2024年冬の北欧取材11日目・後編。
午後もヘルシンキを巡ります。
なめらかな曲線が美しい「Oodi(オーディ)」の建築を眺めながら中心部を抜け、電車でマリメッコ本社のあるエリアへ。社員食堂「Maritori」でランチを楽しんだあとは、アウトレットでお気に入りを探す“宝探しタイム”。
その後は駅近の「Treffi Pub & Bistro」でクラフトビールとボードゲームを満喫し、夜は再びウーシサウナへ。そして旅の締めくくりには、評判のクラフトバーガーを味わう大満足の1日となりました。
👉【2024 北欧旅日記 11日目】〈前編〉はこちら
世界で最も素晴らしい公共図書館に選出された「Oodi(オーディ)」-MAP①

自然史博物館で動物たちの世界を堪能したあとは、市内中心部へと移動。その道中で立ち寄ったのが、フィンランドを代表する建築のひとつ「ヘルシンキ中央図書館オーディ」。
なめらかな曲線が印象的なこの建築は、まるで木の波が空に浮かんでいるかのようなデザイン。国内外から数々の建築賞を受賞しており、その革新的な空間設計は、訪れる人々を魅了してやみません。
さらにこの図書館は、かつて「世界で最も素晴らしい公共図書館」にも選ばれたことがあるほど。単なる本を読む場所ではなく、カフェや3Dプリンター、音楽スタジオまで備えた、市民の“未来のリビングルーム”のような存在です。
マリメッコ社員食堂「Maritori」でランチ体験 -MAP②

その後向かったのは、マリメッコの本社に併設された「マリメッコ・アウトレット」。ヘルシンキ中心部からは、電車と徒歩を合わせて30分もかからずアクセス可能で、旅行中でも立ち寄りやすいロケーションです。
一見すると工場のようなシンプルな建物ですが、ロゴと窓にあしらわれたアイコニックな柄が目印。デザインの本場フィンランドで、マリメッコの世界にどっぷり浸かれる、特別な場所です。

アウトレットでのお買い物前にまず立ち寄ったのが、併設の社員食堂「Maritori(マリトリ)」。ここはマリメッコ本社で働くスタッフも日常的に利用している食堂で、一般客も気軽に利用することができます。
広々とした明るい空間で、窓から自然光がたっぷり差し込む心地よい雰囲気。

この社員食堂「Maritori」での食事の楽しみは、料理だけではありません。なんと、使用されているプレートやボウル、ペーパーナプキンまでもがすべてマリメッコ製!
写真のように、代表的な《Unikko(ウニッコ)》柄のナプキンや、《Siirtolapuutarha(シイルトラプータルハ)》柄のお皿など、ブランドを象徴するデザインがテーブルを彩ります。
食事をしながらマリメッコの世界観にどっぷり浸れるのは、本社併設のこの食堂ならではの特権。日常使いとしてのマリメッコの魅力を体感できる、とても貴重な体験です。

Maritoriの食事は、たっぷりの野菜が並ぶブッフェスタイルが魅力。季節のサラダやローストベジタブル、豆やパスタなどの冷菜が種類豊富に揃っていて、ついついお皿に盛りすぎてしまいそうになります。
さらに、ブッフェに加えてメインディッシュをカウンターで選べる「ランチセット」と、メインなしの「スープランチセット」の2種類が用意されています。
ランチセットでは、その日のメニューから好みの一皿を選ぶことができ、ボリューム感も満点。魚料理やグルテンフリーのオプションも揃っていて、健康志向の人にもぴったりです。

こちらがこの日のランチセット。
何より嬉しいのは野菜がたっぷりしっかり摂れること。グリーンサラダやローストブロッコリー、カリフラワー、キヌア、トマトなど彩りも豊かで、見た目からもヘルシーさが伝わってきます。
体にもやさしく、満足感もしっかり。そんな北欧らしいランチが、マリメッコの世界観に包まれながら楽しめます。

食後には、デザートとコーヒーもしっかりセットでついてくるのが嬉しいポイント。この日はバニラソースがたっぷりかかったアップルケーキ。しっとりとした甘さが、食後の時間をやさしく締めくくってくれます。
もちろん、ここでもマリメッコのペーパーナプキンが登場。細部にまでブランドの世界観が行き届いていて、最後の一口まで気分が上がります。
心もお腹も満たされたところで、いよいよお待ちかねのショッピングへ!
アウトレットでマリメッコの宝探し -MAP②
お腹も心も満たされたあとは、いよいよお待ちかねのマリメッコ・アウトレットでのショッピングタイム!
このアウトレットでは、ファッションアイテムから雑貨、さらには生地まで、さまざまなマリメッコ製品がアウトレット価格で販売されています。
マリメッコファンなら、まさに“宝探し”気分で楽しめるスポットです。

人気のロゴトートやプリントバッグ、ウォーターボトルなどの雑貨がズラリ。
掘り出しものに出会える可能性も高く、つい手が伸びてしまいます。

ナチュラルカラーや柄物のシャツ、ワンピースなどが豊富にラインナップ。
時期によっては、定番のボーダートップスなどが並ぶこともあり、そのときどきで出会えるアイテムも違うのが楽しみのひとつです。
試着室も完備されているので、じっくりとお気に入りを探すことができます。

マリメッコならではの大判ファブリックも量り売りで購入可能。
インテリアやDIY好きにはたまらない空間です。気になっていたあの柄も、ここならお得に手に入るかもしれません。
そして帰り道、もうひとつのお楽しみが待っていました。
駅チカの遊べるバー「Treffi Pub & Bistro(トレッフィ・パブ&ビストロ)」 -MAP③

マリメッコアウトレットの最寄駅・Herttoniemi(ヘルットニエミ)駅のすぐ近くにあるのが、地元でも人気のバー&ビストロ「トレッフィ・パブ&ビストロ」。
1993年創業、30年以上愛され続けるこのお店は、食事・お酒・雰囲気すべてにおいてバランスの取れた“穴場的”な存在です。
落ち着いたグレーの外観に、「treffi(フィンランド語で出会いの意)」の看板が目印。
店内は温かみのあるウッド調のインテリアで、初めてでも入りやすい雰囲気です。

ズラリと並ぶビールのタップ!フィンランドのクラフトビールをはじめ、海外ビールも豊富に取り揃えていて、その日の気分に合わせて飲み比べも可能。

店内の一角には、さまざまなボードゲームがずらりと並ぶ専用棚があり、気になったゲームを自由に選んでテーブルに持っていくことができます。飲みながらのんびりプレイするのは、まさに北欧ならではのスタイル。
大人同士が真剣に盛り上がっている姿も珍しくなく、遊びを子どもだけのものとせず、“大人が本気で遊ぶ”ことを肯定する空気感が根付いているのも北欧らしさのひとつ。
こうした“飲む+遊ぶ”のカルチャーは、日本ではまだあまり見かけないかもしれませんが、人との時間を丁寧に楽しむ北欧の暮らし方を体感できる、印象的なひとときでした。
ふらっと寄りたくなる、地元民に愛されるウーシサウナ -MAP④

夜は、2日目にも訪れた「ウーシサウナ(Uusi Sauna)」へ再び。
地元の人たちに親しまれているこの公共サウナは、カジュアルな雰囲気と清潔感が心地よく、“ふらっと立ち寄れる街のサウナ”として人気のスポットです。

館内には、フィンランドの人気イラストレーター、**ピヴェ・トイヴォネン(Piipe Toivonen)**によるサウナをテーマにした作品も飾られていました。
ピヴェといえば、雑誌『LifTe 北欧の暮らし』vol.05でも取材させていただいたアーティスト。
サウナにまつわるユーモラスで温かい世界観は、フィンランド人のサウナ愛そのものをやさしく描き出してくれます。
👉「ウーシサウナ」を詳しく紹介した記事はこちら
👉雑誌『LifTe 北欧の暮らし』vol.05の詳細はこちら
地元っ子も絶賛!絶品クラフトバーガー「MORTON(モートン)」-MAP⑤

サウナで整ったあとは、こちらのコンテナ型レストラン「モートン」へ!
ライトアップされた屋上テラスとガラス張りの店内が目を引く、雰囲気バツグンのおしゃれスポットです。
実はこのお店、フィンランド国内で“最高のバーガー”と名高い実力派。
地元っ子だけでなく、旅行者にも話題のクラフトバーガー専門店なんです。

クラフトバーガーは、ジューシーなパティに香ばしく焼かれたベーコン、濃厚なチェダーチーズがとろりと重なり合い、ひと口で満足感が広がる逸品。
地元食材にこだわったバーガー作りがこの店のポリシーで、バンズもフィンランド産小麦を使用した特製。
ポテトはハーブがふんだんに振りかけられ、サクサク&ホクホクの食感がクセになるおいしさです。
クラフトビールとの相性も良く、地元のクラフトブルワリーから取り寄せた個性豊かな銘柄を楽しめるのも嬉しいポイント。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)







この記事へのコメントはありません。