俳優・奈緒による初のフォトエッセイ『いつか』が、宝島社より発売中。
30歳という節目を前に、自身のこれまでとこれからを見つめ直した一冊で、念願だったフィンランドでの旅の記録も収められています。
言葉を通して奈緒の素顔や想いに触れられる作品となっています。
言葉と写真でたどる、奈緒のこれまでと日常のまなざし

本書には、奈緒が30歳になるまでに考えてきたこと、体験してきたこと、そして目にしてきた日常の風景が丁寧に収められています。
地元・福岡での思い出や初めて語られるエピソードをはじめ、フィンランドや東京などで撮影された写真とともに、彼女自身の視点で切り取られた“何気ない瞬間”が一つひとつ言葉として綴られています。
華やかな非日常だけでなく、日々の暮らしの中にある小さな気づきや感情の揺れに寄り添いながら、読む人それぞれの人生や時間にも静かに重なっていくような、余白と温度を感じさせるフォトエッセイです。
奈緒とともに旅するように感じる、フィンランドの風景

本書の中でも印象的なのが、フィンランドで撮影された数々のシーン。
木の温もりを感じる室内で静かに過ごす時間や、街角でふと足を止めたくなるような何気ない風景、木造の建物が並ぶ広場やカフェでゆったりと過ごすひとときなど、観光地とは少し違う“暮らしの延長”のような景色が切り取られています。
奈緒自身がその場の空気に溶け込むように佇む姿からは、飾らない素顔と、旅先でふと心がほどける瞬間が伝わってきます。
写真からじんわりと伝わる感情や空気感が際立ち、ページをめくるごとに想像が広がっていきます。

湖のほとりで見せる柔らかな表情や、素朴な街並みに溶け込む姿は、見る人それぞれの記憶と重なりながら、自分自身の旅のように感じられるはずです。
フィンランドという場所の魅力とともに、奈緒の新たな一面に出会えるこのパートは、写真を“読む”楽しさを改めて教えてくれる、大きな見どころのひとつといえるでしょう。

本書の魅力は、華やかなキャリアの裏側にある“等身大の葛藤”や“揺れ”までも、飾らずに言葉にしている点にもあります。
順調に見える日々の中で感じてきた迷いや、自分自身との向き合い方、そして30歳という節目に立つからこそ見えてくる未来への不安や期待。
奈緒の率直な言葉は、同じように日々を重ねている読者の心にも自然と重なり、「自分だけじゃない」と感じさせてくれます。
ページをめくる時間は、誰かの人生を覗くというよりも、自分自身の感情や記憶と向き合うひととき。
何か特別な出来事が起きるわけではないからこそ、読み終えたあとにも余韻が静かに残ります。
日々の忙しさの中で、ふと立ち止まりたくなる瞬間に寄り添ってくれる一冊『いつか』。
奈緒の言葉と写真が織りなす静かな時間は、読む人それぞれの“これまで”や“これから”にやさしく重なっていきます。
肩の力を抜いてページをめくりながら、自分自身の気持ちと向き合うひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
本書は現在、全国の書店およびオンラインストアにて発売中です。
【奈緒(なお)プロフィール】

1995年生まれ、福岡県出身。
2018年、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロインの親友役に抜擢。2019年公開の「ハルカの陶」で映画初主演。近作は、映画「傲慢と善良」(2024・萩原健太郎監督)、NHKドラマ「東京サラダボウル」(2025)、舞台「大地の子」(2026・演出 栗山民也)など。公開待機作に主演映画「死ねばいいのに」(2026年7月3日公開、金井純一監督)、W主演映画「シャドウワーク」(2026年公開予定、吉野竜平監督)がある。
『奈緒 フォトエッセイ いつか』

■文・イラスト・コラージュ:奈緒
■判型/ページ数:A4変/256ページ
■価格:3,850円(税込)
■発行:宝島社
©『奈緒 フォトエッセイ いつか』(宝島社)
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