Skogen」のオーナーは、以前働いてた会社でハードワークが続き倒れたことがあったそうです。その時に森へ毎日通ったことによって、心身の健康を取り戻したそうです。「自分を助けてくれた"森"が持っているパワーを、今度は他の人にも」という想いで昨年末に「Metsä/Skogen」をオープンさせたそうです。
森の恵みを味わえるマッシュルームバー
店内中央部には「マッシュルームバー」と名付けられたカウンターがあります。ハーブティーや、スムージーなどをオーダーしてカウンターで飲むことができます。簡単なスイーツやスナックも用意されています。確認したところ、スクリーン前の椅子に座って飲むこともできるということで早速オーダー。
オーダーしたのは「パクリ カプチーノ」。パクリは白樺の樹に自生するキノコで、黒いダイヤモンドと呼ばれる希少なもの。濃いマッシュルームスープのような味の後、コーヒーの味が追いついてくるような不思議な味わい。文章にするのが難しい味なのですが、個人的にはちょっと癖になってしまったほどお気に入りのコーヒーでした。湯のみ茶碗に淹れて出てくるのもこだわりを感じました。席を取ったスクリーン付近は入り口付近と比べると暗めになっています。椅子に身体を預け目を閉じると、小鳥の囀りや、森を抜ける風の音も耳に入り、まさに森にいる感覚になります。
扱っている商品も、自然派由来のものだったり、エコに配慮されたものが並びます。漢字やカタカナがデザインされた面白い衣類やトートバッグや、以前LifTeでも紹介したHUKKA DESIGNのカレリアンソープストーン商品も並んでいるのがとても印象的でした。ヘルシンキの中心地にできた森。ヘルシンキに行く際には、是非足を運んでみてください♪
※以前HUKKA DESIGN代表のSeppo Rajasさんにインタビューをした記事はこちら
|訪れたスポットはここ!
今回ご紹介したお店は、下記のmap内で赤くナンバリングしてマーキングしています。訪れた際は是非ご参考になさってください。
※番号は、各ショップをご紹介している上記記事内の数字とリンクしています(ex:map-①)
※北欧 現地レポート2020 4日目<後編>では、フィンランドデザインが好きな方であれば1度では訪れたい「イッタラ&アラビア デザインセンター」、仲間で貸切ができる特別感があるサウナ、そして小腹が減った時にも使えて、ベジタリアンやビーガンの方々にも人気のファストフード店をご紹介します!
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